半睡半醒で見た夢は
不思議な夢を見た
5年前に亡くなった母が夢に現れた
優しくも厳しい母だったので
私の記憶の中にある母は
晩年の、意志の強い表情の印象が色濃く残っている
しかし今日夢に出てきた母は
心なしか若くて凛として美しく絣の着物を纏って湯呑でお茶を啜っていた
そうだ
母は着物が好きだったしきれいに着こなして
そしてとてもよく似合っていたっけ
夢の中でも母に会えたことが嬉しくて
「会いたかった!」と涙を流したら
生前の母の厳しい物言いで
『泣いたらあかん。泣くと自分の体が薄くなんねん』とピシャリ
「自分の体が薄くなる」というのは
どうやら母自身が透明になって消えていくという意味
ごめん、と私は涙を堪えた
そして矢継ぎ早に
梅干し作ったの!
大丈夫、みんな元気だよ!
と必死に母に向かって伝えていた
母は優しく「そうか」と
そして そのまま すぅっと目が覚めた
手元にあった時計を見たら午前2時過ぎ
あぁ
本当に・・・
母は私のところに会いに来てくれたんだなと思った
+
何に於いても用意周到でさっさと行動していた母だったので
8月に入った途端に現世に帰ってくる準備をしているのだろう間違いなく
この記事を書いている今はちょうど土用期間だし
せっかちな母のことだから
多分どこのお宅のご先祖様よりも早く帰ってきてくれると思っている
胡瓜で作った精霊馬と茄子で作った精霊牛を飾らない宗派だと
随分前に亡くなった僧侶であった祖父に聞いたことがある
ということは
彼女は常に現世と幽世を行ったり来たりしてるんだろうなぁ
ああほんとに母らしいや笑
ゆっくりしていってねお母さん
まだまだたくさん話したいことがあるんだ
ゆっくり麦酒でも飲みながら聞いてくれる?
わたしの話を
~碧*
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