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「選択と集中」正しく戦略的思考を実行するには?

僕は普段、10人ぐらいの映像制作チームをディレクションする業務をしている。

案件を獲得し、その案件が完パケするまでをマネジメントするまでを行っている。チームの人数上、リソースも限られているので、ただ闇雲に営業するだけではチームの成功は決して掴めない。

今回は、普段意識しないといけない戦略的思考についてまとめたいと思う。

戦略:目的を達成するために資源(リソース)を配分する「選択」のこと

資源が限られている中で、目的(=自分達が成し遂げたいこと)を達成するには、数ある選択肢から常に選択をしていかなければならない。

ここでいう資源とは、人・モノ・カネ・情報・時間・知的財産を指す。

どんなことをするにも資源は必要なので、常に足りない資源を「選択する」ことによって、足りるようにしていく必要がある。

やることを選ぶということは、裏返しに言うとやらないことを選ぶこと。

特にスタートアップだと、やることベースで考えているとキリが無くなってくるので、やらないことを決めて前に進むべきだ。

とりあえず全部やろうとすることは、無意味に資源を分散させてしまうことに繋がる。

これが選択と集中の重要性である。


選択と集中の概念をおさらいしたところで、具体的な戦略思考についてまとめていく。

戦略とは、目的を達成するための資源配分の選択のことでしたが、目的と目標は何が異なるのだろうか?

目的:達成すべきこと使命。戦略思考における最上位の概念
目標:その目的を達成するために、経営資源を投入する具体的な的

映像プロダクションで言うと、目的が「全員が好きなことで仕事するために、売上月次100万円を挙げる」とすると、目標は「法人向けサービス関係動画を受注する」になる。

目標は資源集中投下の的であるターゲットを指差す。

また、戦略と戦術の違いも把握しておく。

戦術:戦略を実行するためのより具体的なプラン

戦術は常に戦略の下位概念であり、「目的→戦略→戦術」と下方展開していく構造をとる。

つまり、戦略が誤っていれば、いくら戦術が素晴らしいものだろうと、成功は掴めないのである。

戦略のミスは戦術ではリカバリーできない。

戦略の設定の精度が目的の達成において最重要な要素なのである。


では戦略設定の確からしさをどのような尺度で測ればいいのだろうか。

それが戦略の4Sチェックである。

Slective(選択的かどうか?):やることとやらないことを明確に区別できているか
Sufficient(十分かどうか?):経営資源がその戦局での勝利に十分であるかどうか?
Sustainable(継続可能かどうか?):短期ではなく中長期で維持継続できるか?
Synchronized(自社の特徴との整合性は?):自社の特徴を有利に活用できているか?

この4つが戦略の4Sである。

これら全てを満たす戦略はほぼないと言っても過言ではない。

4Sを照らし合わせながら、競合相手と自分の差をうまく利用しながら有利な有利な戦局を作り上げていけるかが戦略設計のキーポイントである。


戦略的思考についてまとめてみたが、次回は整合性ある戦略と戦術を生み出す為のマーケティングフレームワークについてまとめてみようかと思う。


参考文献


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