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1minute七十二候 楓蔦黄 (もみじつたきばむ)

霜降<末候>
11月3日から11月6日頃

秋の主役、モミジやツタが色づき始める頃。植物の分類学上では、カエデもモミジも同じカエデ科カエデ属の植物で、明確には区別されていないんだとか。 外国ではカエデ属の植物を全て「maple」と呼んでおり、モミジとカエデを区別しているのは日本だけだそうです。

さて この時期の京都では、毎日どこかの寺社で「お火焚き」の煙が立ち上っています。 「お火焚き」は、罪や穢れを祓い、炎の力によって心身を清める行事。 この浄火で焼いたミカンを食べると、ひと冬風をひかないともいわれています。 「焼きミカンなんてあるの!?」と思われる方も、自宅でも簡単にできますのでひと冬の健康を祈願してぜひお試しあれ。

古来日本においてみかんを指していた「橘」。家紋としても用いられ、着物や器などにもよく描かれています。橘は常世からもたらされたものとして日本書紀に記されていることや、常緑の植物であることから、繁栄や長寿の象徴として縁起の良いも文様として愛されてきました。
ぜひこの機会に橘模様の器も手に取ってみてくださいね。

https://www.blueparrot.jp/?mode=srh&sort=n&keyword=%B5%CC

七十二候ってなに?
日本には一年を24に分けた二十四節気(にじゅうしせっき)と、さらにその二十四節気を3つずつ合計72に分けた七十二候(しちじゅうにこう)という季節があります。
七十二候は鳥や虫、植物、天候などの様子で季節を表現しており、細やかな自然の移ろいを感じることができます。 骨董・アンティークバイヤーとして活躍する傍ら「古き良きものの美しさや、ものを大切に使うことの楽しみ」もご紹介中。 ここでは ゆとりある心づくりのヒントとして、季節の話題を記しています。

What is 72 micro seasons?
In Japan, nature's rhythmic seasons are deeply cherished, inspiring a fascination with the mesmerizing 72 micro seasons. Unlike traditional divisions of four or six seasons, these micro seasons paint a vivid picture of nature's transitions with astonishing precision. Imagine the thrill of witnessing the delicate blooming of specific flowers, the graceful arrival of migratory birds, the tantalizing ripening of certain fruits, or even the intriguing behaviors of animals. This admiration cultivates heightened awareness of the surrounding world, immersing individuals in the mesmerizing beauty and rhythmic harmony of nature's ever-changing tapestry.


written by Yuuki Usami-Nakamoto © antique blue Parrot Co.,Ltd.


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