ミュージシャン②鬼束ちひろ~4

この曲は外せません。

「infection」です。

リリースした直後に9.11の事件が起こりプロモーションが出来なくなったんですよね。

歌詞が当時の状況ではさすがに刺激的過ぎたんでしょう。

確かに強烈な歌詞ですから。

ただこの曲、イメージと違って長調なんですよね。メジャーマイナーではなく、明確な長調。

Ⅵmで始まる部分が多いので、そう感じるのかもしれませんが、基本ⅣかⅤに進行していて、ⅢやⅢmには進行しません。

まあⅤーⅠもほとんどない曲ですが(笑)。大抵ⅤはⅥmに進行しますが、Ⅳへの進行もあるのがロックの影響を感じますね。

と言いたいところですが、Ⅳ△7への進行もあるので、何とも言えないところです。

基本ロックでのⅤーⅣ進行の多用はブルースの影響ですから、ⅤーⅣ△7の流れで使われることは比較的少ないと思います。

でもやはり抵抗感なく使えるのはロックの影響なんでしょうね。

この曲が重く感じられるとすれば、それはやはり歌詞のせいでしょう。

あれだけ「爆破して飛び散った心の破片が」と歌われると、重さを感じるのが普通かもしれません。最後には「破片が」が連呼されるし(笑)。

まあそんなことを考えて聴くより、この曲は体で感じたい曲ですね。

壮大で美しくかつ「狂気」を感じさせる激しさを持った、これこそ「鬼束ちひろ」といった作品ですから。


ほぼ書きたいことを書いていて、読んでいただけることも期待していませんが、もし波長が合えばサポートいただけると嬉しいです!。