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読書メモ『教えから学びへ 教育にとって一番大切なこと』

いま読んでいる本の読書メモです。

『教えから学びへ 教育にとって一番大切なこと』汐見稔幸

この本を選んだきっかけは、のもきょうさんの対談で触れられていたからです。

本の中で「わかる」について、三つのレベルに分けて考えています。

  1. 言葉・名前を知る

  2. 対象の属性を知る

  3. 現象の背景にある法則を知る

このうち1の「言葉・名前を知る」が面白いなと思いました。

「存在している世界に区切りを入れ、分節し、それぞれに命名してはじめて、私たちはその対象を認識できるようになります。」(第三章より)

例として、普通の人にはただの「木」と見えるものが、木に興味がある人にはケヤキ、ブナ、ミズナラという別のものに見えるという挿話がありました。

少し話が飛びますが、このようなケースの実体験を無印良品のポッドキャストで聴きました。
植物観察家の鈴木純さんが、大学構内の植物について名前がわかるようになった話です。それまでは全く見分けがついていなかったそうてす。

違いがわかり、その名前がわかるということ。なんてことのない事実のようで、実は世界の解像度を上げるための基礎の基礎になっているのだなと改めて実感しました。

ここから個人の感想になりますが、興味があることほど、その名前も頭の中に入ってくると思います。小さい男の子が電車や車の名前を驚くほどよく知っていたりしますが、興味があることは覚えるのも楽しくて自然と身につくものじゃないかと思います。
だから世界の解像度を上げるには、いかにして興味を持つかがカギなんだと思います。一番簡単なのは自分事になるように接点を作ることでしょうか。
たとえばNISAについて知りたいなら、ネットであれこれ検索するより実際に買ってみたほうが嫌でも興味が湧きそうですよね。

そんなことを考えながら読んでいます。
以上、読書メモでした。それではまた。

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