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断捨離がもたらす心への影響について考える②

前回の繰り返しになりますが、整理整頓をする上で大切なことは、必ず『整理』から はじめることです。『整頓』から ではありません。
なぜでしょうか…?
言葉の意味を知っていれば腑に落ちます。
では、あらためて説明します。

整理とは?
必要なモノ と 不要なモノ を区別して、不要なモノを取り除くこと。

整頓とは?
整理して残された必要なモノを、必要なときに、必要な分だけ、取り出しやすく分類すること。

『整理』しないで『整頓』すると不要なモノが混ざった状態で収納することになります。
いくら綺麗に収納できたとしても、モノの通り道がなくなっているので、必要なモノを、必要なトキに、取り出せなくなります。
だから、まずは『整理』して、必要なモノだけ残すことからスタートです。

では、今回は『整頓』が及ぼす心への好影響について解説したいと思います。

実は私は、異常に忘れっぽい人間です。そして、タチの悪いことに、その忘れっぽさの課題と向き合えていないため、こんなことが日常的に起こります。

ハサミがないな… どこだっけ?
探すの面倒くさいな… 100円ショップで買おう!
(100円ショップにて)
色々あるなぁ〜
あっそうだ! ボールペン買っておこう。
あっそうだ! 筆箱もいっぱいだったな。
あっそうだ! クリアファイルも買うんだ。
そうそう。書類も溜まったからファイルも5個。
おっ! このお皿はいいな。マグカップも。
おっ! パスタをレンチンできるやつ発見!
そうだった。ガムテープもなかったわ。
あと、本を縛る紐も。

家に帰って、とりあえずハサミを使います。
ほかのヤツらは、いつかそのうち使うモノだから、買い物袋に入ったままとりあえず放置です。
このひとつの行為で30㎠のスペースを圧迫します。
ちょっと目障りなので空いてる棚に袋ごとねじ込んで一旦部屋をキレイにします。

一ヶ月位経つと、『ファイルしないと…』の場面に遭遇します。(あ〜〜買ったんだよな〜 どこやったっけ? クソ、今すぐ必要なんだよなぁ… )の状況になり、「よし!100均いこー」ってことになります。
冗談じゃなくてホントになります。

(100円ショップにて)
色々あるなぁ〜
あっそうだ! ボールペン買っておこう。
あっそうだ! 筆箱もいっぱいだったな。
あっそうだ! クリアファイルも買うんだ。
そうそう。書類も溜まったからファイルも5個。
おっ! このお皿はいいな。マグカップも。
おっ! パスタをレンチンできるやつ発見!
そうだった。ガムテープもなかったわ。
あと、本を縛る紐も。

こんなことを繰り返していると、ボールペンはおびただしい量になるし、ハサミも何本持ってるの?って感じだし、使わない食器どんだけあんだよってなるし…

あと、お店でもらう紙袋… どんだけ集めりゃ満足なのってほどあるし、しかも使わないし。
書類関係もいつか見返すと考えつつ、余裕で5年以上は見てないし。

このように、片づかない最大の理由はモノが多いというところにあります。

だから、持つモノにこだわってみます。
次に持つ数にこだわってみます。
ちょっとずつ減らして、自分のキャパシティとの最適化を図ります。
徹底的に『整理』して最適化できたら、いよいよ『整頓』です。まあ、収納するわけです。

断捨離の推奨は『7・5・1の法則』で収納することが推奨されています。

見えない収納は7割まで
棚や引き出しの中にしまう収納は、ギチギチに詰めるとモノの通り道がなくなってしまう。必要なトキに、必要な分を、取り出しにくくなるので3割の通路を確保するのが賢明。

見える収納は5割まで
露出されて目に見えるタイプの収納は、見た目の美しさも考えること。スッキリと美しければ、そのモノに注目しやすくなって、モノを手にする頻度が増えるので、5割にとどめるのが賢明。

見せる収納は1割まで
いわゆるオブジェは見せるためのモノなんだから、スポットライトを当ててあげる。その空間に『ひとつ』だから際立つ。空間の演出があるから、そいつの輝きが増すので9割の情報を消すのが賢明。

まとめ
これらの整理術や整頓術は、情報に圧倒されている『脳みそ』にも応用できることです。
まずは『整理』からスタートです。
必要な情報と、不要な情報を仕分けして、不要な情報は徹底的に取り除きます。
自分の脳みそのキャパシティを最適化できたら、次に『整頓』に入ります。
7・5・1の法則にもとづいて情報を収納します。
必要なトキに、必要な分だけ、取り出しやすく空間をデザインします。
すると、脳みそのスッキリ感がハンパなくUPするので、こころの負担も『スゥ〜っ』と消えるのですね。

以上、長くなりました。

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