丸サ進行?

一旦「昭和歌謡」は中断して別の記事を挟みます。

というのも、たまたま早く帰った日があって、関ジャム見たんですよ。

でJust the Two of us進行=丸サ進行という話になってしまっている。

前にも書きましたが、丸サ進行の場合、Ⅴm7を欠いた進行となっている。

で、結構これって有名な話で、でゲスト2名はたぶんそのことを知っている。

このコードこそがJust the Two of us進行をJust the Two of us進行たらしめているコードなのに。

で、これが無くても基本は同じ、と考えている方が実際多いんですよ。

自分としては、このコードがあるからこそ、次のⅠ7-Ⅳ△7とでⅡ-Ⅴ-Ⅰであるかのように聴かせている、ある意味肝に当たるコードだと考えています。

これはもちろんⅠに7thがなくてもいいし、Ⅳに△7が付く必要は更にない。△7の有無では和音の機能は全く変わらないから。あくまでもポイントはⅤmです。もちろんこのポイントはⅤがⅤでなく、Ⅴmとなっているところにあります。

短調であればⅤmではなく、Ⅴになるのは不思議ではありませんが、長調の場合ⅤがⅤmになることはあまりない。

ただ、このⅤm7(この場合も7thがなくてもかまわないと言えばかまわない)、このコードがないと、この進行の意味がなくなってしまう。

これがないとこのコード進行の意味、分からないじゃないですか。

というのも、このコードがないと、単にⅥーⅠ-Ⅳというありきたりなコード進行になってしまいます。

それでも独特の雰囲気があるのは、ⅣをⅠと見立てた場合、Ⅲ-Ⅴ-Ⅰとなり、Ⅲの機能がそもそも曖昧なものだからです。この見立てが成立するのは本来Ⅰであるが故に四和音になれば△7になるはずなのに、ここでは△7ではなく7thとなったことによる影響により、いかにもⅤのように響くから。

もちろん椎名林檎さん(編曲している亀田誠治さんかも)は分かってやっているはず。

敢えてJust the Two of us進行にしていないんですよ。その方が分かりやすいから。

些細なことだと考えている方がおそらく多いのでしょう。

ただ、コード進行上は実に大切なコードです。

なぜ皆さんそこに目をつぶれるのだろう。

それとも目がつぶれない自分が変なのか。

たぶん世間的には後者なんでしょうね。

でもやはり自分には分からない。

でもなんだか書かないと釈然としない。

まあこれ以上書いてもしょうがないので、明日から通常の記事に戻りたいと思います。


ほぼ書きたいことを書いていて、読んでいただけることも期待していませんが、もし波長が合えばサポートいただけると嬉しいです!。