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【TOR】現地観戦@オークランド

前回のデンバーに続いて、今度はサンフランシスコに移動してオークランドとの3連戦をレポートしました。

オークランド/サンフランシスコについて

野球観戦はオークランドですが、オークランドは治安が悪いと聞いていたので、もっぱらサンフランシスコ観光となりました。コロセウムまで電車からの街並みを眺めた印象としては、そこまで治安が悪そうというわけでもありませんでしたが、くたびれた港湾都市という感じはありました。
サンフランシスコはテック系の企業のオフィスが撤退しつつあるという話を聞いておりやや心配していましたが、北東部のあたりは活気もあり、のんびりとバカンスを満喫できました。

北東部の観光地エリア

それでもエリアによってテント暮らしの住人が多数いる等、前回訪れた際と比べると荒んだ印象はあります。間違っても駅周辺が末法地帯と化している16th St Mission駅で降り乗りしてはいけません。(私はここから乗車してしまいましたが)

オークランド・スタジアムについて

このNoteを閲覧する人であれば既にご存じの通り、アスレチックスはラスベガスに移転するのがほぼ確定しています。球場周辺は無機質な港湾エリアが広がっており、球場内も電線が剥き出しになっている等、確かに時代遅れという印象を抱かせます。

球場周辺は殺風景

他方、球場前ではダフ屋がいたり、ビールやグッズを販売する露店があったりと、昔ながらの野球観戦文化がこの球場には残っています。そういった意味でも移転は惜しいなと感じさせるものがあります。路上の販売店では"Sell"Tシャツがあり、球場では突発的に"Sell the Team"のチャント(一部のブルージェイズファンも呼応)が発生しており、移転への反対運動がそこかしこに見られました。

お馴染みライト側のゲートフラッグ

いずれはMLB30球場全てを巡りたいと思っていただけに、この球場を訪れることができてよかったです。

1試合目

この日はぎりぎり日陰となる内野席から観戦しました。前のカード同様にアウェイにも関わらず多数のブルージェイズファンが球場に訪れていました。隣のファンからは、私のハッチソンユニフォームについて、Niceだという言葉をもらいました。
ブルージェイズの先発はべリオス。この日は直球でどんどん押していくピッチングで相手打者から多くの空振りをとっていました。それだけにソロ2発での失点はやや勿体なかったという印象も。ブルージェイズは6回84球で早めにベリオスを降板させましたが、7回に代わったガルシアが被弾し、いつも通りシュナイダー采配は裏目に出ました。
打線は沈黙していたものの5回にキアマイヤーの併殺打の間に1点、さらにスプリンガー、ビジオの連続タイムリーで3点をとりました。しかし、拙攻もあってなかなかアスレチックスの中継ぎ陣を打てず延長戦に。
延長10回にはエスピナル、ビジオ、ホーウィッツのタイムリーで3点をとりリードを奪います。裏にはロマノが一発を浴びるものの7-6で逃げ切りに成功しました。
勝ったからいいものの、ベリオスを早めに降板させておきながら、同点にも関わらず9回からロマノを投入し、延長まで回跨ぎさせるシュナイダーの継投は愚の骨頂でしかなく、先行きが思いやられます。まあ、現地観戦していると、勝てばそれで満足でもあるんですけどね。

2試合目

コロセウムは試合開始の1時間前から開場と知らずに2時間前について待ちくたびれてしまいました。時間つぶしも兼ねて近くの店で買い物をしたのですが、値段が全体的にかなり安く、物価高といっても地域差が大きいのだろうと感じました。
この日の先発は古巣凱旋登板となるバシット。この試合はバシットの活躍抜きに語れない試合となりました。ヒットを打たれるものの併殺で打ち取り、四球を出さずに攻めのピッチングを見せました。中盤までは完投ペースで8回まで投げきりました。前日が延長戦までもつれ込んだだけにこの投球はチームにとって大変勢いづきました。決して剛速球を投げるタイプではないですが、多彩な変化球と直球系においてもフォーシーム、カッター、ツーシームを投げ分ける変幻自在の投球でアスレチックス打線を翻弄。3年63Mの好オファーを出してブルージェイズが獲った理由をわからせてくれる試合でした。そしてこの試合でしれっとア・リーグの最多勝投手にもなっています。

8回降板後に一塁側から大声援を浴びるバシット

打線はアスレチックス先発のウォルディチャックを攻めきれず投手戦に。ウォルディチャックは前評判通りに制球難でしたが、打線は力のないゴロを放つに終始し、なかなか得点できませんでした。
ウォルディチャックが降板した7回からブルージェイズの攻勢が始まります。NPB在籍経験があるザック・ニールから3四球でチャンスをつくると、キアマイヤー、スプリンガー、シュナイダーのタイムリーとメリフィールドの犠飛、ビジオの押し出し四球で一挙6点をとり試合を決めました。
最終回はフランシスが3者連続三振でゲームセット。終盤まで均衡は崩れませんでしたが、終わってみれば圧勝。そして再びワイルドカード圏内に復帰しました。

3試合目

有能なほうのシュナイダーの有能ぶりと無能なほうのシュナイダーの無能ぶりが目立つ試合となりました。
この日の翌日は試合がありませんでした。翌日休養できるのですからベストメンバーで臨むべき試合と言えます。しかしスタメンはバーショ、ハイネマンとまるで休養日のような面々が並びました。ここ2試合はアスレチックスのパッとしない中継ぎを打っていたものの、全般としてはあまり調子がよくなさそうで、嫌な予感がしました。案の定この試合も先発のシアーズを攻略できず。中継ぎもトッププロスペクトのミラーを投入され2点しかとれませんでした。
この日の先発は柳。アジア系の多いベイエリアということもあり、韓国系のファンも多く訪れていました。

韓国系ファンも多数見えた3戦目

4回にツーランを打たれるものの、それ以外は安定した投球を見せました。しかし、その柳を5回75球で降板させ、代わったリチャーズがスリーランを打たれて万事休す。ホームランを放ったのはチャップマンのトレード相手のスミスでした。結局2-5で敗戦しスウィープならず。
この日もシュナイダーの先発を早く降ろす悪癖で自滅する形となりました。中継ぎ投手が防御率0点台であれば、早め早めの継投で確実に勝ちを拾うというのもわかります。しかし、ブルージェイズの中継ぎ陣はお世辞にも絶対的とは言えません。また、枚数が特段揃っているというわけでもないので、早めに中継ぎを投入した結果、終盤に駒切れを起こしてロマノらを回跨ぎさせる始末になります。このパニック継投は昨年のポストシーズンでも大失敗したわけですが、今期になっても何も変わっていません。(短期決戦でもないのに、中継ぎを積極投入して使い倒すのはなおこと不明です。) 一部報道では今期ポストシーズンを逃したら解任との憶測もありますが、仮にポストシーズンに進出したとしても、とてもコンテンダーの監督とは思えないので、適切なポジションに収まってほしいですね。それにしても、モントーヨ、シュナイダーとMLBでの監督経験がない監督が2代続いてどちらもアレですが、マイナー時代の選手起用が染みついて頓珍漢な采配をしてしまうのでしょうか…。次はMLBレベルでの経験豊富な方に監督をやってほしいものです。そういえば、ヘッドコーチはMLBでの監督経験も長かった方のような気がしますが、存在感ないですね。
一方で、有能なほうのシュナイダーはこの日も本塁打を放ちデビュー後20試合で7本をマークしています。マイナー時代同様に、決してパワーが図抜けたタイプではないですが、打球の角度をつけるのがうまく、バレル率はMLB平均の3倍超とその打棒はスタッツでも裏付けられています。2Bの守備も派手さはないですが平均以上で、ワイルドカードを狙うチームを大いに盛り立てています。

このカード、OAKはホームラン攻勢でしたが、Jaysはシュナイダーの一発のみでした

というわけで最後は批判が多分に含まれる投稿となってしまいましたが、やはり高い金を払ったまで現地観戦となると、普段以上に勝つ気の感じられない采配には不満が募ってしまいます。次はKCとの3連戦、そしてその次のTEX戦の初戦を見て私の旅行は終わります。残りは全勝に期待です!!

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