雑な雑感

ツイッターのTLに流れてきた記事。

 10年足らず前には物質的安定が保証されているように見えた若者世代は今、「つまらない」将来しかないと考えるようになっていると言う。「若い人たちと話すと、彼らが何も期待していないことが分かる。職には就けず、家は持てず、子供を育てることさえ期待していない。彼らは政治的に考えているわけではないが、それが自分たちの未来だと、希望のない未来だと言っている。(1930年代と)よく似ていて、それは非常に危険だと思う」

 なんというか、先進国病なんですかね。日本もだけど。

 1980年代からの30年間強は確実にリベラリズムとグローバリズムが主導的に世の中を動かしてきたと思うんですけど、その結果が先進国ですら、いや、先進国だからこそ、所帯や家を持つ程度のことが「成功者の証」みたいに言われる世の中になっちゃったわけで。そりゃ、欧州でアメリカでそして日本で「平等」に「持たざる側」に追いやられた人々が「うけーか」するわな、と。

 地べたを這いずる愚かな持たざる人々が、高い塔のてっぺんにおわす金持ちグローバルエリートなリベラル様から「所帯を持てなくてもいいじゃないですか、多様な生き方があるのです。」と言われても、「もしかして、それで慰めているつもりなのか?俺(私)がいつこんな生き方を望んだ?なめてんのか?」てなものだろうし、「〇〇(好きな国家名、民族、共同体を入れてね)人であることにアイデンティティを求めてしがみつくなんて滑稽ですよ、人は皆個人としてあるだけで尊厳を持っているのです。それが人権なのです。」と言われても、「俺(私)が俺(私)という矮小な個人にのみ帰属して他者と社会と世界と対峙できると思えねーんだなこれが。一個人であること高潔さより、立派な何かの一部である安心のが欲しいんだ。それに、人権が全員に標準装備されてるならそんなもんは相対的には裸同然だろ、信じるに足るオプション装備を付加価値をよこしやがれ。」と思うのが人情でしょう。

 優秀で正しくて賢いリベラル民族最上位の「グローバル貴族」とその勝ち馬に乗ってるだけの宇宙船地球号乗組員のみなさんは、愚かで卑しいくて弱い「世界平民」が肚に貯めているマグマの熱さを直視したほうがいいんじゃないですかね。「何も期待していない」弱者を敗者を棄民を「自由」「個人尊重」「国境なんか無い」「反差別」「多様性」らへんの美辞麗句でシバいて平服させることができる季節にも終わりはくると思いますよ。
 当のリベラルさんが、人権は多少以上踏みにじるけど確実に前に進んでいるように見える中国の現状をして「中国はこんなに進んでる!日本も見習おう!」ってやってるんだから世話無いですわな。自覚症状が無いってつらい。


 まあ僕は今日もシコシコスケベ漫画を描いていきます。

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