作曲・編曲94

昨日からの流れで、今日はまた少し違った記事を書こうと思います。

最近良くYouTubeで音楽聴いていると、由薫さんの「星月夜」が勝手に次の作品として出てくるんですよ。あまりにしつこいのでとりあえず聴いてみました。

ある意味新しい作品ですよね。あまりJ-POPでサウンドを聴かせる曲ってあまり無かったと思います。

割と無駄な音が少ない。音数の多いところは多いですが、メリハリが効いているんですよね。特にあのイントロは勇気がいるでしょう。

曲自体は正直どうってことのない曲だと思います。なんて書いたら炎上しそうだけれど、読んでいる方も少ないからまあいいでしょう(笑)。

旋律もコードもあまり特筆すべきところはありません。Cメロの転調も効果的というより、むしろ違和感しか感じません。うるさいし。ある意味狙っているのかもしれませんが。

多分サビ以外の部分は抜いて作ってますね。サビを立たせる手法としては一般的ですが、相当極端だと思います。

サビもある意味どうってことのないサビなのですが、こうすることによって良く聴こえるようになるんですよ。

で、どうやって曲を持たせていると、やはり「サウンド」なんですよね。

しかも編曲がどう、という世界ではなく、雰囲気で聴かせてしまうような音作り。

歌すら「サウンド」としてしか使っていない。

タイアップだから、YouTubeでもそこそこ高評価はついてますが、チャンネル登録者数の方が高評価の半分位しかないから、タイアップ効果か作曲者のネームバリューによるものかどちらかでしょう。

って書いていくと、批判的に聴こえるかもしれません。

ただ批判的な考えは持っていません。いい曲だとは思わないけど(笑)。

こういう曲って日本ではあまり無かったと思うんですよ。大抵日本の曲は「主旋律」で聴かせてしまおうとする傾向が強い。

というかやはりこの国の場合、一部の例外を除けば、「主旋律」が極めて重要視されています。昨日も触れましたが、最近、坂本龍一さんの特集が多いですよね。

で、晩年の作品はともかく、YMO時代の曲を聴くと明確に「主旋律」がありますよね。

だから口ずさめるんですよ。

せいぜい拘ると言ってもコード進行までで終わっている曲が大半である中、「サウンド」で聴かせる曲ってあまりありません。

特にタイアップとなれば、万人受けするような曲を作るのが普通で、あまりこういう作り方はしません。

そういう意味では意欲的な作品だと思います。やたらと自分にこの曲を聴かせようとしてくるYouTubeはどうかと思いますが、Uruさんの曲を良く聴いているからなんですかねえ。

全然違うと思うのですが…。

ほぼ書きたいことを書いていて、読んでいただけることも期待していませんが、もし波長が合えばサポートいただけると嬉しいです!。