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1minute七十二候 雉始雊 (きじはじめてなく)

小寒<末候>
1月15日から1月19日頃頃

この季節は、文字通り雉が鳴き始める頃。オスの雉が色鮮やかな羽を打ち高い鳴き声で求愛することを「母衣(ほろ)打ち」といいいます。そしてこの必死なアピールにメスがしばしば素っ気ない行動を取る様子から「けんもほろろ」という慣用句が生まれたのだそうです。

これ以外にも、雉にまつわる慣用句には「雉も鳴かずば撃たれまい」や「頭隠して尻隠さず」などもあります。住む地域によってはめったにお目にかかれない雉ですが、知らずのうちに身近な言葉となっているのではないでしょうか。

さて、小寒も末候となり大地の中では少しずつ春に向けた準備が始まっているとはいえ、まだまだ寒さが厳しい季節。風邪やインフルエンザが流行し、私たち人間にとっては我慢の季節ですね。

風邪の時に思い浮かべる漢方薬として「葛根湯」は有名です。飲んだことがある方もない方も、この葛根湯は飲むタイミングがとっても重要だとご存知でしょうか。
葛根湯は、症状がひどくなってからではなく、かぜのひき始め、ちょっとでも「ぞくっ」と違和感を感じた時に飲むことが大切!
実は他にも、頭痛・肩こりが気になるときにも使える漢方薬なのです。また一般の風邪薬と異なり 薬を服用して眠くなっては困る方でも服用することができるそうです。ぜひ上手に取り入れて、この寒い季節を乗り越えていきましょう。

七十二候ってなに?
日本には一年を24に分けた二十四節気(にじゅうしせっき)と、さらにその二十四節気を3つずつ合計72に分けた七十二候(しちじゅうにこう)という季節があります。
七十二候は鳥や虫、植物、天候などの様子で季節を表現しており、細やかな自然の移ろいを感じることができます。 骨董・アンティークバイヤーとして活躍する傍ら「古き良きものの美しさや、ものを大切に使うことの楽しみ」もご紹介中。 ここでは ゆとりある心づくりのヒントとして、季節の話題を記しています。

What is 72 micro seasons?
In Japan, nature's rhythmic seasons are deeply cherished, inspiring a fascination with the mesmerizing 72 micro seasons. Unlike traditional divisions of four or six seasons, these micro seasons paint a vivid picture of nature's transitions with astonishing precision. Imagine the thrill of witnessing the delicate blooming of specific flowers, the graceful arrival of migratory birds, the tantalizing ripening of certain fruits, or even the intriguing behaviors of animals. This admiration cultivates heightened awareness of the surrounding world, immersing individuals in the mesmerizing beauty and rhythmic harmony of nature's ever-changing tapestry.


written by Yuuki Usami-Nakamoto © antique blue Parrot Co.,Ltd.


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