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振り返る、2019年

 2019年を迎えたとき、念頭にあったのは「今年は、結婚式の年だ!」ということです。だからテーマは他人を意識したものにしました。「返せる人・待てる人」――返せる人、というのはそのまんま、来てもらった人に喜ばれる結婚式をしたい、これまでの感謝の気持ちをお返しできる結婚式にしたいということでした。待てる人というのは、他人に心をくばり、余裕を持って接することができるようになりたいということでした。

 一年たって振り返ると、どうだろう・・・周りのことを考えて行動できる人になった・・・かなあ?自分のイメージとしては、何も言われなくても状況を読んで、心配りができるような人になりたかったのですが、結果的にはむしろ、はっきりと周りに主張する場面が多かったように思います。仕事でもプライベートでも、立場的にそうなったのですが、何も言わないのは、何も考えていないのと同じような気がして。必要だと思ったことは意見する、あるいは話を聞いてみる。きちんと他人に関わろうとするようになったかもしれません。

 わたしは仕事で好きなことをやれているのですが、自分の気持ちだけが空回りして周りがついてこられない、ということが時々あります。最近、考えるようになったのは「自分の仕事がうまくいく、ってどういうことだろう?」――これまでは、自分がやりたいと思っていることが計画通りに上手く流れたら、それが最高と思っていました。でも、それって相手にとっても最高のことなんだろうか?良いと思っているのは自分だけなのかも、と・・・。
 お互いに満足できる仕事ってどんなものだろう?彼らに今、必要なものってなんだろう?そんな視点が、ようやく加わりました。

 
 さて、4月末の結婚式は、みんなに祝福してもらえる式になったと思います。それは良かった。ですが、結婚式は思いがけない形で、わたしに変化をもたらしました。結婚したことそのものよりも、影響が大きいかもしれない・・・というのも、結婚式はわたしにとって「どこまでも自分の好きなようにカスタマイズできる、大きなイベント」という側面が、かなり大きかったんですよね。
 レースにお花にペーパーに・・・ウエディングに関わるアイテムは、もともと好きなものばかり。表現したいイメージをふくらませながら、細かいところまでこだわり、心から「良い」と思えるものを選ぶ作業を繰り返すことで「自分の好きなものを表に出しても、大丈夫なんだ」とわかりました。好みの方向性が、今まで以上にはっきりしてきました。式と披露宴の間に入れたミニコンサートや、父への誕生日祝いの歌のプレゼントも自分らしくできたし。準備は大変なこともあったけれども、全部やりきれたことで自信になりました。

 結婚式を終えた後あたりから、あらゆるジャンルにおいて「好き!」と思う方向にずんずん向かっていくことが増えました。なんというか、ためらいがなくなった。夏に体調を崩してあまり人に会えなかったことがありましたが、それもまた趣味に没頭するのに拍車をかけました

 好きなことはいろいろありますが、10月に観にいった「蜜蜂と遠雷」や、ストリートピアノの存在を知ったことなどがきっかけで、ピアノを弾く時間が増えました。音楽を言葉で表すことについても、とにかくやってみようと思えるようになって、いろいろとnoteで記事を書くことができたのは嬉しかったです。
 以前は、思っていることを表に出すのは恥ずかしいとか、自信がないとか書いていたのに、いつのまにか出来るようになりました。共感されなくてもいいから、とりあえず中にあるものを出そうって、開き直ったんです。今年は音楽に対する意識の変化も大きかったけど、それはまたいつか書けたらいいなと思います。

 そんな一年でした。2020年のテーマは、だいぶ固まりつつあるのですが、年明けに書きたいと思います。今年もお世話になりました!

#コラム #エッセイ #2019年振り返り #結婚式 #趣味