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Good Omensの解説と補足をする#9

こんにちは!
今回は3話前半の解説と補足をしていきたいと思います!
まずは537年、円卓の騎士になっているアジラフェルとクロウリーの会話からです。

ケンカ?

この場面字幕だと少し分かりにくかったと思うので、解説します。
円卓の騎士として平和を広める仕事をしていたらクロウリーに出会うアジラフェル。クロウリーは反乱を扇動する仕事をしていたようです。
ここで二人は少し会話をします。
字幕では「このジメジメした土地で潰し合ってるわけか」とありましたが、英語では
So we're both working very hard in damp places and just cancelling each other out?
「つまり俺らはこの湿った場所で一生懸命働いてたっていうのに、ただ打ち消し合ってただけなのか?」
と言っています。相殺し合ってただけ、つまりあまり成果の出ない、意味のない仕事をしていたってことです。潰し合うだとちょっと成果が出そうで、意味のある仕事感が出てしまいます。
次に、字幕では「本部には任務を果たしたと報告しよう」とありますが、英語ではクロウリーはこう言っています。
Be easier if we both stayed home, if we just sent messages back to our head offices saying we'd done everything they'd asked for, wouldn't it?
「二人とも家で過ごして、頼まれたことは全部やったって本社に返信するだけにすれば簡単になるぞ。違うか?」
打ち消し合ってただけ。つまりあまり意味のない仕事なんだから、二人とも家で過ごして、ただちゃんとやったって報告だけすればいい。とクロウリーは提案します。
それに対してアジラフェルは、「ウソになる」と言います。
そしてクロウリーは「かもな。でも結果は一緒になると思うぞ。俺らは打ち消し合ってるんだ。」と言います。
そしてアジラフェルはこう言います。
But, my dear fellow... well, they'd check. Michael's a... bit of a stickler. You don't want to get Gabriel upset with you.
でも、僕の親愛なる仲間は…その、彼らはチェックすると思うよ。ミカエルは…ちょっとこだわりがあるし、君だってガブリエルに怒られたくないだろう。
そして、字幕では「定期的にやることをやれば問題ないはずだ」とクロウリーが言うと怒ってそのままアジラフェルがどこかに行ってしまいますが、この場面、英語ではクロウリーはこう言っています。
"Oh, our lot have better things to do than verifying compliance reports from Earth. As long as they get the paperwork, they seem happy enough. As long as you're seen to be doing something every now and again."
「俺の仲間たちは地球からの報告を検証するよりもやることがある。
彼らは書類仕事があるうちはハッピーなのさ。
時々何かをやってるように見られるうちはな。」
つまり、時々ちゃんと仕事をしているところを見られさせすればそれでいいだろ。ってことをクロウリーは言っています。
これに対してアジラフェルが怒ります。
No! Absolutely not! I am shocked that you would even imply such a thing. We're not having this conversation, not another word.
「そんなことはない!絶対にない!君がそんなことを言うなんてショックだよ。もう会話はしない。一言もね。」
そう言って行ってしまいます。
これはアジラフェルが仕事に対してまじめに向き合っていることがわかる場面だと思います。仕事をしているそぶりだけを時々見せて仲間を欺くようなことはしたくないというアジラフェルの性格が出ていると思います。
クロウリーはその逆で、サボれるならサボろう精神ですね。
また、アジラフェルは仲間のことをmy dear fellow僕の親愛なる仲間と呼び、クロウリーはmy lot、俺のやつら、と言っています。
仕事に対しても、仲間に対しても二人の違いがよく出ていますね。
クロウリーに関しては望んで悪魔になったわけではないので仕方ないとは思います。
二人の対照的な部分が見えるシーンでした。

二人の仲

それから1064年が経った1601年、二人はシェイクスピアの劇で落ち合います。二人ともエディンバラで小さな仕事があると話した後、小さな仕事のためにスコットランドのエディンバラにまで行くのはなぁ。という話になり、どちらかが祝福と誘惑を一緒にすることになります。
この時、クロウリーは前にもやっただろ。何回も。と言います
つまりこの1064年の間に二人は何度か祝福と誘惑を一緒にしたことがあるということですね。さっきのアジラフェルを思い出してください。時々仕事をしているところを見られればそれでいいだろと言ったクロウリーに、そんなことはない。ショックだ。と怒っていましたよね。それが1064年の間に祝福と誘惑を一緒にやるようになってます。クロウリーの誘惑に負けたんでしょうか。1000年もあれば天使も変わるんですね。仕事を任せるようになっているということはそれだけお互いに信用しているってことでしょうね。
またアジラフェルはこの時、「地獄にばれたらきっと怒られるだけじゃすまない。彼らは君を破壊するかもしれない。」と、クロウリーの心配をします。あれだけ仕事や仲間に対して誠実だったのに、自分のことよりクロウリーの心配をしてます。それだけ二人の仲が深まっているということでしょうか。
そしてそれに対してクロウリーは「誰にも知られることはない。」と返します。
しかしこの後、1862年、聖水が欲しいと頼むときに、クロウリーはこう言います。
I wrote it all down. Walls have ears. Well, not walls. Trees have ears. Ducks have ears. Do ducks have ears? Must do. That's how they hear other ducks.
紙に書いた。壁に耳あり。まぁ、壁はないか。木に耳あり、カモに耳あり。
カモに耳ってあるか?あるよな。そうやって他のカモを聞いてるんだ。
と言います。急に用心深くなってますね。それもそうでしょう。
シーズン2エピソード3を見た方はわかると思いますが、1827年、
クロウリーは少女の自殺を止めるために毒を飲んだ後、すぐ地獄に呼ばれています。これをきっかけに、警戒するようになったんでしょうね。そして、これをきっかけに聖水という武器を得ることを考えたんでしょうね。

pear

このクロウリーが聖水を求める時に「うまくいかなかったときのために」と言うためにfor if it all goes pear-shaped.と言います。pear-shapedは梨の形という意味です。ここでの梨はこんなやつです。

微妙に丸くないほうの梨のことです。きれいな円を描くはずがいびつな円になってしまう様子から、うまくいかない、だめになる、失敗する、という意味があります。
これに対してアジラフェルは、I like pears. 僕は梨好きだよ。と返します。
意味をわかってなかったのでしょうか。それとも梨に気をとられすぎたのでしょうか。面白い返しですよね。
そしてクロウリーはIf it all goes wrongと、すぐさまわかりやすいように言い換えて話を続けました。こういうことに慣れているんでしょうね。
ここのやり取りが結構好きなのですが、字幕では省かれていたので紹介しました。

それでは、今回はここまでにしたいと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございました!
ぶる~ぬでした!

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