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アイスランド旅行記、最後に。

概要をまとめつつ感想をポロポロと書いて、この旅行記を閉じたいと思います。

この2年半、牛歩のごとくの更新でしたが、いつも頭の片隅にこの旅行記のことがあったので、終わるとなると少し寂しい。
ですが、このPCも会社のPCもデスクトップはアイスランドの写真だし、何ならそれでiPhoneケースを作ろうかと思ってるぐらいで、アイスランドへ執着はまだまだベトベトです。ふかわりょうが5年連続で訪れた気持ち、めちゃくちゃ分かるな。

どうせ忘れてしまうのだからと、その日起こった事はなるべく事細かに残しておきました。
結局最終日について書く時点では2年半前の事になっていて、思い出しながら書いたんだけど。写真があれば記憶はいつでも掘り起こせるもんなんだな。出発の前日に思い立ってちょっと良いカメラを買っておいてよかった。

懐かしい気分に浸りたい時、遠くへ行きたい(けど行けない)時、またアイスランドへ行く時、いつかこの旅行記が自分を助けてくれますように。
もちろん、コロナが落ち着いてまた自由に海外を行き来できるようになった時、いつかのだれかの参考になれば!

という訳でまとめです。今見るとめちゃくちゃ金かかってて「これはハネムーンでもないと行けないわぁ…」と白目を向いています。

● 期間

約2週間(8/2~15)
リングロード(アイスランドをぐるっと巡る国道)を一周しつつ、アークレイリに2泊、レイキャビクに3泊。

赤いのがリングロードこと国道1号線(画像はwikipedia様より拝借)

日程が足りないのと、道路が舗装されていないとの情報から、北西部のウェストフィヨルドは断念。この辺は人が訪れにくいからこそ原始のアイスランドの景色が残っているらしい。魅力的〜!(ハンカチを噛みながら)

観光のハイシーズンなので人は多め。
白夜なので21時頃まで明るく、長く活動できます。長く活動したせいで疲れも溜まったけど、連泊(移動なし日)を挟んだおかげでバテることはなかった。

アイスランドのシャワーはもれなく温泉なので、その効果も大きかったかもしれない。温泉成分が濃いのか最後の方は指先がヒリヒリしてきたので、肌が弱い人は要注意。

● 費用

ツアーも検討しましたが、リングロード一周のプランなど無いので全て自分たちで手配しました。

・航空券:¥240,000(1人分)

ブルブルッ!人生の一大冒険とでも思わないと出せない金額!
観光ハイシーズンなので、時期をずらせばもっと安くなると思います。但し、安くなる寒い時期に行けば道路が凍結するので観光が限られます。(オーロラは見れるかも!)

ちなみに航空会社はフィンエアーで、ヴァンター空港経由です。

・レンタカー:¥150,000(1台)

観光ハイシーズンなので以下同文。夫の好きな車種(フォルクスワーゲンのGOLF)にしたので、車種をこだわらなければもっと安くできるかも?

街からちょっと離れて田舎へ行くなら、リングロード一周するなら、もう絶対飛石保険に入るべし。特に東部と北部は保険入ってないと心が持たないぐらいの道でした。

▼ 空港でレンタカーを受け取る際のハプニングはこちらから
https://note.com/bobbiiiiie/n/n2ed246becdf3?magazine_key=m9e2820198181

・ポケットwifi:¥20,000(1台を2人で)

グローバルwifiの「アイスランド 4G LTE 超大容量」に。ホテルやカフェではほぼほぼお店のwifiが使えますが、移動中にネットが繋がらなくなったら一環の終わりなので余裕をもって超大容量プランにしておきました。

車中、急いで調べなければいけない事がごまんと出てくるので、超大容量でも節約節約。バッテリーの残量ともずっと睨み合ってたな〜。調べられる事はホテルのwifi使って事前に調べておくように心がけました。

・ホテル:1泊 ¥8,000~20,000(1人分)

観光ハイシーズンなので以下同文。土地により相場も異なります。

一番安い宿はゲストハウスでトイレとバスが共同。一番高い宿はレイキャビクの街中でキッチン付き。
旅のテンションが落ちないように高い宿と安い宿を交互に使ったけど、どこもそれなりにきれいで居心地は良かったです。

ここは元学生寮のゲストハウス。

南部と東部は選択肢があまりありませんでしたが、キャンプ場をちらほら見かけたので、キャンパーはキャンプ泊を挟んでも楽しそうだ。宿泊費の節約になるしね!(でも寒そう)

● 運転(リングロード一周の場合、一日の大半は車で過ごすことになりますぞ)

まずは日本で国際免許証をとりましょう。私は関係ないけどな!(夫よ、サンキューな!)

ケフラヴィーク空港〜レイキャビクまでは道路が舗装されていてごっつきれいです。でも慣れない左ハンドルと次々に迎え撃つラウンドアバウトで夫の心は到着、即、ボロボロでした。
レイキャビクに着いた時には見た事無いぐらい顔が真っ青になるほど心が削られていました。

あと、街から離れるとみなさん信じられないぐらいぶっ飛ばします。慣れない中でこっちもぶっ飛ばさないと、ぶっ飛ばされる。
しかも一度道を間違えると次いつUターン出来るか分からないという緊張感の中、気付けば膀胱も破裂寸前です。今振り返ると一日目はギリギリの精神状態だったな…

ちょっとした景観スポットがある場所にはちょっとした駐車場があるので、ここでUターンしたり、公衆トイレがあったら用を済ませたり(汚いからなるべく避けたい)、休憩したりできます。オアシス!

・トイレ

もしもきれいなトイレを見かけたら、尿意ゼロでもとりあえず入ってください。今のうちに絞り出しましょう。

トイレチャンスは、観光スポットの駐車場。大きい観光地ほど立派なビジターセンターがあって、きれいなトイレが期待できます。おっと気を付けな、有料かもしれないぜ!

トイレ以外でのトイレ行為はNGとされています。そもそも茂みが無いので丸見えです。

・羊

リングロードを時計として、11時(北西部)から6時(南部)ぐらいの地域は道路上に羊がいる事が多かったです。

基本的には行儀良く端を歩いてますが、道路の真ん中を歩いたり横断したりする子もいます。大体の羊はクラクションを鳴らしたら「あ、ごめん」みたいな感じで避けてくれます。

・眠気覚ましと冷え防止

運転しない者の最低限の礼儀として、絶対に寝ないことを心がけていました。というか私が寝たらきっと夫も寝てしまってこれが本当のHeaven’s drive…。

眠気覚ましで一番効果があったのはポテトチップスを食べること。夫の仮説では、「ウマイ!」と感じることで舌から脳に信号が行って脳が活性化するからだそうです。仮説です。
トイレに行きたい時も、ポテトチップスを食べれば塩気が水分を奪ってくれるので、気が付けばトイレのことを忘れているそうです。仮説です。

魔法瓶を2つ持って行ったのですが、これがめちゃくちゃ活躍しました。朝、ホテルで片方にはホットコーヒー、片方にはお湯を入れて出発。日本から持ってきたお茶や味噌汁、紙コップも重宝した。体が冷えると心が冷えるかんね。

・強風

これは知人の話ですが、アイスランドの強風に煽られて車のドアが壊れたそうです。ドアの開閉にはご注意を…

● 言語

英語が普通に通じます。私も夫も片言レベルで、聞き取れたり取れなかったりですが、何とかやってこれました。
しどろもどろでホテルのお姉さんに「はぁっ!」とでかいため息をつかれたりはしたけれど、心にしか傷を負っていないのでまあ大丈夫です。事故とかで高度な英語が必要にならない限りは大丈夫!

ご年配の方はアイスランド語のみなのか、レイキャビクの駐車場でもたついている私たちを助けようとしてくれた紳士と、フーサヴィークでタバコをせびってきたおっさんは何を言っているのかわかりませんでした。何やったんやあのおっさん。

● 通貨

ISK(アイスランドクローネ)は日本円とほぼ等価なので計算しやすかったです。

空港で3万円ほど両替したけど、現金を使う機会はほぼなし。とはいえ、コインのみの有料トイレもあるので少し持っておくと安心。最後の方に余って使い切るのが大変だったので3万円は多すぎた。

トランジットでヘルシンキに一泊した時も「円しか持ってねえ!」と焦ったけど、こっちもカード社会なので問題なし。ホットドッグの屋台でも使えました。

● 服装

8月のアイスランドは、日本(大阪)の12月ぐらいの服装で行けば大丈夫。

▼ トップス
・ヒートテック
・ロンT
・セーター
・袖なしのウルトラライトダウン
・ゴアテックスのウィンドブレーカー

▼ ボトムス
・ヒートテックのももひき
・しっかりめのチノパン

▼ 小物
・アウトドア用の厚手で一部キュッとなってる靴下
・アウトドアシューズ(防水)
・ニット帽
・手袋

山の装いですね!就寝用のもこもこ靴下も必須でした。

ホテルにはどこもかしこもコインランドリーが無いので、下着は溜まってきたら一気に風呂場で洗います。アイスランドは屋内の暖房器具がオイルヒーター…の中が温泉verで、恐る恐るヒーターの上に洗った下着を干して寝て、朝起きて燃えかすになってたらどうしようと思ったけど大丈夫でした。

● 食事

レストランでの外食は高いので、2〜3日に一回「今日は頑張ったから…行っちゃう?」みたいな場所でした。

なので、基本は朝食ビュッフェで腹をパンッパンに満たして夕方まで持たせて、あとはスーパーで買ったパンをそのまま食べたり、サンドウィッチに改造して食べたり。冷たい場所で冷たいものを食べると心が死ぬので、スープは必須です。

スーパーやガソリンスタンドで見かけたら買ってたジュース。
ジャケットが怖い。

ヘプンでキッチン付の宿に泊まった時に「今ぞ!」とばかりに日本から持ってきたサッポロ一番塩ラーメンを取り出して調理して食べた。氷河ハイキングの日で体が冷え切ってたのもあって、じわ〜っと体に熱が戻って行ったのを覚えてる。美味しかったなあ…

終わりに

まとめとしてはこんなところかな!
コロナが終息したらまた事情が変わるかもしれませんが(費用や交通事情は特に)、2018年時点ではこんな感じでした。

ハネムーンの旅先をアイスランドにして一番良かったのは、夫との絆が深まったというか、夫への信頼感が強くなったこと。これに尽きます。

アイスランドのリングロード一周は、旅行というよりもはや冒険で(景色もRPGっぽい)、お互いしか頼れる人がいない2週間、ピンチの時に優しくしてもらったり、ピリッとしそうな瞬間にふっと和めたり、ちょっとした気配りが10倍にも100倍にも感じられる状況で、冒険の相棒がこの人で助かった〜と思った。

もちろんちょっとした揉め事で気まずくなった日もあったけど、翌日に同じぐらいの心遣いを持ち寄ってリカバーできたり。そう考えると、相手によっては関空離婚もありえるな…おお…ハードなハネムーンはリスキーとも言える…

なんせ、最初に大きなミッションを2人で乗り越えた経験が、結婚生活への自信にもつながったのは確かです。帰国してから、少なくとも私の感覚には変化がありました。

元々は私にとっての「あんたの夢叶えたろかSP」ですが、まぁ巻き込んだ感は否めませんが、自分たちらしい旅行を自分たちで作ることが出来て良かったなと思います。ツアーを使っていたらこの達成感は無かっただろうな。

この旅行記を夫に見せる予定はございませんが、巻末に「Special Thanks もつくん」と添えさせていただきます。ありがとうね、次はオーロラの季節によろしくね!とか言ったら怯えてる様が目に浮かぶね!


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