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【→RE_PRAY←】ライビュ宮城公演感想

こんにちは!
ynnです。

かき氷ブログにしようと思ってたのにすっかり別の氷の人の話しかしてねェ…!
今回の感想も脱線したり蛇行したりします。
蛇と蛇と蛇!

今までの軽快な沼り→RE_PRAY←ステップ↓


…ということで→RE_PRAY←宮城公演、大千秋楽!ライブビューイングで観に行って来ました!!!!

今回は前よりあっさりした感想になる様に頑張りたい…ので特にグッときた曲の感想を!…と思うんだけど多分無理!!!!!

クジャ好きゲームオタクの叫びを開始ッ!


※注意※
この先色々なゲームのネタバレがガンガン出ますので、Undertale、FF9、MOTHER3をプレイ中の方はプレイ後に見る事をオススメします。

OPのセーブデータが、各公演の日付で3つあり、一番下の4月9日のデータを選択して羽生くんが登場。
今回は舞台の上に大きな穴があり、常にUndertaleのOPで主人公のニンゲンが地底に落ちたところを彷彿とさせ、前半は特にUndertale要素を煮詰めた回だと思いました。
Undertaleの主人公は、プレイヤー次第で善人にも悪人にもなれるくらいプレイ中の情報量が少なくプレーンなキャラクターなので、羽生くんのIce Storyシリーズの演出やファンとの接し方や距離感に感じる「心のうつし鏡」という表現を一番反映しやすいキャラクターです。

いつか終わる夢

今まではこれが始まりで、第一部→第二部と連なっているイメージだったのですが、今回は1つのセーブデータに対して2つの分岐ルートがあるような感じに受け取りました。
数多の命の激しい流れを自分のものにするのか、そのまま流されるか──────
プロジェクションマッピングで大量の文字が押し寄せて激流の表現が緩やかにやわらか〜く描かれているものの、UndertaleのGルート(全部滅ぼすルート)とPルート(誰とも戦わないルート)に例えると、Gルートへの始まりを感じさせる夢の終わりの始まりでした。

鶏と蛇と豚

前よりも蛇度(?)が上がってません…か!?
短期間のうちに更に妖艶さに磨きが掛かっててシンプルにえっちだ…。
今更なのですが、背景の▲ってシューティングゲームによくある、戦闘機の自機の形状にも見えますね…!
ここから破滅への臨戦態勢を感じました!

Megalovania

※これはたまたま前日に応援用に描いてたイラスト。
描いてよかった…。

今回いっっっちばん度肝を抜かれたプログラム!
荒々しく脚を上げ、氷を散らし、下アングルのカメラが氷の粒と水滴で見えなくなるくらいに攻撃的で、阿修羅が如く暴れまわる。
今までの公演の中で一番殺意とケツイに満ちた舞いでした。
サンズ戦自体、サンズの弟であるパピルスを殺さないと起きない戦いで、好奇心と欲望のままに区々たるものを踏み台(その世界の住人達を虐殺)にしてきたプレイヤーに対して制裁を下すキャラクターです。
飄々とした彼の笑顔の裏に隠された、激しい怒りと悲しみをパピルスの形見のようなスカーフという殺意を身に着けつつ、全力でやるぞ!という表情が本公演で一番印象的でした。
特に羽生くんが眼をカッ!と開いた時にサンズが憑依したのかと思うレベルでサンズで、とにかく格好良い。けど滅茶苦茶怖い。
Undertaleのプレイ中に、Gルートでなかなかうまく勝てなくて悔しい〜!みたいにはなるし、プレイヤーの行動をシステム的に度々見透かしてくる劇中のサンズも充分怖かった。けれど。

まさかMegalovaniaの迫力で涙を流す日が来ると思ってなかっ…た…。

ネットスラングにありがちな「怖くて泣いちゃった」って実は泣いてる人はそんなにいなくて、冗談だと思うんです。
でも本当にヤバい!と思ってハンカチを取り出すレベルだったので、ガチで怖くて泣いちゃった…。
舌打ち羽生くんに通ずるか、むしろそれ以上にあまりにも良い治安の悪さが良かったです。
TELASAとかで配信してくれないかな〜!!!(チラッチラッ)
本当に最高の仕上がりでした…!

ところで羽生くんという人物が空っぽの器だと言ってるシーンは主人公で、メガロの時ははもちろんサンズで、饒舌に語る姿はパピルスで、プレイヤーを嘲笑するところはフラウィで、氷上で舞い自己実現をする姿はメタトンで、ちょっと恥ずかしげに唄う姿はシャイレーンちゃんで、でも、本人の内面はナプスタブルークくんなの何なんですかね!?(最高)

Asgore&独りじゃない(練習パート)

クジャ様キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
今までの公演より表情はやわらかめ、羽生くんが絶賛花粉症中なせいもあるのかもしれませんが、鼻をかみつつ可愛らしい笑顔でプーさんをぽふぽふする姿が、FF9特集のファミ通でスタッフさん達により描き下ろされた小鳥とたわむれるクジャのようで…おっそろしいサンズの姿を見たあとの癒しくじゃぴ〜はじめました〜?(?)
「独りじゃない」では今までのクジャ様より頼もしさみたいなものが表情から感じ取れました。
そして音や照明を一部変えてるという前情報があったのでもしや…?とは思ったのと、単純に音響の機材の差なのかもしれないレベルでの憶測なのですが「Asgore」の曲の中に、Undertaleの中で今までやってきた事にサンズから審判が下されるシーンで流れる「The Choice」の音が新しく混ざっているように聴こえて羽生くんとクジャがこれから行う「破滅」へのルートへ本当に進むのかい…?と問うような感じにも聴こえて、練習曲であっても本公演はストーリーなので音の変化で受け取る印象が今までと大きく変わりました。

破滅への使者

クジャには、ディシディアファイナルファンタジーシリーズ(FFシリーズのキャラが一堂に会して戦うお祭り的ゲーム)でFF9本編では描かれていないその後のアナザーストーリーの姿があります。
死への恐怖を受け入れ、乗り越えたクジャ。
本編で行った過去の残虐な行為を完全に否定はしないけど罪を滅茶苦茶に感じてる描写を匂わせます。
相変わらずメンタルは不安定でヤケを起こしたりしちゃう非常に人間味のあるキャラなんだけど、ジタンや他のキャラが手を差し伸べ続けた結果、主人公サイドに根回しをしたり、ジタンのピンチに駆けつけてジタンに回復魔法を掛けて「立てよ」と格好良く発破をかける。
本編ではネガティブな方向にトランスという力を利用していたクジャが先頭に立って、自信のある表情でトランスクジャとして敵を倒しにいく姿はヒーローを彷彿とさせます。
今回の破滅への使者は、今までの原作よりの禍々しい迫力というより、自信や味方を身に着けたクジャと羽生くんの「ここにいるよ」というしっかりとした安心感と存在証明感がリンクするような、しなやかさと強かさを感じる演技になっていました。
途中でグラついてしまうけど、気合でノーミスクリア!そんな不安定で壊れそうで繊細なところもクジャらしいと思うのでした…。
しかし、曲の最後にベチャッとへたり込んで
るところでセーブデータが壊れてしまうという哀しみ…。

ちょっとだけ話が逸れますが、先日サービス終了をしてしまったスマホアプリ「ディシディアファイナルファンタジー オペラオムニア」では、やっとクジャがかつて対峙したビビとの和解をしたり、仲間という居場所を手に入れて初めて人と一緒に行動したり無垢な一面を見せるという素敵なゲームだったのですが、サービス終了を受けて、やっと構築してきた今までのクジャの居場所がなくなってしまったところとセーブデータが壊れてしまう演出が重なって見えてしまい悲しくなりました。
ありがたい事に、クジャがその世界で行きていた証を公式が動画として遺してくれたので、ストーリーは長いし色んなシリーズのキャラが出てきて混乱しますが、お時間があれば是非光のツンデレヒロインピュアくじゃぴ(?)も味わってもらえると嬉しいです!
食卓を囲んだり、木の実を集めるお手伝いをしたり…何を言ってるかわからねーと思うが動画を観てくれ〜!!!
他のFFシリーズのキャラクターも出てくるので、他シリーズをプレイするきっかけにもなります!!

→RE_PRAY←の演出に話が戻りますが、OPで4月9日のデータが三番目にあったのに、三番目がNO DATAになっていたところに強い疑問を持ちました。
ゲームには、特にRPGのゲームによっては話が分岐したり、一度進めると取り返しがつかない要素があるので、そこからやり直せるようにセーブデータを複数作れるようになっておりまして…。
4月9日が2番目になってるという事は、一度全てのデータを消去してプレイしたからなのではないでしょうか?
Undertaleのフラウィ(本編では黄色いが→RE_PRAY←にも白いお花の演出がある)はサンズとは違った形でデータに干渉してくるキャラクターで、データを破壊してくるのもあり、フラウィがクジャ様な羽生くんのデータを破壊したのかなぁとも思います。
もしくは、ゲームあるあるな事ですがバグ技を使用して本来のプログラムが意図してない出来事を起こして進行不能になってしまったり、元々のゲームカセットやディスクにキズがついたりして普通に壊れた説もあるかも…ネ…
データは……急に…飛びます…(白目)

上記の事もあり、今回の第二部のいつか終わる夢:Reは今回の公演のOPに時系列が戻り、そのまま流れに沿って、沈んだり浮かんだりするルートへの突入したのを感じました。
それにしてもやっぱりいつか終わる夢:Re衣装の袖の部分と服の裾のまぁるいラインが通常のクジャ…クジャが現実にいる…。

何となく思った事なのですが、曲の合間の映像で空っぽの器が意志を持ち、心情を吐露して沢山問いかけてくるシーンで、体育座りで俯いてガラス玉(水球かもしれねェ…)の内側にいる演出にBUMP OF CHICKENの「カルマ」の歌詞を彷彿とさせたり、羽生くんのテーマであろう「鏡」を感じました。
いつかBUMP OF CHICKENの曲を用いたものや、テイルズシリーズも組み込んだプログラムが観たいなぁ!と思ったり…。
羽生くん自身もBUMP OF CHICKENが好きというのを知って滅茶苦茶嬉しいし、勝手にイメソンオタクが羽生くんイメソンプレイリストを組んでしまったのでここは読み飛ばして欲しいのですが、

Ice Story全体のテーマは「カルマ」
心の中は「ギルド」
ファンに贈る、伝える姿勢は「アカシア」
GIFTで悩める姿は「才悩人応援歌」自身に向き合う姿は「オンリーロンリーグローリー」「Ending」
→RE_PRAY←のMC部分は「銀河鉄道」巡る命のテーマは「fire sign」

…だなぁ〜と勝手に思ったのでした!(完)
物凄く脱線してすみません…!

春よ、来い

追加公演があって本当に良かった!春が来たよ!!!!
丁度桜の散る季節にこの曲が観られるとは横浜公演の時点では思っていなかったので、とても嬉しいです。
存在自体が儚くて、今にも散りそうで、けれどもしっかりと氷上に咲き続けている羽生くんを体現した代表作と言っても過言ではないでしょう!

ところで話が大きく逸れてしまいますが、第二部の曲はゲーム音楽から徐々に離れて、ゲームの外側の世界や羽生くんの素の姿を感じさせる構成ですが、何となくとあるゲームのフレーバーを感じたので紹介させて下さい。

ゆめにっき


このゲームはただただ「夢の中を歩く」ゲームです。
主人公の「窓付き」というキャラクターが現実世界でベッドに入る→夢の世界を探索する→頬をつねって起きる…という流れを繰り返すゲームで、「エフェクト」というアイテムを集めるものの明確な目的もなく、EDとされるものは情報量が少ない故に様々な考察や派生作品などが生まれるカルト的な人気を誇るゲームです。(星野源さんの「夢の外へ」の歌詞にも影響を与えたそうです)
夢の中の道は目的もなくまっすぐ歩いているとマップがループする構成のものが多く、夢の中の世界の沢山ある扉を開けばひとたび、暗闇の中をひたすら歩いたり、雨の降る世界や荒廃した土地、迷路のような地獄、雪の降る世界、ちょっとやさしい色合いの世界など様々な場所を歩く事になります。
羽生くんがゆめにっきをプレイしているかはわかりませんが、RE_PRAYの曲目やナレーションに通ずるものを感じました。(ちなみにゆめにっきにもMOTHER1、2のマジカントという世界にそっくりな世界があります…みんなMOTHERシリーズプレイして〜!!!)

ゆめにっきのEDまでの道のりは今まで手に入れたアイテムを夢の世界の扉の前に一つずつ、全て置くとフラグが立ち、現実世界に戻るとベランダに階段が現れます。
その階段を登ると結局窓付きは飛び降りてしまうのですが、登らないという選択をする事もプレイヤーにはできます。

今回何故紹介したかと言うと、上記の事はもちろんなのですが「春よ、来い」で羽生くんが階段を上がって円形のステージに上がって曲の最後にゆっくり階段を降りていくところにこのゲームらしさを感じたのです。
羽生くんのドット絵の目を閉じた感じや、映像パートの衣装の選択画面や次々と変身していく姿もゆめにっきの「エフェクト」っぽいよね!
全く独自の解釈だしそこまで考えてないよ!と思うかもしれませんが、曲目が交互に夢と現実を繰り返してるように思えて、第一部の「いつか終わる夢」は夢から始まり、第二部の「いつか終わる夢:Re」は現実から始まっているような気がします。

Let Me Entertain You

この曲がないと満足しない身体になってしまった!!!
身体の動かし方や表情といい→RE_PRAY←はこの曲のタイミングをもって彼自身が「自由」を手に入れたことを実感させてくれます。
曲の始めに「どこでもいっしょ」のトロのように腰を左右にキュッキュッとする動作が可愛かった…!でも本当は可愛いというよりめっちゃカッコいい人なんですけどね…(照)
会場の人達のコールも過去最高のボリュームと熱気で、楽しい気持ちと共に、もう千秋楽なんだなぁ…という寂しさもほんのり感じてしまいました。

MC

急遽決まった宮城の追加公演、平日だし、春休みは終わったし、体調不良の人、仕事で来れない人、チケットを取れなかった人、地震の影響でライブビューイングを中止せざるを得なかった映画館がある事などなど…あらゆる人に祈りが届くといいな!という羽生くんの優しさに胸を打たれました。
バンドメンバー紹介のように照明や音響、テレビ局、制作、整氷!そして会場のみんな!って言っちゃうとこ…そういうところ本当に好きです!!!
1回目のMCで「帰っていい?」って言ってたくせに!2回目のMCで「寂しいから帰りたくない」だとォ…

ツンデレヒロインかーーーーーー!!!!!

アイドルとは違うはずなのに、誰もが目を、心を奪われてく…それが羽生結弦という存在なのだ…。
「私は最強」も歌ってたからアイドルに間違いない!

今回はとうとうTシャツも買っちゃった。

まとまりきらないまとめ

TELASAのマルチアングルを色々観まくったせいか、全体を落ち着いた状態で観る事が出来ました。
公演ごとに演出を微妙に変えてくるのが絶妙過ぎて、新たな感情の激流に毎回呑み込まれるッ…!
プレイヤー(観客)に→RE_PRAY←を何度もリプレイさせて考えさせる魅せ方は本当に他にはないものだと思います。

今までのフィギュアスケート、アイスショーへの固定観念やハードルの高さをブッ壊したり、好きなものを取り入れつつも作品やショーに携わる人々へのリスペクトを絶対に忘れない、記録も記憶も残していく最高の公演でした!
ゲーム好きを公表する有名人はいても、ここまでの熱量で出力する人はなかなかいないと思います。
羽生くんがゲームについてガッツリ語るだけ!みたいなラジオや、ファミ通とかでインタビュー記事や、連載をする姿も観てみたいッ…

本当に最初は羽生くんがクジャになってるってどゆこと???というとこから、ちょっと観てみようかなぁくらいの軽い気持ちで観たのですが、→RE_PRAY←という物語がなければ、アイスショーにここまで没入する事はなかったかもしれません。
本当に今回も素敵なショーをありがとうございました!!!!
(リバイバルと配信と円盤化とサントラくださーーーーーい!!!!!)

6月末発売のアルティマニア(攻略本)も楽しみにしております…!
ささやかながらに宣伝です。。。

ここまで記事を見て下さった方々もどうもありがとうございました!

生涯の宝物になったし、新しい事に挑戦して活躍していく姿を、遠くからも、近くからも見守るのが今では楽しみの一つになりました。
さァ…次はFaOIだ…(中毒)

羽生くんが次のIceStoryの事も考えつつ、リバイバルも見据えていて「また→RE_PRAY←で会えたら嬉しいなぁ」と作品を宝物のように言っていた事も嬉しかったです。

なんてったって楽しかったゲームは何度だって「リプレイ」してしまうものですからね!


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