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母の送迎

高齢の母はひざが悪く、若いころのようにスムーズに歩くことができません。
家の中では特に問題なく過ごせていますが、多くの人が行きかう街中を一人で歩くことは客観的に見て無理です。

しかし、本人は何とかなると思っていたらしく、先日、用事をたすために中心街に一人で行くと突然言い出しました。(実家はバスで40分程度の郊外にあります)
人ごみの中を足元のおぼつかない老婆が歩き回れるはずもなく、急いで私が付き添い、駅のサービスカウンターで車いすを1日レンタルして、用事を済ませることにしました。
本来であれば、老人の自立を阻害するような過度の手伝いは良くないのかもしれませんが、私が車いすを押して歩き回るほうがずっとずっとスピーディーだから…。
心にも、時間にも、社会にも余裕があると、「待てる」のでしょうが…。

約半日、車いすに乗った母を押して街中をさまよって思ったことは
◎約50kgの女性の乗った車いすでも、半日押すとへとへとになってしまう
◎普段歩いていると意識しない傾斜が、車いすを押す際にはスピードがついて危険に感じる
◎地下鉄や電車など段差のある乗り物に移動する際、スロープがないとまったく移動できない(乗り場と車体の高さが同じ乗り物はほとんどない)
◎街中には、車いすが1台入ると、スペースがほとんどなくなってしまう狭さのエレベーターがたくさんある
それと、
※車いすの老人を押していると、いろいろな人が親切にしてくれる!!

心に、時間に余裕をもって、困っている人は誰でも手伝える人でありたいな…と手伝ってもらった身として思いました。

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