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やれるとこまでやってみよう Day641

こんにちは!

だいすけです!





「明日朝7時ね」

昨日の昼頃にCDR(農業普及員)に

活動のアポをとりたくて連絡したら

言われました。


「ムリだよ。」という言葉が

不意に口からついて出そうになりましたが、

一呼吸おいてぐっと飲み込んで

「わかりました。じゃあ明日7時に

いつものところで」と事務的な返答をしました。


何か試されているんじゃないかと

思うくらいですが、単純に相手が

忙しすぎてその時間しか予定が組めなかった

だけです。


そういうわけで、家を6時に出ることに

なったので、本日の起床は4時でした。


もちろんあたりは真っ暗で

数分しか寝てないんじゃないかと

思うくらい当たりの暗さは寝た時と

変わっていませんでした。


眠目を擦りながら朝のルーティーンを

消化して、荷物を準備して出かけました。



外を出た時、街は霧に包まれて

いました。

かなり濃い霧で、数十メートル先が

見えないくらいでした。


霧のせいでなんだか怪しい雰囲気が漂う

街をバス乗り場目指して自転車で

走り出しました。


今日は農機具職人との打ち合わせで

販売価格の決定とCDRの成功報酬の

決定を行うために2カ所の村を

回ってきました。


まず1カ所目は冒頭のCDRが

いるところでした。


7時ちょうどくらいに村に到着し

電話をかけると

「今から行くから」とこんなに早く

呼び出したくせに本人はまだ家も

でていなかったようです。


この置かれている状況を俯瞰して

よーく考えてしまうとなぜ僕が

待たされているんだと腹立たしい気持ちに

なりそうですが、最近少しずつ

相手に期待するのをやめつつあるせいか

一瞬、ボッと怒りの火が付きかけるのですが

「自分が設定する時間を早めればよかった

だけか」と思い直し、どうでも良くなって

しまいました。


20分後悠々とした姿で

現れたCDRは何事もないかのように

ゆっくりと僕に手を差し出し「おはよう」と

一言声をかけました。


今日は職人の家に行くこと、

昨日から職人と連絡が

取れないことなど事前の情報を伝えて、

とりあえず、彼の家に向かうことを

確認しました。


昨日から連絡が急に取れなくなった

職人ですが、今日いきなり行っても

いないかもしれません。


でも、行かないで解散では時間が

あまりにも勿体無いので

とりあえず、家の様子を見に行ってみる

ことにしました。


職人の家が近づくにつれて

見覚えのあるシルエットが浮かんできました。


職人本人でした。


「やーあ!おはよう!」と

電話がつながっていないことなんて

まるで知らないような返事でした。


僕は「電話全然繋がらないんだけど!」と

開口一番に伝えたら、

「そうなんだよ!電話が水没したんだ」と

電話が繋がらなかった理由を悲しげもなく

さらっと教えてくれました。


「だからお金稼がなくっちゃね」なんて

あっけらかんとしています。


僕も携帯を盗まれた時にこのくらいの

心の余裕があればなと少し羨ましくも

感じました。


そして、早速本題へ。


まずは除草機の値段について。


まだ金額が決まってないということを

最初に職人から伝えられ、

「どうするの?」と僕の方から質問すると

「どうしたらいい?」とマダガスカル人特有の

自分で解決策を考えない悪い癖が出ました。


少し考えた後に職人が

「資材代を最初に肩代わりしてくれない?」と

言ってきたので「ムリだよ!!!!」と

ピシャリと断りました。


続けて、僕が

「僕が帰った後それでどうするの?」と

聞くと「その通りだね」と納得してくれました。


なんだか急に八方塞がりのような

雰囲気が漂ってきたのでとりあえず

意思確認。


「選択肢は2つあるよ。

続けるか。このままやめるか。」

僕は極端な選択肢2つを提示しました。


職人からは

「せっかく、研修も受けたんだし

もちろん続けるよ!」と言ってくれました。


内心僕はホッとしました。


「じゃあやめようかな。」という答えも

少しばかり想定していて、その時は

どうしたかというと、両手をあげて

お手上げだったと思います。


彼自身はやる気があることは確認できたので

「問題は金額と、材料だね」と

片付けるべき問題を確認しました。


その様子をみていたCDRはソワソワし出し

「次の予定があるから帰っていいかな?」と

聞いてきました。


「もうすぐ終わるからちょっと待ってて!」と

お願いをして、待っててもらいました。


自分で遅くきたくせになんとも自分勝手な

ものです。


とりあえず、2つの課題をはっきり

させたところで、僕から一つ安くものを

作る方法を提案しました。


その提案を聞いた職人は

「それならできるかも」となり

その後すぐに販売価格、成功報酬も

決められました。


どの職人も全く何も問題ないというところは

ありません。


それぞれに大なり小なり問題を

抱えていて、それを一つ一つクリアに

していかなければなりません。


とにかく、問題はあれど

やれるところまでやるというのが

7月の帰国までの方針です。


一通り終わった後はまた別の村へ

向かいました。


次の村は今いる村のさらに南にあるのですが、

ここではバスがなかなか捕まりません。


なので一度アンチラベまで引き返し

バスを乗り継ぐことにしました。


余計にお金がかかりますが、

この方が確実にバスに乗れます。

アンチラベについてバスを乗り換えると

ちょうどバスが出発するところでした。


乗ろうとすると運転手からは

「もういっぱいだよ」と

言われてしまいました。


ただ、なんとなく乗れる気配があって

バス運賃を受け取るおじさんに相談したら

先に座っていた子供をどかしてそこに

僕を座らせ、子供は僕の膝の上という

アクロバットな荒技を見せてくれました。


もうこれならあと数十人は

乗れるかもしれません。


文字通り鮨詰め状態で

バスに揺られること1時間半。


バスの足を置くところが

異常に狭くて、右足親指が痺れましたが

無事に到着しました。


毎回この村に着く時は

鮨詰めで何時間も揺られて到着するので

ヘトヘトになってしまいます。


案の定、今日もヘトヘトで

この後打ち合わせができるのかと

不安になるくらいの疲労感でした。


到着して、まずはCDRに電話をかけました。


ですが、何度かけても繋がらず

まずは職人の家に向かいました。


「やー。ダイスケ。」と

いつもの落ち着いた調子で僕を

迎え入れてくれました。


握手を交わして、家の庭に入れてもらい

価格について確認しました。


やはりここでも価格は

決まっていませんでした。


ですが、先ほどの経験があるので

僕の方からまた先ほどと同じ提案を

してみるとすんなりと通りました。


ですが、金額はその時によって変えたい

という現実的な提案が出てきたので

目安の金額だけ確認し、

CDRを待つことにしました。


少しすると、僕の携帯がなりました。

画面にはCDRの名前が表示されていました。


今向かっているということで

彼の到着を待つことになりました。


その間、手持ち無沙汰になった僕は

職人がやっている軽食屋でコンポゼを

ご馳走になりました。




前回何かで掲載してなかったですが、

写真の右側のものがコンポゼです。


パスタとちょっと野菜をマヨネーズで

和えたものです。


マヨネーズは自家製です。

お腹を痛めるかもしれないという

ドキドキを味わえるのはこのコンポゼ

だけだと思います。


僕はようやくこういうものも慣れましたが

きたばかりの人は食べない方が

いいかもしれません。


味はマカロニサラダです。


なので、安定のおいしさです。

ただ、お腹が痛くなるかもという

刺激的な要素が含まれて

いるというだけです。


食べ終えてすこしすると

CDRが到着しました。




機械を確認してもらい、

金額の話をして終わりかと思ったら、

CDRから「来週の月曜日、デモやるから」と

まさかの一言が飛び出てきました。


想像していなかった展開にちょっと

嬉しかったです。


月曜日は市場の日で、人が集まるのに

合わせてやるようです。


日程と時間を確認して、

職人、CDR、僕で行くことも

確認し、打ち合わせが終わりました。


帰りはガラガラのバスでした。


普通は満載に人を乗せて帰るはずですが、

どんだけ待てど暮らせど人が集まらなかった

ようで、3人集まっただけで

出発してくれました。


アンチラベについた頃にはすでに14時を

回っていました。


もう疲労困憊でした。


疲れ切っていたのですが、まだ

やることがあり配属先に向かいました。


今日は珍しく暑く、その暑さのせいで

体力が削られまともにご飯を

食べていなかったこともあり、

疲労に拍車をかけていました。


やっとの思いで配属先に到着し

やったことは来週の5Sのための

段取りです。


まだ、5Sに必要な道具が揃えられて

おらず、それを備品担当に要請するために

今日わざわざやってきました。


担当のいる事務室をノックし

入ると備品担当の課長がいました。


欲しいものを一通り伝えると

「倉庫の担当課長がいないと注文

できないから」とピシャリ。


本当になんというか役所らしい

杓子定規な答え方でどうも好きに

なれません。


まぁでも、こっちがいくら言っても

角が立つだけなので、とりあえず倉庫の

担当課長に連絡してもらいました。


すると、どうやら今日は不在らしく

また明日に仕切り直しとなりました。


ここまできたのに、骨折り損です。


でも、倉庫担当と来週の5Sの打ち合わせが

できたのはよかったです。


来週は人手がおらず2人だけらしいのですが、

「2人でも草むしりくらいはしておくよ」と

言ってくれたので、少しは前にことが進みそうです。


やっと配属先での用事も終わり、一度家に

戻って行き着く暇もなく、そのまま

フランス語のレッスンへ行ってきました。


もう疲れました。

今日はもう寝ます。



そんなわけで今日はこんな感じ。


それじゃあまた。



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