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1minute七十二候 水泉動 (しみずあたたかをふくむ)

小寒<次候>
1月10日から1月14日頃

まだ空気は冷たく、寒さの極まる時期ですが、地中では凍った泉の水が溶けて動き始める頃とされています。目に見えなくても、自然界では着々と春に向けて小さな変化が訪れます。

さて、この頃は鏡開きの時期でもあります。京都はいち早く1月4日に鏡開きをする所が多いのですが、それ以外の東日本や九州は1月11日、西日本は1月15日という所が多いのではないでしょうか。

鏡開きの由来は、室町〜江戸時代の武士社会で行われていた"具足開き"からきていると言われています。
武家では "具足餅"といって、床の間に飾った具足にお正月の鏡餅をお供えする風習がありました。お正月が明けたあとに具足餅を下げ、木槌で割って食べる行事が"具足開き"だったのです。

ちなみに、「松の内が明ける前に食べてしまう」「包丁を使って切る」「食べずに捨てる」という行為は縁起が悪いとされているので要注意。
飾っていた鏡餅は硬くなっている事が多いので、手で割るか 木槌などで割ってから水に半日ほど浸け、お雑煮・おしることいったお餅料理で食べましょう。

七十二候ってなに?
日本には一年を24に分けた二十四節気(にじゅうしせっき)と、さらにその二十四節気を3つずつ合計72に分けた七十二候(しちじゅうにこう)という季節があります。
七十二候は鳥や虫、植物、天候などの様子で季節を表現しており、細やかな自然の移ろいを感じることができます。 骨董・アンティークバイヤーとして活躍する傍ら「古き良きものの美しさや、ものを大切に使うことの楽しみ」もご紹介中。 ここでは ゆとりある心づくりのヒントとして、季節の話題を記しています。

What is 72 micro seasons?
In Japan, nature's rhythmic seasons are deeply cherished, inspiring a fascination with the mesmerizing 72 micro seasons. Unlike traditional divisions of four or six seasons, these micro seasons paint a vivid picture of nature's transitions with astonishing precision. Imagine the thrill of witnessing the delicate blooming of specific flowers, the graceful arrival of migratory birds, the tantalizing ripening of certain fruits, or even the intriguing behaviors of animals. This admiration cultivates heightened awareness of the surrounding world, immersing individuals in the mesmerizing beauty and rhythmic harmony of nature's ever-changing tapestry.


written by Yuuki Usami-Nakamoto © antique blue Parrot Co.,Ltd.


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