見出し画像

飴を舐めきるぞ!!(人生初の試み)

(そういえば、これやったこと無いなぁ)ということをなんとなく心に抱えたまま惰性で生きていることこそが、人間を人間たらしめている何よりの証明だろう。その小さな積み重ねが、我々の生きる原動力になる。

阿笠悟『人間を生きる』より

皆さんも、人生で一度はやってみたいことというものがあるのではないでしょうか?

世界一周やバンジージャンプ、宇宙旅行など、、、
一度やってみたいことに限ってスケールが壮大で(まぁ、いつかできたら良いなぁ)なんてぼんやり思いながら生きている、なんてのはよくある話です。

私にも、やってみたいことということがあるのです。

それが、、、

私は普段、飽きるまでコロコロと舌の上で転がして舐め、飽きたらガリッと噛み砕いて食べています。

皆さんも飴に限らずグミや他のお菓子でも一度は、(これ、最後まで噛まずに口の中で消滅させたいなぁ)という欲望が湧いてくるのではないでしょうか。
人間の三大欲求の1つである食欲をもう少し細かく分類すると、「一度も歯を使わずに食べ物を食べきりたい欲」というものがある気がします。

無論私もその例に漏れず、幾度となく今度こそ一回も噛まないで飴を舐めきるぞ!!と決意をしているのですが、気付いたらいつの間にかガリッといってるんですよねこれが。

ということで今回は、

人生で初めて、一度も噛まずに飴を舐めきる。

やっていきます。


・使用する飴

50本 アメボ~

今回はこちらの棒付きキャンディーを舐めきりたいと思います。


・一本目の挑戦

一本目の挑戦である。
、、、ということは、だ。

そう、私は一本目の挑戦をしているときに、やってしまったのだ。
ガリッと。

私はこの挑戦の難しさをこの時点で悟った。

スマホのタイマーは既に20分が経過していた。

悲しいね

噛み砕いた小さな飴玉は、あと少しでなめきることが出来たであろう大きさだった。

この挑戦は、暇との戦いなのだ。

棒がくっついてるから喉に詰まることはないだろうと、飴を口に入れた私はソファーに横になってゴロゴロぺろぺろしていた。(真似しないでください)

この時間、本当に暇なのだ。
私はSNSを見ながらダラダラペロペロしていたのだが、SNSに没頭するあまり、口に入っている飴の存在を忘れていた。

存在を忘れていたと言うより、企画を忘れていた。
そして、ガリッといってしまったわけだ。


・二本目の挑戦

気を取り直して2本目の挑戦。
私の好きなイチゴ味を選んだ。

そして今回は、企画であることを忘れない為に5分ごとに飴の直径を(雑に)はかることにした。

ちなみに舐める前の直径は約3cmだ。

いざ行こうでは無いか。恐らく20分以上はかかるぺろぺろの旅へ〜〜〜


【5分後】

5分が経過した。
直径は約2.5cm。

5分で0.5cm無くなるなら、30分ほどで舐めきることが出来る計算になる。
ちなみに私は文系なので、計算が全くできない。信用しないでいただきたい。

この大きさが1番飴を舐めてる感があっていい。

始め飴をくわえた時に感じた(意外とこれデケェぞ)というのが、5分経つとちょうどいい大きさになる。

むしろ一生このままのサイズ感でぺろぺろし続けたいと思った。


【25分後】

25分が経過した。
いきなり25分も飛んだのは、特に変化がなかったからだ。

5分ごとに約0.5cmずつ小さくなってる飴。

本当にそれ以上でも以下でもなかった。

この当たりの飴は、なんだかテカテカしてたのでカメラに収めるのはやめておきました。
ちなみにこの時点での大きさは約1cmです。

それでも1本目でガリッといってしまった時間は超えた。
ゴールが少しづつ近づいてくる感覚が、私にはあった。


【30分後】

もうほとんど飴はない。
飴よりも白い棒を舐めている感が強い。

少しずつ白い棒がふやけて繊維がチリチリと出てきたような気がする。
口の中に繊維のようなものが残る気がする。

、、、早く終わってくれー。


【そしてついに、、、】

舐めきったーー!!!

がんばったね。

時間にして約35分。
1本目の挫折踏まえて、人生を約1時間無駄にした気がする。

私がこの経験を通して学んだことがひとつ。

飴は適切な大きさになったら噛み砕きましょう。

これに尽きる。

後半、棒にへばりついたかつて飴だったものを舌先でチロチロと舐め続けた私。
あれほど惨めなことはもうない気がする。

達成感というのも全く無い。

全く、ない。

なんでもやってみたら達成感を得られると思ったら大間違いなのだ。

そんなことに気がついた今回の挑戦。

皆さんも、そういえばやった事ないということ、やってみてはいかがですか?


※ちなみに本記事冒頭の阿笠悟という人は存在しないし、『人間を生きる』という本もない。

この記事が参加している募集

新生活をたのしく

今年やりたい10のこと

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?