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最後のサプライズ Day633

こんにちは!

だいすけです!


また1人1人とアンチラベから

隊員が任期を全うし、日本へと

帰国していきます。


先週から何度も何度も

この日記でお知らせしていますが、

今日ついに、2人の隊員が

アンチラベを旅立ちました。


先週のお別れ会でいいかなと

思ってたのですが、自分の中で

ちゃんとお別れができた感じが

しなかったので、今日は「さようなら」を

言うために、2人には内緒で

帰る直前の2人に会ってきました。


2人に同時に会うためには、

アンチラベから10キロほど離れた村に

行かなければなりません。


ここに2人のうちの1人が住んでいるので

ここにいくために他に活動の予定を

作って向かいました。


10時にアンチラベを発つと言うこと

だったので、8時に家を出て

タクシーブルース(長距離バス)に

乗って、先に活動を済ませてきました。


少し前に脱穀機を貸していたのですが、

(人攫いに間違えられたところ)

その後の調子やどのくらい使ったのか

と言ったことを聞いてきました。


一通り終わったので、先輩隊員の

ところに行こうかなと思ったら

農家から「牛乳飲んで行くか?」と

言われました。


しかも生の牛乳なので

煮沸しなければならず、時間が

かかります。


待っていたら、見送りに

間に合わないので


また戻ってくることに

しました。


一旦、農家のところを

離れて先輩隊員の家へ

向かいました。


急いで向かったので

ちょうどいい時間に到着しました。



着いたものの誰もおらず。


まだ早かったのだろうと思って

待ってみることにしました。


それでも車も先輩隊員も

現れる気配がなく、ちょっと

不安になってきました。


実は出発時間も本人たちから

聞いたわけではなく、また聞きで

聞いたので、もしかしたら時間が

変わったのかもと思い、少し

不安になってきました。


待てども待てどもくる気配がなく

30分経っても誰も現れませんでした。


本当に時間を間違えたのかもと

不安になり、同時にこれも失敗談として

日記に書かないといけないかと

何もかも嫌になってきました。


すると、目の前を一台の車が

通り過ぎました。


先輩隊員とよく活動をしていた

夫婦の車でした。


僕に手を振って、泊まることなく

そのまま、先輩の家がある方向に

走っていきました。


これはもしかしたらいるかもしれないと

ちょっと希望が持てました。


数分後、その車が出てきました。


先輩隊員を見送ることなく、

そそくさと出てきたようにも見えて

「もしかしていなかった?」と

ちょっとした疑念が浮かびました。


こりゃますます時間をミスった方に

傾いてきました。


色々な憶測が頭をよぎる中

結局、このまま尻尾を巻いて

帰るか帰らないかという

2つの選択肢が浮かんできました。


でも能天気な僕は

もしかしたら10時30分発に

変わったのかもしれないと

都合のいいことを考え始め

「そうだとしたら、11時まで

待ってみようか」と思い直すことに

しました。


このまま帰って途中ですれ違うなんて

そんな悲しい結末は迎えたくなかったので

そう、自分に言い聞かせて待ちました。


11時まで15分前。


青いTシャツを着たみたことのある

後ろ姿の女性がサンダルで

猛ダッシュしていくのを見つけました。


先輩隊員です。


もしかして、集合場所と時間を

間違えたか!?と思い僕も後ろを

追いかけようと思ったのですが、

よくみると、これから首都へ上京するには

荷物が少なすぎました。


とりあえず、彼女の行先を目で追うと

そのまま脇目も振らず、一つのお店に

入っていきました。


どうやら、お店の人に挨拶しに

行っただけのようです。


戻ってきたので、気づくかなと思い

手を振ったのですが、気づかれず

僕はただの変な人になりました。


どうやら、不安はただの不安でしか

なかったようです。


まだ、行っていないことがわかり、

上京のための車が来るのを待ちました。


すると、その後少しして

もう1人の先輩隊員を乗せた車が

目の前を通り過ぎていきました。


車はそのまま、先輩隊員の家へ

入っていきました。


これは、「追いかけないと」と思い

車の後を追いました。


そして、ようやく2人とご対面を

しました。


今日僕に会えると思っていなかった2人は

なかなか良い反応をしてくれました。


ですが、さっき会った夫婦に

僕がいることをバラされてたようです。


ただ、ここに来るまでは

予想してなかったようで喜んでくれました。


ちょっとこの間の別れ方は

微妙でしたからね。


少し話した後、荷物の積み込みを

手伝いました。

これが、なんと荷物の多いこと。


それ、トランクに全部入ります?

と言うくらい荷物がありました。


おそらくですが、僕が帰る時は

こんなにならないだろうと

断言できるくらいの量で正直

驚きました。


実はそのほとんどは、配属先に置いて行ったり

JICAに置いて行ったりするもののようで

実際はほぼ全て、トランクに

入りきっているようです。


僕がみた量を日本に持って帰るとしたら

超過料金10万円コースなんじゃないかと

思うくらいです。


荷物も詰め終わり、あとは帰るだけ。


写真を撮って、ちゃんと

「さようなら」をして

車は首都へと向かっていきました。



ついに、この任地での

滞在期間が一番長い隊員は

僕になってしまいました。


この気持ち何て例えれば良いんですかね。


こんなに長くいるのに

急に心細くなるというか

留守番を任された時の子供の

ワクワク感というか、ポジティブと

ネガティブが混ざり合って

不思議な気持ちです。


そして、次は僕の番。


あと数ヶ月で僕も帰ります。


今までいろんな先輩隊員をお見送り

しましたが、本当に帰るのかなぁと

まだまだ実感はありません。


もしかしたら、今までの人たちも

そうだったのかもしれないですね。


帰る実感をもっても持たなくても

時間は進んでいきますし、やることを

やらなければ後悔が残ります。


やることは変わらず、前を向いて

活動をできるところまで前に

進めていくだけです。


そして、約束通り農家のところに

戻り、牛乳を飲んできました。


時刻は12時前。


ここの農家は昼前に来ると

必ず「昼飯を食べていけ!」と言われます。


帰りたいのだけどなと思ったのですが、

あることをやりたかったので

残ることにしました。


ここの農家は先ほどの隊員とも

活動をしていました。

今日、先輩隊員に会いにいくのを

伝えていたのですが、来ませんでした。


もしかしたら、先月帰った同期を

見送った時、泣きそうになっていたので

今回は特に寂しくて泣いちゃうかも

しれなかったから来なかったのかも

しれないですね。


農家の家に戻ると本人は

彼女からもらった思い出のプレゼントを

しみじみと眺めていました。

僕に何も話しかけることなく

ずーっと眺めていました。


彼女との活動の思い出を

振り返っていたのでしょうね。


今日はこのプレゼントを眺めるので

精一杯だったのかもしれません。


結局昼ごはんを食べ、

眠くて藁を背もたれにして昼寝をして

ボアンズブリをみんなでブリブリして

1日が終わりました。



今日のお昼ご飯。
やっべーマダガスカルの干物出てきた。
みんなでボアンズブリ(豆)をブリブリ
ブリブリされたボアンズブリ


僕を見るとこの世の終わりみたいに泣きじゃくる子供A

ボアンズブリって落花生みたいに

土の中に豆ができるタイプで

殻がついてるのでそれを剥かないと

いけないのです。

一つの殻に一つの豆なので

これがまた大変なんです。


僕もやらせてもらいましたが、

実は結構難しいです。


みんな簡単そうに道端でも

ブリブリしてるんですが、

中の豆を傷つけちゃったり

うまく剥けなかったりして

コツが入ります。


夕方からフランス語があったので

途中で切り上げてきました。


帰りに自分でブリブリした

ボアンズブリととうもろこしをもらって

帰ってきました。


というわけで今日はこんな感じ。


それじゃあまた!


自分から触られに来る可愛い猫

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