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「ナミヤ雑貨店の奇蹟」/東野圭吾 読書徒然vol.10

2016.12.6
かつて店主がしていた悩み相談
とある理由から
【ナミヤ雑貨店】にたどり着いた3人組が
悩み相談を引き継ぎ、過去から届く様々な
悩みを抱えた人達の
相談の手紙に返事を書く物語 
時空を超えてやりとりをしていく中で
どんどん明らかになっていく雑貨店のこと
どんどん繋がっていく物語
店主の回答から相談者達はどんな答えに
辿り着くのだろうか


悩む時
実は自分自身の中にもう答えや
どうしたいかは出てて
だけどそれを選択した時に出現してくる困難や
恐怖につぶされてしまいそうになることがあって

そんな1人では
どうしようもなくなっちゃいそうな時に
この小説で起きる《奇蹟》みたいなことが
あったら救われるだろうなあと感じた

そして自分自身の中の
ごっちゃになってしまった気持ちを
誰かに伝えようとした時
内側から外側に出した時
自分自身の中に答えはあったんだと気付くことが
できる
最後は自分自身で答えを
出さなきゃいけないけど
一緒に悩んでくれたり気にかけてくれる存在が
いるってステキなことだし救われる

どれかひとつ欠けてもたどり着けないような
《奇蹟》って字がぴったりの物語だった!

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(本文より)
「嫌がらせだろうが悪戯目的だろうが
『ナミヤ雑貨店』に手紙を入れる人間は、
ふつうの悩み相談者と根本的には同じだ。
心にどっか穴が開いていて、
そこから大事なものが流れ出しとるんだ。
(中略)
だからわしは回答を書くんだ。
一生懸命、考えて書く。
人の心の声は、決して無視しちゃいかん。」
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