見出し画像

海外ドラマGood Omensで英語の勉強をしよう!#4

こんにちは!
今回は字幕から抜けていたり、字幕では表現しきれなかったであろうセリフを中心に解説していきたいと思います!
ぜひ楽しんでいってください!

"I'm afraid we're quite definitely closed"

クロウリーから書店に電話がかかってきたときにアジラフェルが言ったセリフです。ちょっとおもしろいセリフなのに字幕は「営業は終了しました」とすごくシンプルだったので、解説していきます。
まずI'm afraidですが、afraidには恐れる、と言う意味があります。
しかし何かに恐れていると言いたいのではなく、恐れ入りますが、や、
申し訳ございませんが、など、丁寧に残念なお知らせをするときに使います。アジラフェルが何をお知らせしているのかというと、
"we're quite definitely closed"
quiteはかなり、結構、とてもなどの意味があり、
definitelyは絶対に、必ず、確かになどの意味があります。
つまり、書店はかなり絶対に閉まっています。と言っています。
We're already closed
書店は既に閉まっています。
と言うこともできたのに、quiteとdefinitelyを使って、閉まっていることをかなり強調しているんです。よほど電話に出たくなかったんだろうなということが伝わるちょいおもしろセリフです。

"We can do something"

公園で話した後、階段でクロウリーがアジラフェルに協力をお願いしているときに言っていたセリフです。
「俺たちなら何かできる。」
これも字幕では省かれていました。
なんだか、シーズン2のエピソード6、最終回のアジラフェルのセリフ、
"We can make a difference."
僕たちなら変えられる。に似てますね。
ただし、状況が対照的になっています。
この時のクロウリーはアジラフェルと一緒にハルマゲドンをどうにかしたかったんですね。だから一生懸命アジラフェルに頼んでいたんですね。
一方で、最終回は、アジラフェルがクロウリーに頼んでいますよね。
意図的なのか偶然対照的になったのかはわかりませんが、
二人とも仲良くしてほしいですよね。

ちょっとセンチメンタルになった分、時間を飛ばして、
尊いセリフを解説していきます。

"Not you. I know what you smell like"

1話の最後、クロウリーが匂いを嗅いで、何かが変わった。と言った後、
アジラフェルが、"Oh, it's a new cologne. My barber suggested it"
これは新しいコロンだ。床屋さんに勧められたんだ。と答えます。
それに対して、クロウリーが言ったセリフです。
字幕では、「お前じゃない」となっていました。
おそらくNot you.の部分だけが訳されたのでしょう。
しかし、大事なのはその後の"I know what you smell like"なんです。
I knowは、俺は知っている。what you smell likeは、お前がどんな匂いか。
つまり、お前の匂いくらい知っている。って言っています。
私は初めてこれを聞いたとき、結構衝撃を受けました。
尊いですよね。なのに字幕では省かれていました。
匂いを覚えるくらい近くにいたんですね。
それも新しくしたばっかりのコロンの匂いも覚えるほどに。
それをさも当然かのように言うクロウリーが尊くなりますね。

Whatなどは質問するときによく使いますが、クロウリーが言っていたように質問しないときも使えます。
よく使う表現なので覚えておきましょう。
質問するときは、
What are you doing?
何をしているの?
Where did she go?
彼女はどこに行った?
How did you get in there?
どうやって中に入ったの?
などのようにBe動詞やdidなどが主語より前に来ますが、質問しないときは
I know what you're doing.
お前が何をしているか知っているぞ。
I have no idea where she went.
彼女がどこに行ったのか見当もつかない。
I saw how you got in there.
お前がどうやって中に入ったのか見てたぞ。
と、順序が変わったり、didが抜ける分現在形が過去形になったりしますので、注意してください。

あと、ちょっとした小ネタなのですが、
悪魔崇拝の修道女たちがいましたよね。
修道会の名前は「聖ベリルおしゃべり修道会」でした。
実は、字幕では省かれていましたが。修道女たちには肩書のようなものがあります。皆さんそれぞれ、Sister Mary Loquacious、Sisters Maria Verbose、Katherine Prolix、Mother Superiorと呼ばれていました。
赤ちゃんの取り換えを説明していた修道女たちのリーダーっぽい人、
マザーはMother Superiorと呼ばれていました。
Superiorは優れた、上役などの意味があります。
リーダーという立場が肩書に現れていますね。
他の三人はそれぞれ
Sister Mary LoquaciousのLoquaciousはおしゃべりな、と言う意味で、
Sisters Maria VerboseのVreboseは冗長な、口数の多い、という意味で、
Katherine ProlixのProlixはくどい、冗長、長ったらしいという意味があります。なんと皆おしゃべりに関係する肩書です。おそらくメンバー全員にこんな感じの肩書がついているのでしょうね。
聖ベリルおしゃべり修道会はその名の通り、おしゃべりが大好きな人たちの集まりであることがわかる呼び名で呼び合っていた、という、本当にちょっとした小ネタでした。
ちなみにしゃべりすぎてハスターに殺されてしまった修道女いましたよね。
この方はシーズン2でマギーを演じていた方です。役者さんの名前もマギー。あと、マザーに質問していた修道女さんもシーズン2に出てきたニーナと同じ役者さんです。役者さんの名前もニーナ。

今回はここで終わろうと思います。
一話がようやく終わりました。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
少しでもあなたの役に立てたことを願っております。
ぶる~ぬでした!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?