コード⑧
三和音で触れてないのは、多分このコードとsus2位だと思います。
augです。
ダイアトニックコードでは唯一出現しない三和音です。
当たり前ですが、長3度の3度を持つダイアトニックコードは3つしかありませんが、いずれのコードも6度は長6度になるので発生しません。
特徴としては展開系が意味を持たないことですね。というのも展開してしまうと、最低音が根音となる別のaugになってしまうからです。
当たり前ですが、この特徴故に、構成音の組み合わせは4つしかありません。
やはりメインでは使われませんよね。dimより使用頻度は低いでしょう。
使われ方としてはやはりdimと同様、半音の動きを生み出す経過的なコードでしょう。
後は♭13の代わりに使うこと位でしょうか。
正直なところ知らなくても不自由はないし、自分自身一度も使ったことはありません。
あまり使う必然性が感じられないんですよね。これならdimの方が間違いなく使い勝手はいいでしょう。
実際に使われる頻度もdimの方が遥かに多いですから。
前にある方のコメントへのお返事で書きましたが、やはりダイアトニックコードでは存在しない音、という要素が強いんでしょうね。
ダイアトニックコードであるコードの音の塊は、それがノンダイアトニックコードであっても、ダイアトニックコードを想起させやすい響きであるのに対し、そうでないコードの音の塊は言ってみれば「根無し草」のようなもので、基盤になっているものがないからです。
これがテンションノートを多く含む和音だと事情が変わってくると思います。というのも、響きが複雑化するが故に個々の構成音自体が希薄化するからです。
でも三和音だともろにその和音の特徴が出てしまうから、どうしても響きに違和感を感じるんですよね。
だからこそ、主要なコードの中ではあまり使われることのないコードなんだと思います。
まあsus2よりは使われるとは思いますが(笑)。
sus2は省略して、次は四和音に入りたいと思います。
ほぼ書きたいことを書いていて、読んでいただけることも期待していませんが、もし波長が合えばサポートいただけると嬉しいです!。