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海外ドラマGood Omensで英語の勉強をしよう!#1

これは、洋楽、海外ドラマや洋画などを参考に"楽しく"英語の勉強をしよう!という企画です。

今回参考にしていくのはイギリスの海外ドラマ、Good Omensです!
英語に興味のない人でも、Good Omensについて思い出していたら英語の勉強になっていた。というくらい、自然に英語の知識を植え付けられたらいいなと思います。まだ見てない人はアマゾンプライムで見ることができますよ!凄く面白いのでおすすめです!

私がこの記事を書くにあたって使っているのは、アマゾンプライムの字幕と、ネットに上がっていた台本と、
"The Quite Nice and Fairly Accurate Good Omens Script Book"
という題名の公式の脚本です。なんとこちらkindle版だと約500円で買うことができます。カットされたシーンも載っているのでGood Omensファンにおすすめです!

では早速、脚本に書かれていた文章や、セリフに使われていた英語、画面に映っていた英語などについて解説していきたいと思います。

まずは

CAUSING ARMAGEDON CAN BE DANGEROUS
DO NOT ATTEMPT IT YOUR OWN HOME

冒頭画面、WARNINGと書かれているテレビの画面に映る文章です。
字幕では「マネしないでください」と書かれていましたが、もう少し詳しく見ていきます。
まずこの文章に使われている単語の意味を紹介します。
causeは(自然に)起こる、(意図的に)起こす。
今回は後者の(意図的に)起こすです。
armagedonはハルマゲドンと言われてましたね。
dangerousは危険です。危ない山とかにこの文字と共に看板が張られていたりしますよね。
attemptは試みる。tryとかと同じです。ニュアンスは違いますが。
ownは所有している。誰か「の」物。の、「の」の部分みたいな感じです。
まずこの文章にはIt can be ~という表現が使われています。
It can beはこれから起こることに対して、
「それ、(多分)こうなるよ。~の可能性があるよ。」と言っている感じです。
例えば、理科の実験をテレビが紹介していたとして、
子供が家で試したらろくなことにならないことが想定され、
危ないだろうから、家で試しちゃだめだよ。と言うとき、
It can be dangerous. So don't try it in your house.
と言ったりします。
上の文章と似ていますね。というか意味的にはほぼ一緒です。
次にItのところがCausing armagedonになっていますね。
causingはcauseにingを付けた単語です。
なぜingがついているのかというと、動詞を動名詞にして、名詞と同じように扱うためです。to causeでもおなじように動名詞の役割を持ちます。
日本語で言うと、走るは健康に良い作用をもたらします。はちょっと変ですよね。なので、「走る」に「こと」をつけて、
「走ること」は健康に良い作用をもたらします。とするような感じです。
「cause」に「ing」がついて「causing」になるのがどういう感覚かつかめましたでしょうか。
それから、Do not attmpt itなので、試みないでと言っています。Do notはよくDon'tと短く言われます。でも、今回はDo notとわざわざ短くせずにいっていますね。これには意味があります。強調のニュアンスが含まれているのです。ちょっと真剣さが増します。つまり、割とシリアスめに試さないでねと言っている感じです。

ハルマゲドンがどれだけやばい物か、ドラマを見たことのある人ならわかるかと思います。それを、家で試みないように。と警告しています。
一体だれが試みるというのでしょうか。とつっこみたくなるシーンです。

文章内にattemptとあり、tryやchallengeと似た意味を持ちますが、
それぞれニュアンスが少し違います。ニュアンスの違いが気になる人にはピッタリの記事があったので貼っておきます。

次へ行きます。

"Well, that went down like a lead balloon."

人型になったクロウリーが最初に言ったセリフです。
字幕では「道を誤ったな」となっています。その通りです。ですがなぜこの訳になるのか説明していきます。
wentはgo「行く」の過去形で「行った」、
downはそのまま、「下がった」「下の方」のことを意味します。
went downは「下の方に行った」
「好き」の意味を持つlikeがありますが、今回は好きの意味では使われていません。「~みたいな」「~のような」など、何かで比喩するときや、例を挙げるときなどに使われます。めっちゃ便利で本当によく使うし出てきますので、覚えておきましょう。例えば、
You are really hevey like an elephant.
君は本当に重い。象みたいだ。
腹立ちますね。絶対に人には言わないようにしましょう。他にも、
You are like an angel.
君はまるで天使だね。君は天使みたいだ。とか、
絵を描き始める人に対して言う、
Start with something simple. Like an apple. 
簡単なものから始めな。例えばリンゴとか。みたいな感じです。
leadは今回はレッドと呼んで鉛を意味します。
leadはリードと呼ぶこともできて、その場合、「導く」などの意味を持ちます。意味と共に発音も変化する面白い言葉です。
Balloonはそのままバルーン、風船です。
lead Balloon、つまり鉛の風船は飛ばそうとしても鉛でできているので当然飛びませんよね。下に行ってしまいます。
クロウリーはwent downという状況をlead balloonみたいに、と比喩したんですね。つまり、
鉛の風船のように下に行った。
悪い方向に行った。
「道を誤った」となるわけです。
この時からクロウリーはすでに比喩を使ったりと、人間がやりそうなことをやっていたんですね。
今回のWellは特に意味はありません。
日本度で言うと、あれだな、あれだよ、あの、その、みたいな感じです。
感嘆詞とかって言いますよね。
感嘆詞じゃないwellはうまく、よくなどの意味を持ちます。
You did very well.
君はとてもよくやった。
Well done!
よくやった!などです。

イブとアダムがエデンにいる時代に鉛の風船ってあるんでしょうか。
……考えない方がよさそうですね。次に行きます。

先に知らない人のために少し説明しておくと、エデンの園でリンゴを食べると善悪などを知ることができたのです。ですが、リンゴを食べることは禁止されていたので、リンゴを食べて善悪を知ったイブとアダムは追放されたのです。ちなみにリンゴを食べると善悪と共に恥か何かを知るともいわれていて、聖書には確か、リンゴを食べたイブとアダムはお互いが裸であることに急に羞恥心を抱いて急いで服を着た。とありました。
リンゴを食べる前のイブとアダムは裸だったのに、園から出るときの二人が服を着ていたのは、この恥も知ったというのを表現されているものだと思われます。

リンゴを食べて善悪を知ったイブとアダムが追放されたことに対して、
善と悪について知ることの何がそんなに悪いことなのかよくわからないなと言ったクロウリーに対して、アジラフェルが言った言葉です。

"Well, it must be bad..."

字幕では「悪いことだよ」となっていました。
Wellはさっきも言った通り、意味はあまりありません。
訳せば、まぁ、うーん、とかだと思います。
ただ、なんかアジラフェルの困ったような顔が見えてきますね。
it must beですが、さっきit can beを説明しましたね。
it can beは「それ、(多分)こうなるよ。~の可能性があるよ。」みたいな感じ、でした。
it must beは「それは(ほぼ確実に)こうなるはずだ、(絶対)こうだ。」みたいな感じです。
例えば、あるカップルがいて、彼氏が、「俺戦いたい。戦場に行く。」
と言い出したとします。
この時、彼女がIt can be dangerous!というと、
(多分)危険だよ!みたいになります。
でも、戦場って多分というよりほぼ確実に危険ですよね。
なので、この場合は、
It must be dengerous!
(絶対)危険だよ!
と言った方が自然です。
どうでしょう、It must beのニュアンスが伝わるでしょうか。
もともとmustには(ほぼ強制的に)~しなければならない。という意味があって、canの「できる」よりちょっと強めのニュアンスがあります。
何かしらの根拠や、確信があるときに使われやすいです。
字幕が「悪いことだよ」と言い切っているのはそういうことです。
でも、善悪を知ることは悪いことではなさそうなのに、
アジラフェルはなぜIt must be badと言ったのか。
神がリンゴを食べることを許していなかった=神は人間に善悪を知ってもらうつもりがなかった。つまり、
神にそのつもりがなかったんだから、善悪を知ることは悪いことだ。
とアジラフェルは考えたんですね。
It must be badというセリフからアジラフェルが神をかなり信じていることが読み取れます。ということは。
神が意図してないのにリンゴを食べて善悪を知ったイブとアダムは、
アジラフェルからしてみれば悪いことをした人たちです。
それを踏まえて炎の剣の件を思い出してください。
彼らは悪いことをしたと思っているのに炎の剣をあげちゃうあたり、アジラフェルって感じがしますね。愛おしい。

その炎の剣をあげたときの状況をクロウリーに言っているセリフが、

I gave it away.
There are vicious animals.
It's going to be cold out there.
And she's expecting already.
And I said, 
"Here you go.Flaming sword. Don't thank me.
And don't let the sun go down on you here."
I do hope I didn't do the wrong thing.

これらは#2で解説しますね。

今回は主にlikeの便利な使い方、
It can be と it must beについて勉強しましたね。
どうでしたか?
海外ドラマで英語の勉強をしよう!は私にとって初めての試みでした。
楽しんでいただけましたでしょうか?
英語ってそんなに難しくないでしょう?
英語の勉強は楽しいですよ。
これを機に一緒に勉強してみませんか?
きっとGood Omensのことをもっとよく知れますよ。
質問などがあればいつでもコメントやツイッターで受け付けています!
では、これで終わります。ぶる~ぬでした!

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