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【メンタルに優しい資産形成】第三回「株式投資の基礎知識」

第一回目は定期預金、第二回目は国債をとりあえげました。ここまでは「元本」に対する安全性が高い資産を説明してきました。次はもう少しリスクの高い株式投資の話に行きます。

投資信託やETFとよばれる商品の方が流行りの「インデックス投資」とか「分散投資」とかにつながるのですが、まずは株式投資というものがどういうものかを理解したうえでそちらの説明に行く方が理解できると思います。
少し難しい話になりますが、出来るだけ簡単に説明しますので最後までご覧ください。

※初めて私の記事を読む方へ
私は普通のサラリーマンで堅実な資産形成を得意としてます。FP2級の資格を持ち資産は8000万程度。若い時パニック症を患いましたが、メンタルヘルス資格によりセルフケアして対応中。メンタルが弱くても資産を増やせることを伝えたいです。

1.株式を買うと何を得られるのか

株式を買うというのはその企業の一部を買うことになります。そこで得られる主な権利は3つ。「議決権」「剰余金分配請求権」「残余財産分配請求権」です。
①議決権
読んで字のごとくの株主総会で決議される議題に対して投票する権利があります。ただ個人投資家で購入する株数では大きな権利とならないので資産形成ではあまり気にしなくてよいと思います。

②剰余金分配請求権
これは「配当」です。つまり利益が出たお金の分配をうけることができます。英語で「インカムゲイン」と言われることもあります。値上がりではなく配当を安定的に貰う事で資産形成に役立ちます。

③残余財産分配請求権
これは企業が倒産した際に残った財産を分配してもらえる権利です。投資した企業が倒産することもありますのでその際にどの程度戻ってくるのかを知っておくことは重要です。これは「PBR]という指標で判断しますが、そのあたりの細かい説明は今回割愛します。

上記の通りまずは株を買うという事は単に株価の値動きで利益をえることではなく、企業の一部を保持するのでその利益もリスクも引き受けるという事になることを理解してください。

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(2)株式の購入について

①株式購入の準備
株式は一般的に証券会社を通じて購入することになります。そのためにはまず口座を開設して、入金することで始めて購入の準備が整います。
日本株は単位株と言って通常は100株単位で買われます。したがって今の株価×100が最低限の投資額になりますので、例えばトヨタが2390円なら239000円必要になります。任天堂などは1株5万円以上するので投資するなら500万円以上必要になります。

②購入する証券会社の選び方
株式を買う際には証券会社に手数料がかかりますので手数料の安いネット証券をお勧めします。また、銀行と連動していると入金もスムーズになったり、今はポイントやクレジットとの連携もあるので自分の持っているカードや所属する経済圏と組み合わせるとよりお得になります。
ちなみに私はSBI証券とSBI銀行を使っています。理由はSBI銀行で円から外貨の交換手数料が安いからなのですが必ずしも見てる方にマッチするとは限らないのでご参考まで。

③購入する際の銘柄の選び方
これは少し専門的になりますので詳細なことは別に記載しますが、基本は「有望な企業」を「株価が安い時に買う」ことにつきます。それが簡単にできれば苦労はないのでまずは専門知識の前に「自分の知っている有名な企業」を見てみるとよいです。具体的にどんなことで利益を得ているか知っていますので将来有望であるか、また市場価値も自分なりの理解はできると思います。

例えば2022年1月時点では将来金利が上がりそうな局面です。金利で儲ける企業といえば銀行や保険会社かなと思い浮かびます。では銀行の中でもメガバンクは大手だから潰れないし毎年安定した配当をくれると思えばそこへ投資しておけば良い事になります。

(3)購入した後どうするか

購入した後は、毎日株価を見るのはメンタルにもよくないので長期保有を前提なら半年に一度程度、株価、企業業績、配当が減っていないかなどをみると良いでしょう。
最終的には「買った時の理由がなくなった時」が売るときですので、上記でメガバンクを買ったとして「配当をくれるから」と思って買ったのに配当が中止になったら売却することになります。

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(4)まとめ

株式投資は株価の上昇下落が注目されますが本来は有望な企業を購入しその利益(配当)を分けてもらうことにあります。また万が一倒産した際でも一定の金額が返ってくるのかという信用性なども確認して投資をしないと長い期間安心して株価を持っていられません。
特に1つの企業に投資したらその企業が倒産したら大きな損失となりますので、分散投資として「インデックス投資」や「投資信託」などがあるわけですがそのあたりは別の機会に説明します。
ただインデックスでも投資信託でも最終的にはこれら一つ一つの企業の株を買うことには変わりありません。まずは基礎知識を学んだ上で次のステップに進んでいきましょう。


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