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ジェラード監督解任危機。コウチーニョに頼った戦術は全盛期の彼でないと機能しない。プレミアリーグ第4節 アストン・ヴィラvsウェスト・ハム

アーセナルが破竹の開幕4連勝を飾るなど早くもチームが次のステージに移行しようとしている第4節。勝ち無しリヴァプールはボーンマスを0-9で下すなど今節も注目のゲームが点在しています。前節、クリスタル・パレスに完敗し、チームの士気は開幕から思うように上がっていないヴィラはウェスト・ハムと対戦しました。

今回は失望しているため、簡潔な内容になることが予想できますが、


前半は小気味良い攻撃を仕掛ける


前半は良かった。つまりは後半が良くなかったということです。
試合開始からホームチームは相手陣内でより多くのボールを保持します。ヴィラはミドルカウンタースタイルを基調としますが、今節はミングス、長期離脱のカルロスが不在のCB陣。できるだけボールを保持する狙いはあったでしょう。

アンカーに位置取るカマラは前節よりやや深い位置でビルドアップを開始。結果的に味方SBのポジションを上げることに成功しました。
急遽スタメンコンビのCBも良くやってくれたと思います。チェインバースは勇敢なボールカットからのビルドアップを繰り出していたし、コンサは珍しく無難なカバーに回っていました。両SBがカウンターをゴール前で必死に防いだ場面も魅力的でした。キャッシュが振り回され、キーパーと1 on 1になったかと思えば後方からのディーニュのスライディングカット。このプレーはこの試合イチしびれました。

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試合には負けるべくして負けた。


しかし全くトップが機能しなかった。トップ下が機能しなかった。
コンビネーションに問題がありましたか?いいえ。個人個人のレベルの問題でした。ワトキンス、ミングス、コウチーニョの縦関係はリーグ屈指だと断言できました。しかし、既に彼らは落ちてしまったのかもしれません。

ミドルサードからファイナルサードにかけてのプレーのクオリティがトップリーグで得点を取り、さらには勝ち点3を取るまでに至っていないのが現状です。

後半は特に見ていて退屈でしたが、前半で1点でも決まっていれば試合は違った結果になっていました。決めるべき時に決めるストライカーが評価され、そのチャンスを多く作るトップ下が称賛されます。彼らが扱っているボールはまるでエスカレーターから降りた瞬間のようでした。気持ちは前方へ。ボールはそこに立ち止まっている状態を見ていて、気持ちが良いものではありませんでした。しかし、それらは全て、彼らの問題と言えるのでしょうか。


なんなら日程がこの組み合わせでよかったかも


ここ3日のニュースメールはファンの、ジェラード監督への不満を綴った記事ばかり。ここを乗り越えれば明るい未来が待っているとは言えない現状にあります。次節は絶好調アーセナル戦。その次はシティとフットボールを語る上で欠くことのできない伝統あるクラブとの対戦が控えています。

ジェラードはどうするでしょうか。このままのスタイルで臨んでも、正直なところ勝てる未来は想像できません。監督から選手までそれぞれが中途半端なフットボールをしている以上、世界1のリーグでサポーターを喜ばせることはできません。ジェラードは仙人ではなく、科学者でもないため、モチベーター型の監督と簡潔に捉えるのが最適でしょう。

そこに乗っかってこれたレンジャーズはリーグ全体のレベルの段階でイングランドのリーグとは違いがあります。現時点でプレミアリーグ内16位。この数字をどう捉えるかはフロントのお仕事ですが、このままジェラードが監督を続け、現役時代のようにチームを鼓舞するのか。はたまた新たな監督を招聘して、戦術的な要素をシーズン始まってからようやく植え付けるのか。今後は急展開が予想されます。

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