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2022シーズン振り返りと2023シーズンのこれから。

「目標は、1年でのJ1復帰。」

新体制発表記者会見で四方田監督が発した言葉通り、1年でのJ1復帰を果たすことができました。

気付けばこの毎年の振り返り、クラブに入った2019シーズンから続けていてこの1年自分が何をしてきたのか、どういう想いでアクションしているのか、年の瀬に自分自身を振り返り考えを整理するきっかけになっています。
社会人になった時からちゃんとやっておけば良かったなと思います(笑)

この1年は自分の役割も組織もめまぐるしく変わって、相変わらず役割を超えて色々なことをさせてもらってはいたけど、ここまでの約4年の中で一番自分自身に不満の残る年でした。

ただシーズン初めから、「悪い運は2021年にすべて置いてきた(アキレス腱断裂とか)」と思っていたので2022シーズンはいけると思ってました←

新体制発表記者会見

広報としての大きな仕事と位置付けていたのが、新体制発表とシーズンインキャンプ。

新GM、新監督のもと素晴らしい選手たちが加入し、期待感の漂うチームをコンテンツの軸としてたくさん発信し、よりかっこ良く、より身近な存在に、応援されるチームになることを目指してアクションしていきたいと考えていました。

新体制発表記者会見はコロナ禍の制限は多少ありながらも、クラブメンバーの方の観覧やメディアの囲み取材等も解禁し、横浜市役所新市庁舎のアトリウムという立地的にもとても良い環境をお借りして対面式で開催をすることができました。

シーズンインキャンプ

シーズン前のキャンプ。広報として大事なのは、帯同して取材対応するだけじゃなく、ファン・サポーターや世の中にとにかくこのチームを、選手たちを知ってくれと紹介することです。

いきなり足を負傷して臨んだキャンプだったけど、広報でありC.R.Oのウッチーさんと役割分担してどこのクラブよりも発信し、コミュニケーションしていこうという意識で帯同していました。

試合がない閑散期にいかにファンとの接点を持てるかはとても重要で、毎日の練習や取材の他にCAMP Vlog、note(ウッチーさん担当)、サポーターとのオンライン交流会など、自分たちでコンテンツを創り出しました。

CAMP Vlog

スタジアムやDAZNの中継では見ることのできない、練習時や宿舎でのリラックスした選手の表情をできる限り収めたVlogを公開。

note キャンプレポート

ウッチーさんが毎日欠かさず書いてくれたnoteのキャンプレポート。

この動画とテキストの組み合わせが伝えるためにとても大事だと考えています。

その他広報にとって大切なのは、メディア"リレーション""プロモート"の2つのコミュニケーション軸を持つこと。

今シーズンはキャンプや練習見学でのメディア公開と囲み取材も再開しました。
クラブから発信できる内容は質的にも量的にも、環境的にも限界がある中で、日々のトレーニングからチームに関わり発信をしてくれるメディアの方々の存在は、チームのことを知ってもらう、選手の考えや人となりを知ってもらうことも含めてファン・サポーターに向けたとても大切な存在です。
(もちろん情報統制や発信内容のコントロールは必須になるので、判断の軸とリレーションが必要です)

男女企画

昨年から実施に向けて検討が進んでいた男女での連携企画。

3月8日の国際女性デーに合わせて横浜FCとニッパツ横浜FCシーガルズでの集合写真を撮影。
こうした活動は現時点では自然にはできるものでは無いので、企画して、継続的にできると良い。クラブとしてどうあろうとするかが大事だと思います。

選手の情報発信が応援の機運を高める

「試合があります!スタジアムでお待ちしています!」とクラブから告知するのは当たり前ですが、この告知を力強く後押しし、何倍もの影響力があるのが選手自身の発信です。
ただ、選手が毎回事細かに詳細を説明するのも違うし、よくある定型文でガッツリ告知するのもなんか違う。一言、「応援してください!」を言いやすい状況をつくれないかと考えました。

選手は自分が関連付けられたものに関しては積極的にシェアをしてくれる(傾向にある)ので、シェアするだけで成立するような手間のかからない個別のビジュアル(Instagram用とTwitter用)を提供することで、試合告知に関する情報発信をお願いしました。

こうした取り組みは、発信頻度を増やすことや直接的なチケット購入にも繋がるし、インプレッションを拡張することでクラブの認知度の向上にも繋がります。

細かくは下記の記事で書きました↓↓

選手が個人のSNSで発信

こうした発信の協力もしてくれて、スタジアムではアップ前に「今日これ何人くらい入ってる?」と集客状況にも関心を持ち、勝利を積み重ねてくれたにも関わらず、最後まで満員のスタジアムで後押しすることができなかったのが悔しいです。
(自分たちが満員のスタジアムで応援されるというのは選手の願いでもあるので関心を持つのは必然だと思うけど、そういったコミュニケーションができるというのが大きかったです)

HAMABLUE FILM

チームではピッチ内外で様々な選手が様々な役割を担って、自分で考え、それぞれの立ち場でチームのために実践しています。

中継映像では映ることのない裏側の映像を、試合の興奮の余韻に浸りながら見ることができるようなコンテンツを提供したいと考えていました。

素人カメラワークなので見苦しい部分もあったと思うけど、軸はとにかく選手・チームを魅力的に、そして身近に感じてもらって応援してくれる人を増やすことです。

番外で、アウェイ甲府戦にて。
甲府サポーターが作るフリーペーパーの『バス小瀬新聞』にジオ(中塩大貴選手)に関するコラムを掲載してもらったり。ホームであっても、アウェイであっても、Jリーグを観に来る人たちに楽しんでもらいたいという想いがありました。

バス小瀬新聞より

組織変更、営業企画へ

5月以降、広報業務から営業企画へ異動があり、組織の中での役割が変わりました。

細かな広報業務は手が離れ、2023シーズンに向けた新しいセールスシートの作成、新しいメニュー開発をし、パートナーアクティベーションを活性化すること。特に、選手を活かしたパートナーシップのアクティベーションを提案し活性化させることがミッションとなりました。

元々どの部署にいても、今クラブを良くするために必要なことを考え、時には役割を超えて仕事をしてきたつもりなので特に大きく変わったという感じはしなかったけれど、マーケやプロモの施策から少し視点を変えて動き出しました。

ハマのプリンスサッカークリニック&花王手洗い教室

ウッチーさんが横浜FCサッカースクールと企画したサッカークリニックに乗っからせてもらう形で、昨年開発したハンドソープ(ASSIST LIFE)をきっかけに始まった手あらい教室で、花王様との取り組みが実現しました。

ASSIST LIFEハンドソープへの想いは↓↓

明治安田生命ウォーキングイベント

4月頃にサポーターの @kozuredribbler さんの呼びかけで始まった #横浜FCウォーキング部 。

その盛り上がりを目の当たりにして、Jリーグウォーキングアプリを活用したウォーキングイベントを明治安田生命様の冠マッチで企画し実施しました。

その後もサポーターの方々は歩き続け、結果、なんと5月時点で58位と最下位だった横浜FCは最終的にシーズン5位でフィニッシュし、インセンティブとしてクラブへ支援金も。

ファン・サポーターの活躍でクラブへの支援金が生み出された素晴らしい活動事例のひとつです。

ウォーキングバトルの度に呼びかけて参加し歩き、鼓舞して活性化していただいた皆さん、本当にありがとうございました。

選手起用のスポンサーアクティベーション

ONODERA GROUP/LEOC/鮨 銀座おのでら

選手を起用した企業のプロモーションの第一弾は親会社であり、胸スポンサーのONODERA GROUP。基幹事業のフードサービス事業のLEOC食堂、鮨 銀座おのでらをフォーカス。長谷川竜也選手、岩武克弥選手、山下諒也選手と鮨 銀座おのでらを訪問し、企画・制作を行いました。

インバースネット/FRONTIER

第二弾はブローダーセン選手を起用したFRONTIERのマッチデーをきっかけに、ゲーミングチェアとゲーミングパソコンを紹介。

湘南貿易/ペットボトルキャップ回収

ヨコレイ/食育対談

目的は、パートナー企業のプロモーション映像に選手を起用することでアテンションをとりクラブとのパートナーシップを認知させること。
クラブとの取り組みについて知ってもらうことは、その企業に対するファン・サポーターの方からの認知・好意度を高めるねらいや、スポーツに興味のある学生のリクルーティングのきっかけ、地域の公共財であるJクラブへのサポートで社会や地域貢献におけるイメージを定着させるねらいがあります。

クラブからの配信後は企業のホームページや展示会、採用セミナー、web広告などでも活用していただいています。

もう一歩踏み込んだ理想としては、クラブと一緒に構築した活動や仕組みをPRすることで、クラブとパートナー企業の繋がりによって生み出された価値を広く世の中に発信できるようになることが理想です。

ホームゲームイベント

8月20日(土)のファジアーノ岡山戦。
現行の三ツ沢ではスタジアム場外におけるイベント開催は難しい状況でしたが、関係各所の交渉もあり1日限定でスタジアムの隣にある陸上競技場の使用許可がおり、スタジアムの外でイベントを開催することができました。

ファンを増やすため、試合の勝敗以外のエンタメ要素も盛り込み1日を過ごしてもらえる環境は重要です。特にファミリーやカップルが、休日を過ごす選択肢としてスタジアムを候補に入れられるかは今後も考えるべき軸になります。(貴重な休日を楽しめるかどうかはコア層やライト層関係なく全員にとって必要な要素だけど、なぜファミリーやカップルかというとそのグループを構成する全員が必ずしもサッカーが好きではないという可能性があることから言及してます。)

三ツ沢公園内の陸上競技場を活用して、縁日やウォータースライダーなどの遊具、マスコットのステージやアーティストのライブやトークショーなど、通常時はキックオフ3時間前からスタートしているイベントが、この日だけはキックオフの6時間前からスタート。

沢山のファン・サポーターの皆さんにご来場いただき、夏休みの思い出の1つをつくることができました。この日は日焼けして真っ赤な顔で走り回りました(笑)

ドイツフェスティバル2022

ドイツ大使館の方からお声がけいただき、赤レンガ倉庫で行われたドイツフェスティバル2022に初参加。

ブローダーセン選手のトークショーの他、ケージボールコートを運営。

選手のトークショーは横浜FCサポーターの方も大勢かけ付けてくれたのでもちろん盛り上がりましたが、選手自身が地域の多くの人たちの前でサッカー以外の活動で露出できたことはコミュニティとの接点を持つ意味でとても意味のあることでした。

ケージボールコートを運営してみて、子どもから大人まで性別や年齢、そして国籍も関係なくボールひとつでコミュニケーションをとって楽しんでいた姿が印象的でした。サッカーの経験があるかは関係なく、身体を動かすアクティビティのひとつとして純粋にボールを蹴ることを楽しめる場が街中にあるということが文化をつくることに通じると感じました。

その他

マーケターの集い

箱根で開催された、様々な企業のブランドが集まるイベントのトークセッションに参加させてもらったり。

マーケターの集い2days camp

中央大学 商学部『Jリーグビジネス論Ⅱ』

中央大学の授業で講義をさせてもらったり。

中央大学「Jリーグビジネス論Ⅱ」

COEDO SPORTS COLLEGE

友人が運営しているサッカークラブのビジネススクールで講義をさせてもらったり。

COEDO SPORTS COLLEGE

今年も様々なアウトプットの機会をいただきました。とても貴重な経験です。

ありがとうございました。

2023シーズンのこれから

2023シーズン、再びJ1での戦いが始まります。
今年の秋口からメインは新規事業推進という役割に変わりました。

これまでの振り返りのように事業に対する方針はここでは語れませんが引き続きクラブ、Jリーグ、そしてスポーツビジネスの発展に貢献できるように努力していきたいと思います。

スタジアムビジネスに関する情報、メタバース、web3.0、新たなビジネス創出の可能性など、数年後の未来を見据えて幅広く情報交換をしていきたいです。

2023シーズンは普段よりもスタジアムで会った時にバタバタ走り回っていないと思うので(笑)来年はできるだけ多くのサポーターの皆さんとリアルで会話するシーズンにしたいと思っています。

今年も1年ありがとうございました。

2023シーズンもよろしくお願いします。

よろしくお願いします🙇‍♂️