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一人多重録音・今昔物語(ドラムマシン編)

▼参考リンク
一人多重録音・今昔物語(ミキサー編)
一人多重録音・今昔物語(演奏スキル編)

オイラが4トラックMTRを使って一人多重録音を始めたのは1982年頃。
当時はまだMIDI規格なんてものはなかったので、すべての楽器を「自分で弾く」必要がありました。

なので、仕方なく複数の楽器演奏を習得すべく、独学でフォークギターとピアノのコード弾きを勉強するとともに、某アマチュアバンドでドラムを担当させていただいておりました。

というワケで、とりあえず、ギター、ピアノ、ドラムの「なんちゃって奏法」の入口までは辿り着いたものの、だからといって、すぐに一人多重録音ができるワケではありません。

何と言っても、オイラはドラムを所有していなかったので、ドラムを録音しようと思ったらリハーサルスタジオまで重いMTRを持って行かなければなりません。
当時は自家用車を持っておらず、それ以前に、ドラム録音に必要なマイク、スタンド、ケーブル、本格的なミキサーも所有していなかったため、ドラムの一人多重録音は「実質的に無理」な状態でした。

・・・というワケで、ホンモノのドラムの代わりにアマチュア宅録ヲタが使用していたのが「リズムボックス」です。

ちなみにオイラがこれまで使用してきた製品群は次のとーり。

1 YAMAHA MR10

2 BOSS DR110

3 Roland TR505

4 Roland R8

なお、「1」と「2」は「リズムボックス」程度の音質、機能でしたが、「3」と「4」はPCM音源を搭載しメモリーも増加していたので「ドラムマシン」と呼称してヨイと思います。

一般的に「ドラムマシン」は、1~8小節程度の「パターン」を作成し、その「パターン」の再生シークエンスを組んで一曲分の「ソング」に組み立てる、というのが基本仕様となります。

ドラムマシンの「パターン」を作成するためには、当然、ドラムの演奏方法を理解しておく必要があります。

基本は、ハイハット、スネア、バスドラムの3点セットを、一小節を16等分したマトリックスの上にどのように並べていくか、を習得することから始まります。
ある意味、バンドアレンジの基礎の「キ」であると言えますので、世のアマチュアミュージシャンは、全員、ドラムマシンのパターン作成は経験しておいた方がヨイ、と、オイラは思っています。

恐らく80年代にドラムマシンに親しんだ宅録ヲタのほぼ100%の方は、とある曲を耳コピしようと思ったら、曲を聴いた瞬間にこのドラムパターン・マトリックスのプログラムを頭にイメージできる能力を有していると思います。

今にして思えば、オイラは「音楽を数値化して理解する」ことの第一歩をドラムマシンで学んだと述懐できます。

なんてな。

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▼参考リンク
BLUES和也のSoundCloud
GarageMihoのYouTubeチャンネル旧ブログ「だからPA屋なんですってば」のアーカイヴ
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