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千年帳「山口県『瑠璃光寺』の西の京の『国宝五重塔』の御朱印」を書かせていただきました

「千年帳」では、四国の職人技を集めてオーダーメイド納経帳・御朱印帳を制作・販売しています。

日本各地のライターが、自分の足で訪れた「御朱印」をご紹介。
神社や寺院の歴史を紐解きます。

私が書かせていただいたのは、「山口県『瑠璃光寺』の西の京の『国宝五重塔』の御朱印」です。

山口市がニューヨークタイムズ紙の「2024年に行くべき52カ所」に選ばれた!
その情報は山口県在住の私のスマホにはすぐに表示されました。

広島市の小学生だった私の修学旅行先は、山口県。
国宝瑠璃光寺五重塔は、旅行の最後を飾るスポットでした。

山口で最初に訪れたい場所でしたが、すでに令和の改修工事が始まっています。
「美しい姿を取り戻してから行こう」
しかし、次々と流れてくる「瑠璃光寺のオススメ情報」にそんな私の思惑は外されました。

「せっかくなので、今しか見られない風景を楽しもう」
昼の風景、プロジェクションマッピングが行われている夜の風景。
何より今しか頂けない限定御朱印。

実はあまりの種類の豊富さに、「商売っ気がすぎる。ニューヨークタイムズ景気に乗っかったのでは?」と通常の御朱印しか頂かずに帰ったのです。

帰宅して写真や資料を整理しながら気がつきます。
瑠璃光寺は山口市が管理する香山公園内にあるため、拝観料が取れません。
歴史文化遺産の保存に使うための資金源が限られているのです。

本堂に置かれた檜皮の寄進のお願い。
色とりどりの限定御朱印。
それらは全て、文化財を守り継承していくための知恵と工夫でした。

「これは早とちりだった。自分にできる範囲の御朱印をいただいて帰ればよかった」
そう思っていたところ、再度訪れるチャンスが来ます。

月に1度だけ配布される「満月限定御朱印」がいただける日に、もう一度瑠璃光寺を訪問しました。

目と耳と心を澄ませて、現地の情報を受け取ること!
自分の持っている情報に振り回されないこと。
五重塔が教えてくれました。


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