見出し画像

【人類を加速進化させるテクノロジー】共存できない者は生き残れない時代に!?

画像1

テクノロジーがさらなる進化をとげる時代。
電気やインターネットがそうであったようにAIは近い未来私たちの生活のインフラになる、と言われています。

さて、みなさんは「AI」と聞いて何を思い浮かべますか?

画像2

「AIに仕事を奪われる?」 

「シンギュラリティ(人工知能(AI)が人類の知能を超える転換点)でAIの知能が人類を超え、革命戦争!?」

「完全管理社会になり行動もお金も全て補足され自由がなくなる?」

「脳にチップを埋め込まれ操作され、操り人形になる?」

画像3

都市伝説のような、人々を怖がらせるような話が日々飛び交っています。
ただ、こうした発想は日本人特有だそうで、世界では全く違う価値観を持ち、AIを生活やビジネスに取り入れようと動き出しています。

画像4

石角友愛さん著書「今こそ知りたいAIビジネス」の中からお話をしたいと思います。

著者の石角さんは、ハーバード大学ビジネススクールでMBAを取得後Google本社で勤務した後、現在はシリコンバレーでパロアルトインサイトというAIビジネスデザインカンパニーを経営している、AIに精通したすごい方なんですが

画像5


日本人の多くが「AI=ロボット」という勘違いをしていて、それが弊害となりアメリカに比べてAIやテクノロジーが5年も遅れていると言っています。

たとえば、ソフトバンクのペッパー君やソニーのAIBO、それ以外にも数多くの「AIの〇〇ちゃん」が世に出ていますよね。

画像6

ものづくり大国の日本は、こうした技術が最終的に製品化されることを当たり前としているので、AIとロボットが一緒くたになりやすいともいえます。鉄腕アトムが生まれた国としての矜持かもしれません。
たしかに得体の知れないものに対して、コワイと思ってしまうのは仕方ないですよね。

日本人は「AI“が”〇〇をする」と考える。

例えばAIが仕事を奪う、AIが人類を滅ぼす、英語なんて学ばなくてもAIが通訳してくれる、AIが全部やってくれる、など

AIを主語にして考えると、AIは私たちの今ある生活を壊す敵であり、また、なんでもこなしてくれる万能薬であり魔法使い!というような、考えになります。

一方、アメリカでは「AI“で”〇〇をする」という認識。

AIは生活や仕事を豊かにする“便利なツールのひとつ”である、と捉えているんです。
実際シリコンバレーでは、AIをどのようなシーンで活用しているのでしょうか?

「コーディネートをAI+スタイリストで」

画像7

スティッチフィックス(Stitch FIX)現在アメリカで410万人が使用している大人気のファッション通販サイトですが、サイトで会員登録をするとユーザーは85項目の質問を受けます。

体形や予算の入力をし、何枚かの写真を見せられ、それらのアイテムを「大好き」「好き」「まあまあ」「嫌い」と、クイズのように答えてきます。

画像8

後日AIと人間のスタイリストによって選ばれたオススメの洋服がユーザーに5着送られてきます。この際ユーザーは好みの服だけをキープして、嫌いな服は無料で返却することができます。
基本料金は月額20ドル。1着でも購入すると20ドル割り引かれるので、実質手数料無料になる。現在、大成功しているサブスクビジネスです。

おもしろいところは、このサービスにはあらゆるAIが活用されている一方で、AIが選んだ商品の最終判断は、人間のスタイリストがしているということ。

AIが選んだ洋服の中からスタイリストが何を採用し、何を却下したのか。そういったデータのひとつひとつが蓄積され、さらに機械学習(AI)の精度を上げていく。


スタイリスト不況と言われていた時代に、AIによって仕事が奪われるどころか、大量の雇用が生み出されました。現在スティッチフィックスでは6000人以上のスタイリストを雇用しているそうです。

画像9

さて話は変わりますが、みなさんオキュラスクエスト2ってご存知ですか?

Facebook社、今はメタ社になっていますが、ザッカーバーグ最高経営責任者が20億ドルで買収したVR(ヴァーチャルリアリティ)デバイスです。

画像13

実は私が働いている会社では、来年にVR空間でのオフィスワークが実現できないか?と試行錯誤しているんです。会計事務所なのにちょっとヤバいですよね。

私もこのオキュラスクエスト2を購入したんですが、実際に使ってみて、メチャ感動しました。今後の世界は、VRが基本になると直感したんです。


これからの世界のキーワード「メタバース」

画像11

メタバースという言葉は、メタ、つまり超越するという言葉と、宇宙、つまりユニバースを組み合わせた仮想三次元空間を表した言葉です。
なかなか飛躍しすぎて賛否両論らしいですが、メタバースに向けて確実に世界は動いています。

少し話は横道にそれますが、2019年に日本の内閣府が発表したムーンショット計画をご存知でしょうか?

画像12


ご存じない方のために簡単にお話すると、サスティナブルな世界を実現するために、人間の意識や記憶を最終的にサーバーに転送し、肉体を脱ぎ捨てさせるという、まさに陰謀論とも思える計画を内閣府が発表しているんです。

この計画によると2030年に、国民1人に10人のアバター作成をさせ、ネット空間にアバターを転送し、行政サービスやコミュニティーでの生活を実体験させるそうです。
そして2050年。記憶や意識をサーバーに転送し、サーバー上での生命を得る代わりに、肉体は脱ぎ捨てさせる、という世界を内閣府は描いているんですが、これ、まんまマトリックスの世界ですよね!?

脱ぎ捨てた肉体は、サスティナブルな社会実現のためにタンパク質として利用される?ぶっとんでますよね。

画像14


実は任天堂の「あつまれ、どうぶつの森」は、このムーンショット計画の試金石的な試みとか?
しかし、世界の科学者たちは今、意識は情報であるという仮説を立てて人の意識をいかにしてコンピューターに移植できないかと、取り組んでいる真っ最中なんです。


ところでシリコンバレーではすでにVR空間をワークスペースにして、ミーティングや仕事が行われているそうです。

画像14

今、日本ではシェアオフィスが流行っていますが、いずれは法整備が進み、VR空間に本社を作って、そこで登記することもできるようになるでしょう。現実のオフィスがなくなる日もそう遠くはないかもしれません。いずれにしても、人間が生身で接する必要がない時代が着実に迫っています。 


ところでムーンショット計画でも言及している通り、VR空間で生活する際に必要になるのがネット空間上の自分の分身、アバターです。

画像15

自分を投影することも、今の体とは全く別の見た目、性別、年齢になれることでしょう。今後そのアバターを充実させるビジネスが繁栄することになりそうです。


そして今注目の的のNFT(Non-Fungible Token)

これを詳しく説明すると大変なんですが、簡単にいえば、デジタル上の発言や、購入したデジタル資産、あるいは自分が作り上げたデジタル資産がお金になる、それがポイントです。

たとえば、最近、デジタルアーティストによるNFTデジタルアートのコラージュが、オークションで6900万ドル(約75億円)の値を付けた。というニュースを目にした方もいるかと思います。

画像16

今後、その動きがさらに加速して、自身が保有するゲームやアート、そして音楽などの資産を、世界に向けて時価で売ることができるのです。

ここで一つの問題が生じます。それは著作権などの権利の問題。

実はNFTこそが、その問題に決着をつける仕組みなんです。


自身が保有するデジタル財産を売るたびに、大元の製作者にロイヤリティが入る、つまり他人の手に渡れば渡るほど、製作者にとってありがたい仕組みができるんです。そうなると海賊版や、コピーが存在せず、製作者の著作権も守られる。まさに法律を超えた世界ですよね。


そして、このNFTに目をつけたのが、不況といわれるファッション業界。今こぞってアバタービジネスに参入しはじめています。

画像17

実際にLouis VuittonやGUCCIなど高級ファッションブランドは、すでにこのマーケットに目を付け、いずれメタバース上で着用できる洋服、バッグ、靴などのデジタルファッションの販売が実現するでしょう。

今後、あなたのアバターを整形します!なんてデジタル美容クリニックもできちゃうかも。

現実の世界もメタバースも、人は見た目にこだわります。そで大きなお金が動くことは間違いないでしょう。

テクノロジーやAIが加速すれば、今まで存在していなかったビジネスが生まれ新たな雇用を産み出す可能性も高まります。AIをツールとして使えれば、仕事は奪われるのではなく、人には苦痛が大きすぎる仕事をAIに任せる、と考えるほうが自然なんです。それによって人間は、よりクリエイティブな仕事に挑戦することができる!ということになりますよね。

それでも、「私の仕事は今後AIに代わるかも?」と心配になる方もいるんじゃないでしょうか?実は私にもその心配はあります。

人には「損失回避性」というバイアスがあります。

現在手にしてるものと引き換えに、未来に向けて新しい何を手に入れることができたとしても、後者の方がずっと価値が低いのでは!?と疑念を抱くという考え方ですが、人が習慣を変えたり、企業がイノベーションを起こせないのも、まさにこのバイアスのせいだそうです。


どちらにしても、確実にテクノロジーと共存する世界へ向かっているというのは事実です。それなら、テクノロジーは自身を豊かにするツールとして捉えて、仕事と生活のクオリティをいかにして上げていこうか?と考えるほうが、ワクワクしますよね。

「今やらなければ手遅れになる」
未知なる世界、どうせなら思いっきり楽しんで生きたいなぁと私は思います。

最後までご覧いただきありがとうございます。

YOUTUBE も是非ご覧いただけたら嬉しいです♡



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?