美術に興味がなかったものが美術館に行きはじめてから数年しか
経っていないので美術館行ってるうちに知った作家の一人であるのが
竹内栖鳳。
その間に大阪中之島美術館ができたりしてて京都画壇がやや弱り気味だった
頃の展覧会となりました。

今回も前後期の入れ替えあったりして最大級の栖鳳の展覧会でありながら、
今回はあの絵はありませんでした。
でも最近見てとても感銘を受けた作品、「絵になる最初」。
でも最近見たと思って探したら東京国立近代美術館での
「重要文化財の秘密」展でした。
これは名品ぞろいの中でも特に感銘を受けて覚えているほどの作品です。

そういうわけで竹内栖鳳については感性の強い日本画の人という
イメージでした。

ところが栖鳳はほとんど人物画というものを描いていないというのが
意外に感じられました。
一方で、京都画壇の第一人者とされるのは動物画であったりとやはり
知らずに見た方が面白く感じられるようです。

ほぼ時代順に展示され、作成年が分かるものについては作事の年齢も
参照されていたので歩みがとてもよく分かるものでした。
初期の作品からして上手いのはもちろん旧来の日本画のみならず応挙の
ような江戸絵画から西洋画風のものまですべて描けるという才能のみ
ならず進取性がうかがえました。