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新しくなる須磨海浜水族園(スマスイ)のシャチ導入について、私が思うこと

キタムラ100%です。カツラではありませんし地毛です!
あと縮毛強制は受けたことありますが、天然パーマです!ウェーブなんかかけたことありません(笑)

そんなことはさておき、コチラも放置しまくってましたがどうしても書きたいあの記事をまずはnoteに書きたいと思います。
もうタイトルでわかるかと思いますが、須磨海浜水族園にシャチを導入する話についてです。

先に言っておきますが、関係者でも研究者でもありません

私はフリーランスのWebデザイナーであり、海洋生物専門でイラストを描いているのでここでは海洋生物について今色々なところでお話を聞いたり自分で足を運んで聞きに行ったり見に行ったりしています。
海洋生物の生態について知りたくなったのは2017年の秋ごろに行った「関西イルクジ・ナイト」からでした。

ここでいろいろ関係が繋がることができたのと、当時の私はただただイルカが可愛い♪だけの薄い知識しかありませんでした。
なので、最近描いたイラストにも変化しました。

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このイラストでもわかる人はわかるかもしれませんが、左の「たぶん2012年作成?」では鼻の位置が違いました。

今でもシャチが様々なタイプがあるように、個体に関してもあーだこーだ言いながら描きます。

さて、私の話はここまでにして本題に入ります。

須磨海浜水族園(スマスイ)は好きな水族館のひとつ

スマスイの好きなところは、これまでに自分が書いたブログ記事にも書いているかのように「生き様を展示した水族館」「地域の人に愛される水族館」「生態展示が面白いし学べる水族館」です。

60年以上の歴史を持つスマスイですが、阪神淡路大震災の被害もあり、非常に古い水族館です。ここ初になったものもたくさんあります(アーチ型の水槽展示とラッコの搬入はここ初)

そのスマスイですが、施設の老朽化に伴い民営化になるんですが、現在の運営が来年の3月までとなり、4月からは新しい経営者運営になります。
https://www.sumasui.jp/info/2019/09/post-248.html

そして2021年に施設を解体し、2024年春に新しく生まれ変わります。どんな水族館になるかと思えば、そこに名前が上がったのが「シャチ」でした。
https://tabiris.com/archives/sumaaquarium/

日本で飼育されてるシャチについて

シャチは日本では「鴨川シーワールド」「名古屋港水族館」この2つの水族館で飼育されています。鴨川シーワールドには4頭のメスのシャチ、名古屋港水族館には2頭の親子のメスのシャチとオスのシャチ1頭の計6頭のシャチが元気に過ごしています。

私も鴨川はかなり遠かったですが、シャチを見に足を運びました。

ちなみに、日本にいるシャチは母親のステラ(名古屋港水族館)が4頭の子供を産み、さらに長女のラビー(鴨川シーワールド:子供は名古屋港水族館のオスのアースと鴨川シーワールドのメスのルーナ)も子供を産みました。
みんな家族なんです。

シャチの繁殖について

NHKなどの動物系のテレビでも特集されてるのですが、鯨類の野生からの搬入は現状厳しい状況になります。詳しくは述べませんが、それに伴い今繁殖育成に力を入れてる水族館も少なくはありません。
シャチはクジラの仲間でイルカも同類です。食べる魚も水族館では大体一緒で(ニシンやホッケ、アジなど水族館によっては違います)
シャチ、オキゴンドウ 、ハナゴンドウ、ベルーガ (シロイルカ)は分類上クジラなのですが、イルカも含め鯨類で海洋哺乳類です。

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鯨類の繁殖については、飼育員さんが24時間体制で妊娠から出産、出産後の育成も見守ります。運悪く病気で1歳未満で亡くなる個体もいれば20年以上生き続ける個体もいます。例でいえば(これは例でいいのかな;笑)南知多ビーチランドで生まれたハナゴンドウとハンドウイルカの交雑種「プリン」は1993年生まれで現在26歳です。

シャチも繁殖に成功して今も元気にジャンプしたり水しぶきをいっぱい浴びさせるなど様々なパフォーマンスで楽しませてくれるので、とても人気のある海洋生物です。

しかし、現状いる個体ではオスが名古屋港水族館のアースのみです。シャチを繁殖するには難し意のではないかと感じます。飼育員さんにも聞きましたが、唯一オスのアースは11歳の反抗期でもあるため、プールでは隔離されてることもあります。詳しく聞いた物に関しては流石に書けないのでこのへんで許してください(汗)

スマスイがシャチを導入するのはどこから?

ここが問題なんです!
この件に関して、神戸市の決算特別委員会でお話がありそれを聞きました。
https://www.youtube.com/watch?v=wxiZ8ouIzzc&feature=youtu.be

これも本当かどうかは今は分かりませんが、鴨川シーワールドから連れてくるということで、運営している会社が仮に新しいスマスイを作るのであればの話も上がっています。
ここからは私個人の意見ですので、賛否はありますが思っていることを書かせていただきます。共感できる方もそうじゃない方もいると思います。

エンターテイメントを目的としたシャチの導入は反対です

私が水族館に足を運ぶようになったのは「八景島シーパラダイス」の「ドルフィンファンタジー」でイルカが可愛いく、宙を舞うイルカに魅了されたことがきっかけでした。自分の入りがここだったので、この考えのままであれば須磨にシャチが来るのはめちゃめちゃ嬉しいですね。

しかし、海洋生物の生態にどっぷりハマった今ではシャチもイルカもショーを見ますが、なんのためにショーをやっているかを知ったらこの考えは反対だと言えます。

実は水族館のイルカショーを見るのは、1日に開催されてる回数行きます。
例えば、3回やるなら3回とも見に行きます。理由は単にやってることが毎回違うからです。それはエンターテイメントではなく、その日の気分で動き方が違うのも見所であり、イルカたちの個性の違いでもあります。

また、ショーでよく言われるのが「イルカやアシカと向き合っている」とのこと。
分かりやすいのが、新江ノ島水族館(えのすい)のイルカショー「きずな/kizuna」がそうです。
https://www.enosui.com/show_kizuna.php

このショーが面白いのは、細かい内容や動きが違ってトリーター(えのすいではトレーナーさんのことをトリーターさんと言います)さんの腕が試されること。
今日の練習(目標)これ!って決めてうまくいく時、逆にうまくいかん時どー動くんやろう?どー動かせばいいんかな?というものあるのが見所でもあり、真剣に向き合ってるからこそいろんな動きやイルカたちの個性が見られます。トリーターさんを見ていてたとえ失敗しても誰も慌てることなく楽しませることができる腕はすごいなと感じます。

また、ショーをしながらイルカやアシカなどの生態を紹介することもあります。城崎マリンワールドの「イルカのライブステージ」では屋内でカマイルカのことを知るためにジャンプや仰向け、健康管理についてを詳しく紹介していくショーがあります。これも大好きなショーです。
http://marineworld.hiyoriyama.co.jp/attraction#prettyPhoto

逆に間近でシャチが見れて、シャチとはどんな生物かを学べるプログラムであれば迎え入れても良い

シャチってなかなか生きてる姿見れませんもんね。名古屋も遠いという方もいるので。。。教育観点でシャチを学べるようなものは逆にたくさんの人に見てもらいたいし知ってもらいたい。今でもシャチとイロワケイルカの区別がつかないと言う人もごく稀に聞きます(大きさも住んでいるとこも違います)

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正直、この様なプログラムを導入するか、もしくは鴨川シーワールドのシャチプールが老朽化で止むを得ないという場合とならばですが、当然ですがまだ鴨川シーワールドが絡むのかは私では判断つきません。
また、シャチってめっちゃ面白い生物なんだよ!と知ったのはアマゾンプライムで見た「シャチ~優しい殺し屋~」です。

シャチを研究するための施設の話も上がっていますが、正直どうなるかわからないので、流れてくるニュースや聞けるなら関係者に聞いてみないとということになります。

しかし、鴨川シーワールドから導入する場合は別です

シャチ導入する場合、可能性が高いのは鴨川シーワールドからシャチを連れてくる方法ですが、これは私は賛成とは言えません。
冒頭にも上げましたが、日本で飼育下にいるシャチは血の繋がった家族なんです。
シャチは家族の絆がどの生物よりも強く、止むを得ない場合を覗き引き離すのはちょっと考えて欲しいなと思うのです。

かと言って、野生から連れてくるのは結構きびしいです。また、海外の水族館でもシャチを飼育してますがそこからジャイアントパンダのようにレンタルという考えもありますが、そのへんの知識はわからないので、現状での可能性が高いのは悲しいけど鴨川シーワールドなのかもしれません。
それやったら最初からシャチを導入しないで欲しいと思います
シャチ以外にも、見所あるものはいっぱいあるのでそのへんがうまいことできるのが立地である須磨の魅力をもっと思う存分に生かして欲しいなというのが私の願いです。

シャチ導入について、私が思うことのまとめ

・エンターテイメントを目的としたシャチの導入は反対
・間近でシャチが見れて、シャチとはどんな生物かを学べるプログラムであれば迎え入れても良い(ただしその個体を鴨川シーワールドから連れてくることは別)
・鴨川シーワールドのシャチプールの老朽化で止むを得ない場合は迎え入れよう

流石にTwitterの140文字では書ききれない私が思うスマスイのシャチ導入についてを書きました。

本当にどうなるかはわからない!けど、意見を述べるのも大事!!

私は水族館が大好きです。ダイビングでも海にもぐったりホールウォッチングでクジラを見たりするのも大好きです!
海洋生物をもっと身近に、この言葉は自分で言うのもなんですが大事にしたいと感じます。

新しくなるのはとても嬉しいし、続けてくれるのはもっと嬉しい。
それを動物を扱うことに関してもそうですが、未来の大人たちへの教育につながっていけるような水族館であってほしいなと思います。

新しくなるスマスイ に関しては今後の動きを見守るしかありませんが、私個人の意見としてまずはnoteに書かせていただきました。
良い方向性になってくれることを願います。

「BlueFieldnet」ではWebサイトのデザイン、構築、グラフィックデザイン、海洋生物専門のイラストレーターとしてイルカやシャチ、ジンベエザメなどの海の生き物のイラストなどのクリエイティブ部分で応援する活動をしています。デザイン周りのお仕事のご依頼をお待ちしております!

noteを読んでいただきましてありがとうございます♪ 応援していただきましたらもっと海や地方を結ぶための活動や制作(Webデザイン、イラストや写真など)の費用にしたい思います。