「日向坂で会いましょう」年度別デッキを組もう

「昭和の深夜ぬるぬるルッキズム上等番組」こと日向坂で会いましょう。
一時期日向坂への意欲を下げようと思った当方だがやっぱりこの番組でバラエティ濃度500%の回を見ると「面白いんだよなぁ」と意欲が沸いてしまう。

と、Leminoで期間限定で2023年度人気回無料配信が行われたことから、各年度ごとのベスト7「ひなあいデッキ」を組んでみることにした。
「ブルーアイズホワイトドラゴン」のような有無を言わさぬ強回から「ブラックロータス」のようなテキストは短いが強力な回まで、年度ごとにベストな7回を選んでみることにする。
これを見せればファン以外の人でも「この番組は面白いな」と思ってくれるだろう。

選出基準

  • シンプルに面白いか(これはほぼ10割に近いんだけれども)

  • メンバーたち&オードリーの良さ・凄さが出ているか

  • 名言・名場面など番組において多大な影響を与えたか

  • ヒット祈願&キャンペーン、総集編回は除く

2019年度~私が焼いた肉がどっか行っても元気田支店長デッキ~

男・春日が本気で奢りましょう

前身「ひらがな推し」で行われた運動会の賞品「春日から奢ってもらう」の履行を賭けて春日の得意種目で戦う企画。
まだまだメンバーとオードリーの距離感がある中で、相変わらず容赦なく本気を出す春日と、収録中に起こった事件から一致団結し団体芸を繰り出し始めたメンバーという今日に続く礎となった企画。

日向坂46ご褒美BBQバスツアー

その対決のご褒美として手に入れたBBQツアー。しかし、その裏では若林指揮の下春日にドッキリを仕掛ける仕組み。
若林にラジコン化どころかそれ以上の技を繰り出す仕掛け人たちと何故仕掛け人じゃない人達もやらかしていく状況に翻弄される、今でも語り継がれる神回。

妄想未来ヒストリー エピソード2

メンバーたちの未来予想図を年表形式で発表する企画。この回は金村・齊藤・河田の年表を発表。
だが何といっても金村の写真撮影を発端とした「春日撮影会」にて渡邉がブッコんだ「どうしてあんなことしたんですか?」から空気が変わることに。
ある意味「MCの下にアイドルがいる」という立場から「MCとアイドルはほぼ対等(たまに春日は下扱い)」という異色の番組となったターニングポイント。

日向坂野球部の奇蹟 in 宮崎キャンプ

「目指せ始球式」をテーマに何故か昭和の野球やバッティング練習を積むという日向坂野球部。
3回目となるこの回ではついに宮崎キャンプ(ロケ)を決行。
最初の収録早到着レースから始まり、ぐるぐるバット競争では2019年名言大賞「空が上にあって」が生まれたり、昼食を賭けた早押し対決では今や丹生の持ちネタと化している「タルタルチキン」が生まれたりなど、魂の叫びにこそ名言が生まれる事を証明している。

若様のご贔屓メンバーを決め直しましょう

2代目ご贔屓メンバーを決めるという回だが、放送直前に若林が結婚を発表。だがそこに高本がウエディングドレスで現れるというパンチライン。
例によって勝ち上がるためには大喜利力が必要となるが、そこでの上村の「元気田支店長」「上沼恵美子」の破壊力の高さで一気にスターダム戦線へと降り立った。
ラストのミニドラマ演技でガチ照れする若林も注目ポイント。

帰ってきた日向坂46の世界一やりたい授業

メンバーが自分の伝えたいネタをメンバーに講義する企画。
久美の「ジャイアンツ」や小坂の「好きな恐竜で帰れま3」などもある中、高瀬の「サンリオ」ではメンバーへの画作りという配慮から、若林への牽制、適材適所の役割配分などが存分に見られ、「参謀 高瀬」の評価株が大きく上がった回。

ひなあい VS ひなましょう 愛称統一マッチ

「ひなあい」「ひなましょう」と別れていたネーミングを統一すべく様々な競技で対決。
美玲のポンコツアシスタントもさることながら久美・富田・春日の「おじさんおばさん軍」が奮闘。そしてドッジボールで大惨敗した時の春日に対する久美のかかと落としのフリがポイント。

2020年度~盛ってるカメラを止めるなデッキ~

春日はつらいよ おかえり影さん

2年の休業を経て帰ってきた影山復帰回。
2年の間にすっかりバラエティ集団に染まってしまった面々との温度差と戸惑いが見どころ。
東村「私は猫です」

ひな川淳二の怪談ナイト

夏に相応しくメンバーたちが怪談話をする回。
本格的な渡邉、メンバーネタの加藤と金村、なっちょワールド炸裂の潮と十分引き付けた中で大トリを任された河田のKAWADAワールドが炸裂。
「秋頃だったでしょうか」の一言だけで笑いを取れる河田の才能。

第2回ぶりっ子選手権

プレゼン大会での渡邉提案企画。
絶対王者・柿崎の卒業後空位となったぶりっ子女王を決めるべく開催。
瞬発力と引き出しの多さを問われる謎競技「ぶりっ子ボディビル」や新感覚大喜利「ぶりっ子大喜利」など多分この番組を見てない人は絶対ついていけない世界観が展開された。

3期生の素顔を引き出そう

加入から9カ月でまだまだ先輩達に圧されがちな新3期の素顔に迫るため楽屋隠し撮りでウォッチング。
髙橋のしっかりぶり、当初はお嬢様化と思いきや「森本金太郎」に代表される後のぶっ飛びぶりを覗かせる森本、そして毒舌&エケチェン全開の山口と、今思えば当初はなかなか出せなかった本来の姿の原点がここにある。
そして今では「5人目の3期生」とも呼ばれる齊藤と新3期の気まずいピリっと感も見れる。

大女優へのあゆみ 今こそ演技力を磨きましょう!

ドラマ出演に向けて演技力を養う回。
即興なりきりエチュードや半沢直樹なりきり選手権などもある中で、ラストは元祖「ぷっ」すま劇団の皆さんと即興刑事ドラマ。思いもよらない展開に腹筋崩壊の連続。
そして何気にぎこちない雰囲気なのは後日の「あちこちオードリー」で明かされた渡邉のメンタルブレイク大号泣事件であるというのを知ると2度楽しめるというまさに回自体に伏線が張られた回。

アンガールズ田中をめちゃくちゃにしましょう!

番組史だけでなくアイドル番組の歴史上に残る問題作。
オードリーがほぼ全部のメンバーをラジコンにし、オードリーの後輩であるアンガールズ田中をニセ番組でただボッコボコにするだけの企画。
特に終盤にはスタッフの不手際でロシアンルーレットが不成立→またしてもやらせくさいやり方に田中が激怒→寿司ワゴン引き→寿司リレー→全て暴かれ田中ブチギレという「ドキュメンタリー」と化している。
これを超える回は出ないと思うし出しちゃいけない(戒め)。

高瀬愛奈のそれは盛ってるで!

「これが私のマイルール」回で高瀬が出した「それは盛ってるで!」というツッコミ一つで出来上がった企画。
「トーク番組用にちょうどいい盛り方でメンバーのエピソードトーク」を話すという建前だが実際は対象メンバーのエピソードトークをべしゃり一本で語り倒すというストロングスタイルトーク回。
メンバーのトーク力の高さがなせる技でもあり、超低予算回なので資金工面にも楽という発明のような企画。

2021年度~生きてるだけで偉いよデッキ~

THE タイマン

ニーハイソックスの履ける1軍目指し3軍共が1軍メンバー、そして控えるラスボス・渡邉撃破を目指すフリースタイル日向坂ダンジョン。
なによりこの回では若林がたりないふたりでぶっ倒れてしまい春日1人で進行から何からやらなければいけないという大立ち回りの回。
例によって春日がケツをシバかれたりボールでシバきあいしながらもみんなで作り上げた回である。

何でも京子ランキング

「THE タイマン」でずっと3軍だっり、「日向撮」で誰にもアンケートに挙げられなかった齊藤へのフォロー企画。
 「自分が1位になれると思うテーマ」で1位を目指すのだが、自分が1位どころか「自分がライバルになると思う」と挙げたメンバーが悉く1位になるという謎の面白さ。
齊藤の「実はちゃんと俯瞰で理解している」という面が分かった回でもあり、ここから「日向坂ダービー」へと派生していく。

あだ名争奪バトル

外番組で共演するとよそよそしい若林に対し、外番組で呼んでもらうあだ名を決めてもらう企画。
例によって大喜利だったりストレートなぶりっ子で受け身が取れなくなったりドッジボールで身動きが取れないままシバかれたりと「4回分休んだツケ」を食らわされた結果、ノブコブ吉村さんを迎えた最終審査では完全にネジが外れてしまい、最後は加藤の事を「僕の天使」と呼ぶことに。
吉村「こんな茶番のために…」

パイセンをおもてなししましょうTV

普段お世話になっている先輩達のために3期生が料理を作る…
という建前の実質「ビストロSMAP」×「愛のエプロン」という禁断の組み合わせ。
渡邉のオーダー「ミートローフ」に翻弄されたり、山口が見た事無い切り方で人参を切ったり、髙橋が肉汁を捨てるなど、「料理上手い芸能人」が幅を利かせてきた中で久しぶりに令和では見られない光景だらけ。

この際だから言っておきましょう!

メンバー間やオードリー、スタッフに対する不満をとにかく吐き出す回。
相変わらず押すわカット量が多くなるわという番組への不満や山口の先輩へのナメた態度が表面化する中、丹生の「スタッフさんの名前を覚えたい」という所からスタッフさんにもスポットライトが。「ゆるふわカメラマン」こと羽鳥カメラマンや今や名物Dとなった大石橋Dなどの名前も分かるようになり、その次の回の「クリスマスパーティ」ではスタッフさんもプレゼントを貰えるという試みが。スタッフさんも含めて一丸となって番組を作っているんだという姿勢が見れる回。

キャプりんの夢かなえたろかSP

キャプテンとして常に先頭に立つ多忙な久美に(形式上)休んでもらいつつ、メンバーが普段面と向かって言えない久美の凄さや感謝を伝える企画。
特にラストには潮・松田・加藤・河田から本気のお手紙に多くのメンバーが号泣。
河田の「世界中のみんなに久美さんに会ってほしいです」という言葉。もっとグループが世界に羽ばたいて実現してほしいなぁ。

KASUKE 日向坂46スポーツウーマンNo.1決定戦

東村プレゼン企画。
最早赤坂の局がやってくれないスポマンを勝手に拝借し本気の運動対決。
全員手を抜かなければ春日も一切手を抜かない真剣勝負。
影山が負傷したり相変わらず大喜利もあったり、お弁当対決で富田が傷心したり、決勝進出を賭けたサバイバルドッジボールは何故か面白いなど名場面の連続だが、それでもやっぱり体力勝負では猫が強すぎた。

2022年度~ちょっくら春日のバカチンデッキ~

人生のパイセンに理想の父親像を学ぼう

若林第1子誕生記念。番組でも度々ネタにされる高本父「シャンクス」が喜々として書いたアンケートを参考に理想の父親を知る。
司会高本・解答者オードリー・ガヤは他のメンバーというついに若林が進行ですらなくなったにも関わらず安定かつ楽しくほんわかと見れる回。
東京ドームの地を踏んだアイドルを育て上げた子育て法や各家庭の服装事情などはいろいろ参考になる。

ミホ・ワタナベのラストダンスに華を添えろ!

日向坂になってから初のメンバー卒業企画。
皆でパジャマ姿でわちゃわちゃしつつ、寝てる渡邉の前で本人のネタをいじったり、けやき坂時代に負けて泣いた春日との1on1リベンジマッチで明るく送り出す…
でもそれでも卒業証書授与では涙が。これだけ活躍してくれたメンバーを送り出すというのは良い事なんだけれど心苦しい事でもあるということを実感した回だった。

ヒットキャンペーン優勝記念 ご褒美ツアー

「僕なんか」ヒット祈願キャンペーンで優勝した丹生チームによるご褒美ツアー。その一方で負けたメンバーは大喜利やモノボケでポイントを稼ぎディナーを目指す。
「春日を怒らせるorニヤけさせる」では久美・美玲・富田が強すぎる中、決勝戦は「春日ハンター」もとい「逃走中」決戦。「旧型初老ハンター」との戦いだったが、逃走中は逃走者もハンターも大変だが追うスタッフはもっと大変だということを実感した。

真夜中の懺悔大会

カップリング曲「真夜中の懺悔大会」に因み、メンバーが懺悔したいことを話す。
単発の破壊力ではやはり森本の「兄の貯金をちょっくらした」であり、いよいよ森本のキャラと扱いが三流になる。
そして「XLの操られ人形」春日が若林にコントロールされた結果暴走してしまい、最終的に近年どころかどこの時代にもない高さから懺悔のタライを落とされる羽目に。

カスちゃんと一緒に遊びほうけよう

春日誕生日記念回。童心に返った春日と共に昔の遊びをしたり、漫画「北斗の拳」穴埋めクイズをし、最後は春日から有り金を巻き上げるためにまたしてもシバきあいをする。
最早春日がパンツ姿になっても喜々として見れる1期生と2期生。
こんなアイドル番組はまさに「世紀末救世主アイドル番組」。

抜き打ちカバンの中身チェック

平成のアイドル番組恒例、抜き打ちでカバンの中身をチェックする。
が、見つかったものはアイドルらしい物どころか岸の「コンタクトレンズガチャ」と森本の「ケータリング大福持ち帰り」だった。
森本はともかく岸くんはもっと磨いて深堀すればとんでもない大物になる逸材だっただけに残念ではあるけれど、新しい道でも頑張って欲しい。コンタクトレンズはちゃんと度数を確認して。

四期生リアクションチェック隊

四期生のバラエティ的リアクション力をチェックし、「第2の丹生ちゃん」を探す…
はずが一番輝いていたのはやはり齊藤京子の「箱の中身はなんだろな?」。
凄まじい躍動感とリアクションはとてもじゃないが作ってできる物ではない。
この組み合わせができた事自体が奇跡。

これが現時点での4デッキである。異論はあるかもしれないが自分なりの感性で選ばせていただいた。
そしてLeminoで配信された2023年度デッキももしかしたら変わるかもしれない。
結局グループに関するいろんなネガティブニュースがあったとしても、毎週こんな面白い番組を見てしまうとやっぱどうでもよくなる。
それぐらいこの番組の破壊力と遊び心は測りしれない。

果たしてこの番組の行きつく先はどこなのか。
ぜひとも「宮崎ひなあいフェス」実現に向けて低予算企画で資金を稼いでほしい。

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