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茅の輪くぐりと針の穴

こんにちは〜😊青野です。

 先日、友人が来て、お互いの親の話になったのですが、Nちゃんのお母さんは、馬車に乗って小学校に行ったそう。
馬車といっても洋風のお姫様の馬車ではなく、素朴な馬車らしい。

 私の母は、昭和20年生まれ。ぎりぎり戦中派だ。
 母は、小学校低学年の頃、一番上の姉と、朝一の産まれたての卵を籠に入れて登校までの道すがら、卵を各家庭に売って歩いた。学校につく前に売れない卵は、民家に預かってもらって、帰りに卵を受け取り、また売ったそうだ。

 売ったお金は、クレヨンなどの学用品を買ったらしい。

 「なんかさ~。大草原の小さな家みたいだよね。」
と、私。牧歌的というより、卵を売るという役割が責任重大で、よく売れたね。と思うのだ。戦後の食料難で新鮮な卵はよく売れたのだろうか。小さな女の子達が売りに来るのが、かわいそうで買ってくれたのか。

 「馬車にのったり、卵をうったり。あれだよね~。今は車で、スーパーに行けば、卵買えるし。今っていいよね~。
まあ、そんなことしてたら、苦労話も仕方ないよね。」
と友は言う。

「鶏も飼ってて、自分たちで絞めて、羽をむしってさばいてたから、なんか見たのかもしれないけど、うちのお母さんは、鶏肉嫌だって言うよ。」
 「Nちゃんのお母さんも、いちいち娘に言わないだけで、きっと苦労したんだね。」
 確かに、白いトレーにきれいな肉がのっているのと、わけが違う。

 70年、80年のこの短い間に、人間の、というか日本人の環境は大きく変わった。
私たちは、時代の過渡期にいる。劇的な変化だ。
ファミレスの配膳ロボットは、普通になったし、子ども(中高生)も1人1台スマホを持つようになった。

 netとか、テレビで、外国の戦争や地震が目に入るから、自分たちの置かれている状況が平凡な日常として、薄まってしまうけれど、実は、私たちは激動の時代に生きている。

 私も、今これを読んでいるあなたも、実は激動の世界に生きているだけで、えらい!と思うのですが、どうでしょう、?

 私が大学生の頃、事務職のバイトをしていた時、書類を三つ折りにして封筒にいれる。という作業がありました。

 知っているひとは、知っているかもしれませんが、今は、コピー機で3つ折りにしてくれるオプション機能があるって、知ってました?

 どんどん機械が優秀になればなるほど、どんどん新入社員、未経験者の簡単な仕事がこうして無くなっているいるわけです。事業所によっては、ペーパーレス化が進んで、紙を三つ折りする必要もないかもしれませんね。電話、fax、郵送のお客様はお取引しません。とかね。

 今、人手不足と言っていますが、事務職は、本当に少なくて、求人も
「若い、経験者」
を求めています。わかりやすく言うと、体は20歳で頭脳は40歳で性格は明るく、協調性のある人。若い人を育てる余裕はない。ということなんでしょうね。そんな魔女みたいな、妖怪みたいな優秀な人どこにいるのでしょうね、、。私が知らないだけで、いるのかもしれませんね😅

  団塊世代、氷河期世代の苦労は、苦労でいいのですが、令和時代は令和時代の苦労がある。ってことなんです。

 それで、私が言いたいことは、自分が苦労したから、子どもも同じ苦労をして当然だ。という考えは、ちょっとあやうい。かもしれません。親子でも生まれ持った才能は違うかもしれない。お父さんは、メンタルツヨツヨでも、息子は繊細さんで、蚊を殺すのも嫌な子かもしれない。

  学生の頃の私の人生は崖ルートでした。
(犬飼ターボさんの提案している、崖ルート、階段ルートという考え方)
結婚してから、子どものいる友達と、ランチをすると
「あれ?うちって、実家の親ってもしかして変?厳しすぎ?」
と気が付いてしまいました。

 みんな地方から短大に進学しても、ちゃんと親の仕送りもらってる。学費ももちろん出してもらってて、、。
「よそはよそ。うちはうち」
それぞれの家庭環境も経済状況も違う中で、仕方ないと思ってみるものの、なにか残る心のモヤモヤ。

 大学4年間の仕送りは、1円もなし。アルバイトを切らさないように、毎月ひやひやして過ごしました。ひやひやだけなら良かったのですが、、。

 朝のニュースで、退職代行の話題がありました。利用の増加は、企業と求職者のミスマッチとありましたが、募集要項と違うって、普通に企業が悪くないですか?正社員と言って派遣社員とか、完全週休二日制と言って、違うとか。

 女子人気No.1企業のS堂も人員削減をはじめました。正社員は氷河期時代は神社の茅の輪くぐり。今は、針の穴にくぐるようなもの。学歴が、あってもなくても。

 ちょっと求職中の若者の話を小耳にはさんだ、学歴不問と言いながら、高い英語力を求めてくる。表では平等に見せながら、実質、企業は学歴を見ているということだ。賢そうな彼でも太刀打ちできないとは、、。

 求職中の人たち、結果がすぐ出なくても、自分を責めないでね。親世代の人、子どもを責めないでね。令和は令和厳しさがあるのです。

私は、何も出来ないけれど、応援してるよ〜😊それでは、また。




 

 

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