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願わなければ、叶わない。

先日、大学受験について、こんな記事を書きました。

今回は、高校受験を振り返って改めて思ったことについて書きます。

初めてのお受験

私にとっての初めての受験は、高校受験でした。私にはどうしても行きたい学校がありました。運命の出会いは、中学1年生の時で、その高校の文化祭に行ったことがきっかけでした。家族に連れられて、敷地に一歩踏み入れ、空気に触れ、すれ違う生徒の姿を見て、その自由な校風に一目ぼれして、一瞬で決めました。「私は、絶対に、ここで勉強するんだ。」って。

負けず嫌いの私が、お友達を打ち負かして「わーい、勝った!」という短期的目線の勉強から、「あの学校で勉強したいから、しっかりとした成績を取る為に勉強する」という、長期的且つ、少し上の次元の目線で勉強に取り組むようになったのは、間違いなく、あの「一目ぼれ」の瞬間からでした。

私はいつも背伸びをします。背伸びをするから、挑戦する過程では、いつも苦しい想いをします。へとへとになって、やっとの想いで目標につながっているであろう細い糸を一本ずつ手繰り寄せ、それらの糸を執念深くより合わせ、最後に傷だらけの手で引きずり出すという感じなのです。勝敗は、最後の最後までわかりません。だけど、絶対に譲らない。

そして、私の夢は叶いました。最後まで諦めずに戦い続けることができたのは、周囲の方のご協力はもちろん、「絶対あの学校で勉強する!」と決めた日の私の願いがあったからに他なりません。

願うだけでは叶わない。だけど、願わなければ始まらない。

私の夢の扉を開いたのは、願いを口にすること、誰かに伝えることでした。言葉にすることで、自分をどんどん追い込んでいきました。(この方法が、高校受験当時の私には合っていたようです。)

時に、テストの点が芳しくなく、勉強しても成績は停滞し、不安でいっぱいになったこともありました。不安を煽るような、いじわるな言葉をかけられたこともありましたし、本気で心配されたこともあります。だけど、譲れませんでした。どんなことを言われても「私はそこで勉強します。」と答え続けていました。

……一度だけ、本気で挫けそうになったことがあります。出願が近づくにつれ、「本当にダメかもしれない」と思っていた頃のことでした。両親と私の3人で、家の車で外出中、私は半分寝ていました。そのうちに2人の会話が聞こえてきて、その内容が私の受験の話だと分かりました。真剣な雰囲気だったので、起きて良いのか悩み、寝たふりをしてそのまま会話を聞いていました。

父は、母に「(希望している学校に出願することは)大丈夫なのか?」と質問していました。私はとても不安でした。「母は、何と答えるんだろう?」って。だけど、母は、一瞬のためらいもなく大きな声で答えました。

「うん、大丈夫じゃないかしら。」って。

その言葉を聞いたとき、「大丈夫なんだ。」って思えました。「ああ、良かった。私は、大丈夫なんだ。」って。

もしもあの時、「心配だわ」と答えていたとしたら、私の未来は変わっていたと思います。母は、私の気持ちを知っていたから、会話を聞いていることも考慮して答えたのかもしれません(その可能性は高いと思います)。でも、そのたった一言が、外面は強気にふるまいながらも、内心は挫けそうだった私をしっかりとすくい上げてくれました。背中を押してくれる人がいたから、私は、前だけを見て進むことができました。

夢は、願っているだけでは叶いません。口先だけで行動しないのなら、叶うはずもありません。そして、残念ながら、願って行動したって、叶う保証はどこにもありません。だけど、願いがなければ、何も始まりません。

もう少し付け加えると、夢は、応援してくれる人がいるから、叶うのだと思います。応援がものすごい力になることがあるからです。だからこそ、夢や願いは言葉にして周りに伝えてほしいと思います。そしたら、夢に向かうあなたを応援してくれる人が現れるかもしれません。

そして、あなたが誰かに応援されたのなら、今度は、あなた自身が誰かを応援してあげてほしいです。誰かの本気の頑張りをみんなが応援しあえる、そんな社会であったら、とても素敵だと思います。

願わなければ、叶わない。夢は、きっと一人では叶えられない。誰もが誰かに支えられているのだと思います。

お読みいただきありがとうございました。

編集:ほんさちさん

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