作曲・編曲135

今日は「音楽を意識しないで書かれた詩」の「詩先」について考えてみたいと思います。

これは「オリジナリティ」は高くなりやすいです。

既存の曲の構造で書くことが出来るとは限りませんから。

ただ難易度は格段に高くなります。

その詩に合わせた構造にする、これまでの「常識」は全く通じないと思った方がいいでしょう。

それこそ教科書に載っている「詩」に曲を附けることを想定してみてください。

AメロだのBメロだのサビなんて全く意識していないものから曲を附けることになるので、確実に「オリジナリティ」は上がりますが、ハードルは極めて高い。

まず自分でどう組み立てるか、から考えなくてはなりませんから、相当自信がない限り止めた方がいいでしょう。

これは少し違う例ですが、「木綿のハンカチーフ」、これ松本隆さん、書けない前提で筒美京平さんに歌詞を渡したという話がありますね。

確かにAメロとかBメロとかそういう概念がこの歌詞にはありません。

当然筒美京平さん、最初は怒ったらしいですが、実際にやってみたら大喜び(笑)。松本隆さんもこれで観念して職業作詞者になったと言われている位ですから。

でもやはり難しいと感じたから筒美京平さん、怒ったんでしょう。

なので「音楽を意識しないで書かれた詩」(この場合はむしろ「書けないことを前提とした詩」ですが)に曲を附けるのは、自信があればやるといいでしょうが、自信が無ければ止めた方がいい、そんな感じかと。

ではどういった詩がいいのか、明日はこの点について書きたいと思います。



ほぼ書きたいことを書いていて、読んでいただけることも期待していませんが、もし波長が合えばサポートいただけると嬉しいです!。