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人は死に時を選んでいる。信じられないかもしれないけれど、たぶんほんとの話。

診療所勤務時代の話です。

寝たきりであったり、老老介護などで
病院を受診することが難しい患者さんの
訪問診療を行っていました。

その中には、
自宅で人生最後の時間を過ごしたい方もいらして
わたしも、5年間で100人ほどのお看取りに
関わらせてもらいました。
それぞれの人生の集大成、
数え切れないドラマがあり、
関わる人全てに気づきをもたらす
今でも忘れられない現場です。

その中で
わたしが初めて関わった
在宅看取りの患者さんのお話。


奥さまと2人暮らしの70歳男性
癌の末期で、自宅での最期を希望されました。
食事も水分も摂れなくなり、
昏睡状態になって数日後。

突然起き上がって
「今までありがとう」
と奥さまに伝えると、また眠りにつき
その半日後、息を引き取られました。


教科書の知識からすると
考えられない話です。
経口摂取が全くなくなり、尿も出ず
体内の老廃物が排泄されず全身を回っている状態が
数日間続いて、
意識が戻るのは難しい時期だったはず。
それなのに、目が覚めて言葉を発するだけでなく
起き上がることまでされたなんて。

死亡確認のためお伺いした時の
奥さまの穏やかな佇まいが
今も記憶に残っています。

花束

その後、たくさんの方の
自宅での最期に関わり、
同じような不思議な場に
繰り返し立ち会うようになりました。

こちらの見立てに反して
いつ心臓が止まってもおかしくないような状態で
数日間持ちこたえ、
お葬式の準備を済ませたご家族に
「まだですかー?」と困り顔で言われた方や(笑)

息子さんの介護休暇の日数ぴったりで
お葬式まで終わるようなタイミングで
亡くなられた方とか。

そのうちに
これは偶然ではなく、
その人が旅立つタイミングを
自分で選んでいるのだと確信しました。


亡くなられる場所は関係ないのだと思います。
病院勤務時代にも、
亡くなられた患者さんの遺志を
感じた体験がありますから。

ただ、住み慣れた場所、
その方の歴史を知る家族が見守る
「ホーム」の方が
遺される人たちが
ささいな変化を
受け取りやすいのかなとは感じています。

この経験が
カラダと対話し、
病氣のメッセージを受け取ることで
病を手放すお手伝いをする 
という
わたしの今のスタンスの原点となっています。


明日ですが
無料オンラインお話会あります。
20:00-お時間ある方どうぞ。
詳しくは前のブログで。
https://note.com/bodymessageart/n/nfe230cb3ae56

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