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シャ乱Qよ、永遠なれ

「平成の音楽」

と聞いて、私がまず思い浮かべるのはやっぱりシャ乱Qだろう。『モーニング娘。』 を筆頭に数々のアイドルグループが在籍する『ハロー! プロジェクト』通称“ハロプロ”。のプロデューサーとしても知られる、つんく♂がボーカルを務めていた元5人組ロックバンド(現在は事実上解散)。

 当時、「シングルベッド」・「ズルい女」などのヒット曲を連発。ド派手な衣装と特徴的な歌声で人気を博していた。その頃、父と二人でよく行っていたレンタルビデオ屋があった。そこにはCDやゲームソフトなんかもあった。
今みたいに指先だけでできる「ダウンロード」や「サブスク」なんてない。
欲しいCDがあると買ってもらっていた(のちにレンタルができるようになった)。
ある日、父がCDを買ってきた。トラックドライバーという職業柄、車で音楽を聴いている。(今でも、分からないなりに調べて、スマホで聴いているようだ)

シャ乱Qの5th ALBUM『勝負師(ギャンブラー)』

 それこそが、シャ乱Qの5thアルバム『勝負師(ギャンブラー』だった。
今でも思い出せるほど、本当によく聴いていた。今はサブスクでも聴けるので便利だ。家族旅行の車内では「ズルい女」を姉と歌っていた。まだうまく話せないなりに、いかにあの”ねちっこさ”を出して歌えるかが重要だった。


そして、渋滞にはまり、イライラが募り険悪ムードが漂いだすと、なぜかだいたい「空を見なよ」が流れ出す。偶然と呼ぶには都合がよすぎるほど。両親はしばし、「言った言わない」のケンカをしていたが、私たち兄弟はそれぞれ「空を見なよ」を歌っていた。(ほぼサビ前で、うるさいと怒鳴られる)今でも、イントロを聴くと思い出す。本当に気持ちがいい一曲だと思う。

 歌詞の良さも好きな理由のひとつ。今聴いても励まされる前向きな歌詞。


2014年10月、喉頭がんのため声帯を摘出した。ショックだった。もうあの声が聴けないと思うと、何とも言えない寂しい気持ちだったのを覚えている。
自らも「一番大事にしてきた声を捨て、生きる道を選びました」と話していたのが印象的だ。7歳だった僕の思い出とともに、彼らの音楽と声はこれからも残ってゆく。令和の若者たちは、どう思うのだろう。少し、気になる。

次回もお楽しみに


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