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「平行人生 新宮晋+レンゾ・ピアノ展」@大阪中之島美術館

こちらもまったく内容が分からず、また失礼ながらどちらの方も存じ上げていませんでした。
造型家と建築家の方で、関西国際空港などで共作もあったという事前情報ぐらいでした。
このようにまたぼんやりした認識だったのですが、とても面白い展覧会となっていました。





まず新宮晋氏の作品がとても興味深いもので、風により動きつづけ表情を超えるさまは実寸でなく、模型が多かったにせよ観ていて飽きないものでした。
一方レンゾ・ピアノ氏の建築作品もとても美しく重要な建築物を手掛けられていることがうかがい知れました。

そのうえで、両者の共作となるとなるとさらに未来的で軽やかな印象が加わっていました。

この展覧会のテーマとなる平行人生というテーマですが、両氏が同じ1937年生まれであることに始まります。
そしてレンゾ・ピアノ氏が日本の関西国際空港の設計者となり、その中で空気の流れの表現のために新宮晋氏の作品を取り入れようとしたところ留学経験のある新宮氏がイタリア語を解することができるなど奇跡的な偶然性を感じさせられます。
これらが偶然でなく必然であったかのような作品群をとても面白い演出を交えながら見せてくれたとても素晴らしい展覧会でした。

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