作曲・編曲93

昨日ある方からコメントをいただいて、ふと考えたんですよ。

日本人って主旋律ばかり聴くんですよね。

YMOすら口ずさめるじゃないですか。主旋律がないと口ずさめないでしょう。

だから、他の音が聴こえなくなってしまう。

正直自分にとって、日本の曲、音数が多すぎてやはりうるさいんですよね。でもそう感じない方の方が多いんだと思います。

もしそう感じる方が多ければゴテゴテなアレンジにはしないでしょう。ドリカムのスペシャル番組見て感じたんですよ。オリジナルからさらに音数増やしているから、サウンドとしては壊れている。

でも主旋律中心で聴いている方は違和感を感じないでしょう。

世界的なトレンドは「音を削る」です。日本でも結構音を削ろうとしている方も出てきていますが、やはり皆さん苦労しているようです。

トラック数コンプレックスでもあるのか、と感じる位トラック数使う方、多いですよね。

もちろん、ドラムで音毎にトラックを変えるとか、そういった理由であれば増やした方がいいとは思いますが、楽器数を増やしてトラック数を稼ぐ理由が分からないんですよ(むしろ何故削れない?、という表現の方が正しいかもしれません)。

だから「隙間」のない音楽になってしまう。

この感覚は歌謡曲から綿々と続いているような気がしてなりません。

なんで空間を楽しむことが出来ないんだろう。

家が狭いせいか(笑)。

多分音を入れないと不安になってしまうんだと思います。自信の無さの裏返しと言えるのかもしれません。

音数少ないと、各パートの音が明確になるし、誤魔化しも効かないから、曲が見えちゃうんですよね。

でも自分、トラック数少ないけど、別に自信がある訳でもないですしね。

実際、編集前はもっとパート数多いんですよ。でもこれ邪魔だなあ、と思って削りまくって、最終的には10桁台しかトラック数がない曲がほとんどです。

もちろん足す場合もあるのですが、例えば弦に薄くユニゾンで金管足してニュアンスを変える、というパターンがほとんどで、音色の補強、といったイメージです。

ほとんどドラムを使っていないから、その分トラック数が少ない、というのはあるとは思いますが。

削って60トラックとか聞くと、何それ、なんですよね。

でも長年続いてきた文化はそうそう変わらないんでしょうね。

ほぼ書きたいことを書いていて、読んでいただけることも期待していませんが、もし波長が合えばサポートいただけると嬉しいです!。