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上高地2023夏

いやあ暑かった上高地。
というか、帰宅して執筆中の今現在は21時過ぎ。部屋の気温は32.0℃。30分ほど前からエアコンを稼働しているが、一向に冷気を感じない。

標高1500mを越える上高地、午前中は曇って冷たい風が吹いてはいるものの、湿度が高いのか涼しいとは感ぜず、森の中を歩いていると少し息苦しさを感じた。

梓川と岳沢方面

梅雨明け前の3連休、「行かねば」と思い、早い段階から上高地で1泊二日のテント泊を計画し、準備もしっかり行った。しかし直前になって大雨が続いたこと、上高地のキャンプ場の管理者から「大混雑が予想される」とSNSなどで情報発信があったことからテント泊は儚くも諦めた。それじゃあその混雑ぶりを見に行こうではないかということで、久しぶりに徳沢まで行ってみることにした。

センジュガンピ

上高地への岐阜県側の玄関にあたる「あかんだな駐車場」の混雑に驚く。運転しながら朝食を済ませるなどして7時前に駐車場の料金ゲートを潜ったが「上」の駐車場は満車。ま、これはよくあることだ。しかし、あてにしていた真ん中の第二駐車場も満車、一番下にある第三駐車場も8割方が埋まっていた。上高地バスターミナルまでは往復2,090円。バスが出た直後に人の列ができるが、臨時便を出してくれるのでありがたい。おおよそ30分で上高地に到着する。

河童橋、まだ人は少ない

8時過ぎに上高地バスターミナルに到着。河童橋周辺には、既にそこそこの人がいる。人ごみを避けた訳ではないが人けのないビジターセンターの裏に回り小梨平キャンプ場に出た。

小梨平(キャンプ場)を抜け、森の中へ進む
おっと!

自然の森にお邪魔するのだから野生動物との遭遇は避けては通れない。明神周辺で自分もクマを見たことがある。

明神館前のテーブルで小休止。テルモスのお湯でコーヒーブレイク。今日はカラスはいないようだ。それでも油断はできない。ザックの中の菓子パンを手探りでつかむと口に運んだ。

徳本峠分岐

いつもながら徳本峠方面へ向かう人はいない。みんな涸沢へ行きたいのだ。以前、ちなみに以前、クマを見たのはこの辺り。

徳沢

明神から先へはホント久しぶり。今回は背中が軽いので足も若干速い。高山植物の撮影は帰りに行うとして、徳澤園の「みちくさ食堂」を目指す。

徳沢キャンプ場

10時30分頃の徳沢キャンプ場。この時間は新たに設営する人より撤収して出発した人の方が多いだろう。まだまだ空きはあるが、この様子から見ればもう1時間もすれば混雑することが予測できる。

徳澤園 みちくさ食堂

みちくさ食堂で道草ならぬ「手づくりカレー」を頂く。意外にも席は空いているが、食事中は常にソフトクリームを買い求める人の列が出来ていた。向かいに座ったおじさんも同じカレーを食べていたが、お皿を返却棚に片付けることなくどこかへ消えてしまった。

梓川と前穂高岳

お腹いっぱいになり、スローペースで河童橋へ引き返す。前穂高岳も山頂は雲の中。コンディションが悪かったのか、この日は前穂での事故が相次いようだ。

明神館

往復とも明神館前のテーブルで休憩をさせてもらった。どういうわけか反対側の椅子がない。使い勝手が悪いため座る人がいないのだろう。こちら側の椅子も朽ちかけていて斜めになっていた。それでも携帯していたサーマレストの座布団を敷けば問題ない。ゆっくりと休憩することができた。帰りもカラスはいなかった。そればかりか、今回は猿と出会うこともなかった。

梓川と明神岳

明神岳は猛々しい山容を見せてくれた。正くは一部だが。

五千尺ホテル前のベンチ

河童橋に戻った。展望が良ければ河童橋からは穂高連峰や焼岳を眺めるのだが、今回はやめた。山岳が見えないのに、橋の上は人が溢れている。そこへ突入する気分でもなかった。

上高地バスターミナルから徳澤まで、片道6km強(往復13km)の距離だが、健脚な観光客に感心する。観光客は軽装で、「足元はスニーカーだから」とはいえ、みなさんタフだわ。自分は暑さも加わってヘロヘロになって上高地バスターミナルに辿り着いた。運動不足のため、長く歩くと足の甲が攣り車の運転にも支障が出ることが度々あり、明神館で「漢方芍薬甘草湯エキス顆粒」なるものを白湯で飲んだが、今回は効果覿面であった。 

平湯方面行きのバスは人の列(もちろん沢渡行きも)が伸びていたが、それほど待つことなく乗車することが出来た。帰途に立ち寄った秘密の温泉。いつもはほぼ貸切でゆっくりとすることができたのだが、アトドアブーム、キャンプブーム、車中泊ブームによるものか混雑していた。

山行日:2023年7月16日


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