『愛と家族を探して』を読んだ

佐々木ののかさんの『愛と家族を探して』
を読んだ。
きっかけはフォローしていたモデルさんがInstagramのストーリーに内容を少し載せていたことだった。

私は今、自分の将来と自分の性についての不安で頭がいっぱいだ。
私が正しいと思ってきた将来と、なかなかその将来に近付けない現実と、止まることのない時間のせいで、仕事をしている時以外、そのことばかり考えて自分を責めている。
辛い。こんな不安と苦しみがこの先いつまで続くのかと思うと本当に辛い。歳をとればとるほど不安と孤独と焦燥感は強くなって、異性を好きになれず、性的関係を結べず、結婚できない自分を責めてしまう。周りのみんなは結婚して子どもを産んで親孝行をしているのに、それができない自分の存在意義を考えてしまう。

そんな私の前にたまたまモデルさんのInstagramから現れたのが『愛と家族を探して』だった。
その中には様々な家族の形や生きる選択肢があって、その全てがごく自然に存在していた。
本の中にいる方々はみんな堂々と自分の人生を生きているように見えた。
そしてそれに対する佐々木ののかさんの言葉や考えが私から見たら優しく、素直で正直で、この1冊を読んで、一気に佐々木ののかさんのファンになった。

私と佐々木ののかさんの今までの人生は当たり前だが全く違うものなのに、共感する気持ちが多くて読んでいて安心できた。この気持ちは私だけじゃないと思うだけでこの本を読んでいる間は救われた。

そしてこの本に出会ったおかげでまず、結婚して子どもを産むだけが家族ではないということを知れた。周りの人が何と言うかは別として、私が異性と性的関係を結べなくても選べる家族の形があることを知った。また恋愛感情がなくても家族として、パートナーとして人と人生を生きることができることも知った。
この本が私に、まだたくさんの選択肢があることを教えてくれた。

『愛と家族を探して』は私が大切にする本になった。

この本に出会えたことに感謝を込めて。

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