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『相談にのる』ということ

相談にのるということは、人生の道に迷った人に、その案内をしている状況なのだ。

どの道をいけばよいか?
道を尋ねられて、その答えを導き出している状況なのだ。

でも支援の現場では、クライエント自身が道に迷っていることにすら気づいていない場合もあるのだ。

だからといって、こちらから先回りすると過干渉になり、放置するとネグレクトになる。

以下、大切な気づきをメモしておこうと思う。

相談にのるとき、
時には斜め後ろから、時には斜め前から、クライアントの視界を邪魔しないように、大けがしないように、クライアントが、自分で選んで、自分で決めて、その結末を自分で体験できるように、自分の意志で進んでもらうのだ。

たとえば、
左に行くと、どんな未来があるのだろう?
想像できる人には、その結末をイメージしてもらう。
想像できない人には、実際の体験を通して実感してもらう。

いずれにしても大怪我には注意だ。
失敗を経験させることが狙いではない。
しかし、当然の結末は体験できるように導くことも大切だ。

失敗はせよ、成功には近い。
そんな感じの体験だ。
その経験があって、右という選択を考え学ぶのだ。
右という選択は、いわば変化と挑戦なのだ。

『相談にのる』とは、こんなスタンスで寄り添うことなのだろう。
子育ても一緒だと思う。

さきほどの右という選択。
試行錯誤してなんとかクリアできたとしよう。
おそらく試行錯誤したから遠回りもしたはずだ。

そこから気づくのだ。
もっと『賢い道』があるかもしれない。と。
それが『真ん中』という選択なのだ。

じつは、正しさ ではなく『賢さ』は、
いつも『真ん中』にあることを学ぶのだ。
コレが弁証法だ。心理的柔軟性だ。

ある課題を目の前に選択肢を3つ持てるようになれば、人の人生は豊かになるだろう。

ひとつに依存して砕け散るよりも、
二つの両極にブレて苦しむよりも、
真ん中にある第三案を見つけることが、人生の大切な道なのだ。

この旅を、クライエント自身が自分の力で実現したと実感できるように、時には斜め後ろから、時には斜め前から、クライアントの視界を邪魔しないように、自分で選んで、自分で決めて、その結末を自分で体験できるように、自分の意志で進んでもらうのだ。

支援も 育成も そういった仕事をしよう。

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