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15分煮洗いでパーフェクトに清潔なユル布ライフ

こんにちは。自然派生活初級者でオーストラリア在住の前田アンヌです。

布を使う生活は地味に楽しいの記事で、使ったティータオルなどの布類を週1ペースで煮洗いをしていると書いたところ、「煮洗いってどんなものなの?」というご質問をいただいたので、私なりの手順を載せてゆきたいと思います。

15分煮洗いで清潔布ライフ

煮沸と煮洗い

布や瓶などを100度以上のお湯で煮て消毒することを煮沸消毒、洗剤や重曹など洗浄作用のあるものと一緒に煮沸すると、煮洗いと呼ばれます。

豪欧米では伝統的な殺菌方法で、小さい頃読んだ『大草原の小さな家』というアメリカ西部開拓時代(1870~80年代のお話です)の女の子ローラ・インガルスの暮らしを描いた本の中にも出てきていました。

お茶碗を洗う布やブラシは常に湿っているので、匂いがついたり雑菌の温床になりやすいし、煮洗いすると殺菌もできるうえ洗い上がりもすっきりして気持ちいいですよ!

熱湯を扱うので火傷に注意し、表面が安定しているカウンターやテーブルの上で、安全に行ってくださいね。

❗️注意❗️ 煮洗いも煮沸も、木綿か麻100%以外の布では行わないこと。

煮洗いの手順

①  煮洗いする布は事前に洗濯機で洗っておくこと。シミになりにくくなるし、洗い上がりも良くなります。

煮洗するまで何日もある場合、私は洗濯して乾いた布をカゴにまとめて置いていますが、直前に洗濯したものは濡れた状態から煮洗いに直行します。

そして、事前にすすぎ用のお水をバケツやタライに用意しておきます。

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すすぎのお水にホワイトビネガーを大さじ1混ぜると、仕上がりが白くなります。お好みでどうぞ。

②  大きい鍋に半分くらいの量のお湯を沸かし、沸騰したところで重曹を小さじ半分いれます。

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重曹より強い洗浄力が欲しい場合、例えば生理用布ナプキンを煮洗いする場合には、セスキ炭酸ソーダを小さじ半分いれてください。汚れによって使い分けるといいと思います。。

セスキ炭酸ソーダは、オーストラリアでは Lactic Washing Soda という名前で売られていて、洗浄効果もさることながら水を柔らかくする作用もあり、洗濯後のナチュラル柔軟剤としてポピュラーに使われています。

③  白い布から順に入れて、15分ぐつぐつ煮ます。

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上に乗っているのは友達からもらった卵の殻で、カナダの元義母が「煮沸のときたまごの殻を浮かせると白さが増すのよ」と教えてくれたから。

ちなみに友達の飼っている鶏はシルキーバンタムで、ブルーの卵を生む種類なのです。私は卵アレルギーなので、卵食べないのですが実験のためもらってきました。

実験結果は、、、白くなったのかもしれない?けど気のせい?みたいな。

④  トングを使ってザルに布を引き揚げます。洗面器をザルの下に置いています。(卵の殻はクラッシュしないように先に引き上げておきました)

お箸よりも、先がシリコンのトングが楽ちんでオススメ!

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⑤  煮沸が済んだ布を水で濯ぎます。濯ぎ終わった布はまたザルに戻して、洗濯機で脱水にかけ、あとは天日で干すだけです。

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ここはお好みで。

調理に使う布でなければ、ハンカチなどをすすぐ時に精油を5滴ほどバケツの水に加えると、洗い上がりにいい香りがします。ユーカリやラベンダーが定番です。

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⑥ 白いものをゆすいでいるあいだに、色の濃いものや柄物の布を煮洗いにかけますが、重曹は足さなくて大丈夫。

注意❗️煮洗いをすると色物はおもいのほか色落ちします。

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15分煮洗いの根拠

アメリカ合衆国オハイオ州在住で生化学でPh.D.をとった主婦が、布巾は何分煮沸すると雑菌が消滅するか実験をしておられます。

結果は煮沸は10分以上で完全に消滅ということで、2分ぐらいでは不充分だし、5分後でもしつこく生き残っている菌があって驚かれたとか。

また、フランスの大学の実験で、コロナウイルスは92度で15分生き延びることができるという結果が、今年の4月に医療ニュースになりました。

そういうわけで、100度でじっくり15分が妥当という結論に落ち着きました。

楽しんでできる範囲が吉

煮洗いは、ナチュラルに布を清潔に保つことのできる方法なので、オススメですが、確かに手はかかるのですよね。

私は、ティータオルやサーヴィエットやハンカチなど小さな布限定でやっています。

なぜかというと、シーツを煮洗いして一度で懲りてしまったのでした。(シーツは大きすぎ、鍋は小さすぎて、途中でニッチにもサッチにもいかなくなったため)

楽しんでできるぐらいがちょうどいいです。

自然派生活は「うわー!やってしまった!」ということもあれば、「これは自分には無理かも」ということも多々あります。

それぞれの葛藤があっていいし、大切なのはできることにフォーカスをすることと、ゆるくても自分なりに続けていくことかなという気がいたします。

『大草原の小さな家』の時代背景は1870−80年代。

ローラのお母さんは洗濯物は全部手で洗って絞っていたのかと思うと、AIやロボットも手伝ってくれる現代の家事はすごいなあと思います。

楽できる自然派を目指してゆきたいですね!


参考サイト

Dr.Annie's Experiment What is the best way to sterilize a cleaning cloth?
News-Medical.Life Science Coronavirus able to survive near boiling point of water, study shows 





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