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洋装の日本史を読んで

 よく、着物関連のSNSなどで、正統派、個性派などと、話題になるが、本当の所はどうなのですか?と言うことが知りたくて、この本を買いました。

 そう、洋装の歴史は、着物の衰退の歴史でもあるわけです。

 今、もっともらしく伝わっている着物トリビアは、この本を読む限り、正しくない、もしくは歪んで、伝わっていることが多いと思いました。

 私が微笑ましく思ったのは、洋装化で、筒袖を頑なに拒んだ女性達。知識として、長い袖は装飾と知っていたものの、腑に落ちていませんでしたが、可愛さを重視する女性には好感を持ちました。

 着物のスタイリングは、時代、地域、身分、経済状況によって変わるもので、普段着の着物は、もっと自由でいいんじゃないかな~。と思います。

 お茶やお花などの習い事は、師匠に従い、結婚や葬式、法事などはコミュニティの長に教えてもらうのが、いいですね。

 日本人古来の伝統衣装も、どこまで、遡るのか?という問題もありますよね。縄文時代まで、遡って正しく装うと、麻とか、藤とかの繊維の布を着るの?

 まあ、そんな妄想を膨らませて、1人で楽しんでます。

 この本は、戦争に敗けて、徐々に着物が衰退していく様子が手に取るようにわかります。俯瞰的にまとめられていて、とても良い本です。

 着物好きのあなたも、ぜひ読んでみて。😊

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