作曲・編曲125

以前にも取り上げたことがあったかもしれませんが、最近たまたま聴くことがあったので、この曲を取り上げたいと思います。

MISIAさんの「Everything」です。

ベタですね(汗)。今は代表曲「アイノカタチ」になったような感覚がありますが、かっては代表作の中の代表作。

これはやはり凄い編曲ですよね。イントロのあのストリング自体が普通に考えるとありえない。

たぶん弦のアレンジとかを敢えて無視してつくっている。

イントロでいかにもコードを強調するようなアレンジは普通やりません。

やはり弦のアレンジは対位法的な要素を含んで作るものです。

でもあのイントロにそういう要素はない。

というかあれだけ頻繁にコードが変わると、声部の独立性なんてもはや考えられないのかもしれません(ただコードチェンジが頻繁なため意外に独立して聴こえる)。

ただ、とにかくコードを聴かせることに主眼が置かれている。

冨田恵一さんらしいと言えばそうなのかもしれません(これもリハモを冨田恵一さんがやっています)。

中島美嘉さんの「STARS」にも共通する要素がありますよね。とにかくコード最優先。

単純に凄いとしかいいようがありません。常識に捉われていてはあのような編曲は出来ない。

で、1コーラス目のAメロはシンプルな編成なんですよね。コードチェンジの頻度は高いのですが、それを感じさせないような作り。

最初のイントロを聴くと自己主張が強すぎ、と感じられなくもないのですが、やはり曲をどう活かすかを前提に考えている。

この曲、やはり尺が長いんですよ。だから飽きさせないような趣向を使って「聴かせる」アレンジにしている。

Uruさんの「奇蹟」を聴くと最近は少しおとなしくなった印象もありますが、これを聴くと、優れた編曲者であることを実感させられます。

ほぼ書きたいことを書いていて、読んでいただけることも期待していませんが、もし波長が合えばサポートいただけると嬉しいです!。