こんにちは！ボードゲームデザイナーの山田空太です。

今回は、もうすぐ発売予定の「新版『ラララうちゅう』が断然パワーアップして帰ってきました」というnoteです。『ラララうちゅう』は同じ星（色）の宇宙人を集めるセットコレクションのゲーム。今回は概要について。もっと詳しい内容は、こちらに書いています。

↓”新版『ラララうちゅう』のちょっとマニアックな制作記録”↓

『ラララうちゅう』 は、こんなゲームです

ラララうちゅうは、宇宙人を集めるセットコレクションのカードゲームです。地球に不時着して、散り散りになってしまった宇宙人たち。彼らの仲間探しを手伝ってあげましょう・・・、地球人と宇宙人の友好のためのゲームです。

ラララうちゅう  /  Lalala Alien ・新版

■ 内容物：宇宙人カード 69枚   天文台駒　1個
■ プレイ人数：2-4人
■ プレイ時間：10-15分
■ 対象年齢：6歳以上

■ ゲームデザイン・イラスト：山田空太
■ アートディレクション・グラフィックデザイン：TANSAN
■ 制作：イマジンゲームズ

■ 発売予定日：2021年11月20,21日（ゲームマーケット2021秋）

ゲームのルールはとても簡単です。ゲームの目的は、同じ色の宇宙人のカードをなるべく集めることです。全部で6色6種の宇宙人がいて、それぞれ得点方法が異なります。例えば、灰色の宇宙人は6体集めることで8点になり、青色の宇宙人は集めれば集めるほど高得点になります。

ゲームでやることは、手札と場札の交換（もしくは総替え）だけです。いらないカードを手札から捨てて、共通の場から自分の欲しいカードを取ります。トランプの『51』のようなルールです。それぞれのプレイヤーが2回ずつ交換をすると、1つのラウンドが終了となり、計3ラウンドでゲーム終了です。

ラウンドが終わるたびに、自分の手札のカードを表向きにして並べます。2ラウンド目からはカードを追加して並べます。だんだんと、誰が何色を集めているのかが分かってきます。最終的には、12枚（4人プレイ時）もしくは15枚 （2,3人プレイ時）のカードが自分のものになります。それらの得点を計算して、総得点で競うというゲームです。

ちょっとした足し算が必要ですが、簡単なルールなので、小学１年生から遊べます。ほどよく運の要素があって、やることはシンプルなので、子供と大人が対等に対戦できるのが良いところでもあります。もちろん、大人同士でも白熱します。

準備はたった1分。全部のカードをシャッフルして配るだけ。プレイ時間は10分から15分くらい。なので、ちょっとしたすきま時間にもぴったりなゲームです。

新版のルールと新しいカード

ラララうちゅうの初版の発売は、ちょうど3年前、2018年の秋のゲームマーケットでした。

* 上記画像 『ラララうちゅう』（2018）初版　

『ラララうちゅう』は、子供と大人が対等に遊ぶことができるゲームです。大人も真剣に遊べるゲームを、子供がすぐに理解できるくらいのルール量で実現したいなと思って作りました。

再販のリクエストも多く、個人的にも結構思い入れのあるゲームでした。その後のゲームマーケットで、子供と一緒にカードがボロボロになるまで遊んだので、もう1つ欲しいというお声もいただきました。

でも、時間がかかったのは、ルールをもう少し整備したかったのです。ゲームのプレイ感がよりシャープにならないかな・・・と。

しかし、そのもうちょっとが遠くて、なかなかうまくいかず試行錯誤しました。結局1年半くらいかけてテストプレイをして、いくつかの大きい変更と細かなバランス調整をしました。そうしているうちに、喉につかえている骨がとれたような、なんかいい感じになったので、今回、新版として再販する運びになりました。面白さは（完全に個人の主観ですが・・・）、当社比 180%くらい になっていると思います。

繰り返しになりますが、制作過程や、ルールの変更点の詳細についてはこちらに書いております。ご興味のある方はご覧いただければと思います。

*新版 『ラララうちゅう』ちょっとマニアックな制作記録

今回は新たなカードとして、新色　”紫 の宇宙人”と　”転送装置”の特殊カードを追加しました。これらによって、ゲームの展開に幅が出るようになりました。展開の多様さは、当社比 120%くらいになりました。

新版のアートワーク

新版では、イラストもグラフィックも全て刷新しました。TANSANのあさとさんにアートディレクションとグラフィックデザインをお願いしました。イラストは初版と変わらず、自分が書いています。

宇宙人イラストはオールユニークです！ボツ案を含めると、宇宙人を100体以上描きました。頑張りました。今回の宇宙人は結構進化しています。箱絵もルールもアップデートしました。そんなこんなで、アートワークは進化して当社比 230%くらいになっています。

カードのグラフィックデザインも得点アイコンも一新してもらいました。かなり見やすくなってます。改善されたプレイアビリティは、当社比 150%くらいです。

新版のコンポーネント

ちょっとしたおまけなのですが、新版では天文台のスタートプレイヤーマーカーがつきます。牛にしようか、ミステリーサークルにしようか、太陽にしようかなどなど色々議論しましたが、天文台にしました。カードも新色紫と転送装置の計9枚が追加されています。コンポーネントは、当社比120%くらいです。

新版ラララうちゅう　まとめ

そんなこんなで、色々と進化しました。全部をひっくるめて、新版『ラララうちゅう』は、当社比 894％の大幅パワーアップ！？となりました。

と言うか、かなりオススメできる、新版です。

ここまでお読みいただきまして有難うございます。もう少し細かいルールや変更点は、こちらのnoteを是非ご参照ください。

*新版 『ラララうちゅう』ちょっとマニアックな制作記録


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