作曲・編曲117

今日は予告通り、Bonnie Tylerの「Total Eclipse of the Heart」が日本で受け入れられにくいのかについて書きたいと思います。

一言で言うと「分かりにくい」んですよ。転調とかそういう問題でもなく。

例えばWhitney Houstonの「I Will Always Love You」であれば、誰しも「あんだ~~あ~い、うぃるお~るうぇいず、ら~ぶゆ~~」とか思いつくじゃないですか。

サビがはっきりしているんですよ。

いわゆる「サビ」という概念は欧米にはありませんが。

でも敢えてサビというと、「Total Eclipse of the Heart」の場合、サビがどこか分かりづらい。

実際のサビは最後の部分ですが、プレコーラス(あえてBメロとは書きません。Bメロと書くと全く曲中での機能が違うので)の部分の方が音も高いし、長い。

普通は曲ってこういう作り方はあまりしないものです。

やはりサビを目立たせようとするから、サビの部分に最高音があるのが普通。

でもこの曲はそういう作りになっていない。だから日本では受けいられれにくい。

Jim Steinmanの作品ですが、この方、結構面白い作りの曲が多いんですよね。

日本だと「Aメロ-Bメローサビ」という文化があるから(Bメロが無かったとしても基本的な概念は同じで、ここから外れる曲は「ルビーの指輪」位しか思いつかない)、こういった曲は理解されにくいんだと思います。

でももったいないですよね。

そもそも「Total Eclipse of the Heart」といった表現自体、日本の曲ではない「比喩」だと考えています。

日本語に訳したら、何これ的な表現ですからね…。

ほぼ書きたいことを書いていて、読んでいただけることも期待していませんが、もし波長が合えばサポートいただけると嬉しいです!。