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ぬいぐるみたちが静かな日

こんにちわーに。ぬいぐるみブロガー、Rin(リン)です。

我が家のオハナ(ぬいぐるみのことを我が家ではそう呼んでいる)は日々元気いっぱい、遊びたい盛り。
でも、昨晩の彼らはとても静かだった。
なぜか?私のせいだ。

私は元来慎重さに欠ける性格で、アッチコッチに自分の手足をぶつけたり、手に持ったものを落として壊したり、ということがしばしばある。おそらく母の遺伝で、母は昔から皿やグラスをよく割ったり欠いたりしていた。そんな私についたあだ名は、デストロイヤーリン。

一緒に暮らすニンゲンの家族は当然そのことをよく理解している。
昨日のこと。近くのショッピングモールへ連れ立って買い出しへ行った。リュック型のエコバッグになんでもかんでも突っ込んで、パンパンになった状態で背中に背負った。ダブルファスナータイプのリュックだ。

きっと経験ある人もいると思う。そう、ダブルファスナータイプのリュックは、危険がはらんでいるのだ。中に入っているモノの重みが、すこぉしずつすこぉしずつ、その出入り口に風穴を開けていくのだ。
もうちょっとわかりやすく言うと、開いちゃうんだよね、背中で揺られるその振動と、中の重みで。

やっちまったわけです。
夜7時すぎ。中秋の名月を目前にしたこの9月の後半、すでに周りは暗い。その夜道で、リュックの中のモノが道端に落ちた。

ぽとっ・・・!

アッ・・・!まさか!と思い思わず振り返ってリュックに手を当てたその直後、嫌な衝撃が、舗装された歩道の上に鳴り響いた。

ぐわっしゃーーーーんっ!

はぁ・・・。終了。買い忘れた、と言って最後に買い足し、リュックに押し込んだ、ワインの瓶だった。

ぐあーーーーーーーーーーー!

周りに歩行者や自転車の人がいなくて本当に良かったと思う。
そして、不幸中の幸いで、ワインを買った際に店員さんが、申し訳程度ではあるものの紙製の緩衝材を巻いてくれていたために、モロモロに砕け散った鋭利な破片が大きくは飛び散らなかった。緩衝材をつまんで、なんとかこの危険物をビニール袋に収めて、家まで戻った。

当然、空気は最悪だ。
だって、オナカをすかせたライオンやゆかいな仲間たちが家で待っていて、これからおいしい晩ごはんを作ってみんなで飲んで食べようっていうところだったわけで。部屋に入ると、いつもだったら、「おかえりー!メシはー?」とかいっぱいおしゃべりしてくれるはずのオハナ(ぬいぐるみ)たちが全く無反応だ。
まるで、置き物なのですよ。

あぁ・・・みんながまったくしゃべってくれない。目も合わせてくれない・・・。はぁ・・・悲しい。自分がやらかしたせいだけれど、それでも、ちょっとくらいさ、ドンマイとかさ、怪我しなかったか?とかさ、あってもいいじゃん。

私がリュックの口がちゃんと閉まっていることを確認していれば、とか、背中じゃなくて手元で持っていれば、とか、そもそもリュックの奥底にちゃんと突っ込んでいれば、とか、後悔はしてもしきれない。

やりきれない気持ちで、晩ごはんを作って、何事もなかったかのように食卓につく。オハナ(ぬいぐるみ)のみんなも定位置につく。

いただきまーす。

なんだか覇気がない。というより、いつもだったら、大合唱での、せーのっ、いっただっきまーす!!!なのに、誰の声も聞こえなかった。なんだか、今日は家の中の空気がとっても重い。

ぬいぐるみたちが静かな日。

そういう日は、新しい光と新しい風がやってくるまで、待つことにしている。静かなまま、ただただ彼らの寝姿を横で眺めながら、眠ろうと思う。

きっと、翌朝になったら、いつも通り元気にごあいさつしてくれると期待して。

Rin(リン)

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