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『模倣と創造 13歳からのクリエイティブの教科書』

昨日まで読んでいた本です。著者は佐宗邦威さん。「13歳からの〜」とサブタイトルにある通り中学生くらいでも読めるように意識した、読みやすい作りになっていました。最近、13歳からの〇〇をよく見る気がします。私は大人だけど普通に読んでいます(笑)。中学生くらいに向けて書かれた本は、むしろ大人向けより読みやすく、エッセンスを紹介してあるのでとっつきやすいです。

それはさておき、中学校の美術の時間が苦手だった佐宗さんが、何をきっかけにデザインの世界に目覚めて行ったのか、そんなストーリーとともに具体的にクリエイティブな活動を始められる方法が書いてあり、何か表現したいけれど何から手を付ければいいのか分からない!という人には良い手引きになりそうです。

文中によく出てきた「守破離(しゅはり)」という言葉は、TAKRAMの渡邉康太郎さんがよく「超相対性理論」の中で話していたな〜と思いながら読みました。

渡邉さんはお茶を嗜む方なのでもともと馴染みのある言葉だとは思いますが、佐宗さんもこの本でよく使っていたので、デザインをしている人は守破離の考えがしっくりくるのかもしれません。

ちなみに守破離とは、簡単に言うと型を身につけ、工夫して型を破り、最後にオリジナルを生み出すプロセスです。お茶や武芸などに由来する言葉だとか。

noteを始めて、ものを書くということを自分はどうして続けたいのか、探りながら更新しています。
佐宗さんが「おわりに」で書いていた言葉を紹介します。

創造とは、かつてのような絶対的な物語がなくなり、自分自身の存在意義を実感しにくい時代に、自分が自分で自分の生きていく意義をつくることができる力なのです。

『模倣と創造 13歳からのクリエイティブの教科書』

ここでいう「絶対的な物語」とは、宗教や資本主義といった人類共通の共有する大きな物語のことです。

noteを書く理由がこんなに壮大な理由だとはなかなか思えませんが、要は自分が「楽しい」と思うから書いています。軽いノリのように聞こえるかもしれませんが、楽しくないと結局なにごとも続かないと思うから。

長くなりましたが今日はこのへんで。
それではまた。

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